注目馬情報 Attention

ウィリアムバローズ

牡6 JRA 上村洋行厩舎 通算17戦7勝

父:ミッキーアイル
母:ダイアナバローズ
母の父:シンボリクリスエス

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3歳夏にダート転向後、馬券に絡めなかったのは1度だけ(22年みやこS・14着)という抜群の安定感。前走の東海Sで重賞初制覇。レース後の談話で坂井瑠騎手は「この内容なら、もうワンランク上のメンバー構成でも頑張れると思います」と。GI/JpnIは初めてとなるが、いきなり好勝負になっても何ら不思議ない。好走パターンはハナか好位、揉まれない競馬ができれば力を出せる。2走前のみやこSは差して3着だったが、これは外枠が功を奏した感も。やはりベストは前、前で運ぶ形だろう。1600mは初めてになるが、「コーナーが4つあれば問題ない」と調教師。とはいえ自分の形には持ち込みたいだけに、いつも以上にスタートが重要になりそうだ。

(競馬ブック・広瀬健太)

ペプチドナイル

牡6 JRA 武英智厩舎 通算20戦8勝

父:キングカメハメハ
母:クイーンオリーブ
母の父:マンハッタンカフェ

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以前は揉まれ弱く、砂を被るとサッパリだったが、ベテルギウスSが好位のインで脚をためて、直線は馬の間を割って差し切り勝ち。正直、こんなレースができるのかと驚いた。これは覚醒したかと東海Sでも期待。結果は残念ながら6着だったが、3着とはクビ、ハナ、ハナ差。2戦続けて馬込みで競馬をして崩れなかった点に成長が窺えた。また、東海Sの1000m通過61秒1は同日6R3歳1勝クラスと同じ。かなりのスローペースで折り合いに苦労していた。続くマイルのフェブラリーSは一転してペースが速く、外めで折り合いスムーズ。結果はご存知の通り。念願の重賞初制覇をGIで達成。そして今回のかしわ記念。平均ペースの持続力勝負になりやすいレースだけに、同馬にはマッチしていると思われる。

(研究ニュース・小林唯生)

キングズソード

牡5 JRA 寺島良厩舎 通算15戦7勝

父:シニスターミニスター
母:キングスベリー
母の父:キングヘイロー

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昨年のJBCクラシック覇者。その2000mをはじめ、中距離を主戦場として活躍してきたが、本格化前は折り合いを課題として抱えていた馬で、兄に1400mで重賞を勝ったキングズガードがいることからも本質的にはいいスピードを備えた血統。前走のフェブラリーSはマイルの速い流れにも難なく対応し、終いもよく伸びた。この距離でも問題なく戦えることを示した。左回りの実戦経験は少なく、前走が3度目。3~4角で外へ張る面を覗かせていたが、続けて左回りなら上達は見込める。コーナー4回の競馬は慣れたもので、距離も2度目なら上積みは大きそう。攻めの動きは前走時同様に目立たないが、順調に乗り込めている。力を出せる態勢にありそうだ。

(競馬ブック・坂井直樹)

クラウンプライド

牡5 JRA 新谷功一厩舎 通算14戦4勝

父:リーチザクラウン
母:エミーズプライド
母の父:キングカメハメハ

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重賞は22年UAEダービー、23年コリアCの2勝。22年JBCクラシック、チャンピオンズC、23年帝王賞で2着になるなど実力は折り紙付き。持ち前の先行力を生かし、渋太く粘る競馬を得意としているが、ここ2走は直線であっさり後退。前々走時に騎手が「気持ちが入らないままだった」とコメントしているように敗因はメンタル面だろう。中間の攻めはいつもより遅い時計で終い重視。動きはいつも通りで、最後までしっかり伸びている。あとは久々のマイルだが、スピードのあるタイプで小回り適性も高い。国内外どの競馬場でも活躍できているように馬場を問わないタイプでコースに不安はない。距離を短縮して最後まで集中力が続けば、巻き返しがあっても。

過去3走の競走成績

(研究ニュース・小野颯真)

シャマル

牡6 JRA 松下武士厩舎 通算20戦9勝

父:スマートファルコン
母:ネイティヴコード
母の父:アグネスデジタル

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前走の黒船賞はスタートを決め、内枠を利して先行。外からサンライズホークが来たが、譲らずにハナを切り、道中は砂の深い内めを空けて運んだ。3角過ぎから仕掛けて、そのまま押し切った。ジョッキーの好騎乗もあり、これで黒船賞を連覇。昨年後半は硬さが見られて休養していたが、これで完全に立ち直ったと見ていいのでは。前走時は間隔も詰まっていて、疲れを取りながらの調整だったが、今回はレース後も馬体に疲れがなく、馬に活気があって状態は更に上向いているそう。船橋は昨年4着で、コースも経験済み。距離も1800mのチャンピオンズCで5着しているように、1600mならこなせるはず。ひと雨降ってくれれば、更にいい。

(研究ニュース・永山弘樹)

タガノビューティー

牡7 JRA 西園正都厩舎 通算34戦7勝

父:ヘニーヒューズ
母:スペシャルディナー
母の父:スペシャルウィーク

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器用さはないが、終いは確実に長くいい脚を使え、2歳時から息の長い活躍を続けている。出遅れて流れも遅くちぐはぐになった前々走の根岸Sはひと息だったが、中団馬群のインでうまく速い流れに乗れたフェブラリーSでは、直線勝ち馬の直後から同じような脚いろで伸び、最後は甘くなったものの、見せ場を作って2着とクビ、ハナ差の4着。7歳でも力の衰えはないことを証明した。放牧明けだが、帰厩後は併せ馬でしっかり追われて仕上がりは順調。左回りの1400~1600mに良績があり、昨年の当レースではメイショウハリオにクビ差まで迫って2着とコース替わりも問題なし。持ち味の末脚を生かせる展開になれば、昨年の再現も十分可能。

(競馬ブック・三浦幸太郎)

ミックファイア

牡4 大井 渡邉和雄厩舎 通算9戦7勝

父:シニスターミニスター
母:マリアージュ
母の父:ブライアンズタイム

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前走、フェブラリーSは0秒8差の7着。中央のトップクラス相手にしぶとく脚を伸ばした。2秒4差の8着に大敗した前々走・東京大賞典から一定の前進を果たし、渡邉和雄調教師は「大収穫」と振り返った。その後はツメの状態に細心の注意を払いながら調整。かしわ記念に白羽の矢を立てた。1週前追いは僚馬のセイカメテオポリスと併せ馬を消化。「いい頃のうるささが戻ってきた。体の張りも出てきた」と好感触を得た。「船橋は今の大井よりも時計が速いし、ミックファイアも前より砂をしっかりつかんで走っている。いい競馬をしてほしい」。羽田盃の衝撃から1年。無敗で南関東3冠を成し遂げた怪物が逆襲への準備を着々と整えている。

(スポーツニッポン・大澤太久)

ギガキング

牡6 船橋 稲益貴弘厩舎 通算33戦14勝

父:キングヘイロー
母:ウルフコール
母の父:バブルガムフェロー

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前走の京成盃グランドマイラーズは直線で力強く抜け出し連勝。通算7つ目のタイトルを獲得した。1700m、1800mで結果を残してきた馬。1600mVは2歳の南部駒賞以来だった。最近の充実ぶりから、2022年11月のJBCクラシック(盛岡)以来となる交流重賞に再挑戦する。稲益貴弘調教師は「あの頃と特段変わったことありませんが、昨年のフリオーソレジェンドCを勝った翌日に、馬房で目の怪我をしました。2か月ほど休ませたことがリフレッシュになったことも、好調の要因かもしれません。ハイペースで消耗戦になった方が、長くいい脚を使って強い競馬をしてくれる馬。一矢報いたいです」と期待を込めた。船橋コースは14戦11勝と相性抜群。地元の声援を受け、交流重賞Vを目指す。

(高橋 華代子)

注記

当ページは、4月26日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。