牝6 JRA 新谷功一厩舎 通算22戦7勝
父:シニスターミニスター
母:ディレットリーチェ
母の父:ダイワメジャー
3歳6月の関東オークス以降は地方でのダートグレード競走に出走。栗東から近い競馬場は名古屋で1度出走しただけで、あとは南関東を中心に門別、盛岡、佐賀と長距離輸送ばかり。それでもすべて5着以内に入り、牝馬ながらタフで優等生。3~4歳春までの勝ち星量産ぶりを思うとそれ以降は少し物足りなく感じるが、牡馬相手が中心で衰えはないと見る。前走の東京大賞典こそ、先日のサウジカップ1、3、4、6着馬が相手で厳しかったが、帝王賞では内で動けず仕掛け遅れの形でも4着。今回は初の2400mだが折り合いに不安がなく、どちらかと言えば持久力勝負に強いタイプで特に不安はない。中間の時計は目立たないが、これはいつものこと。今回も実戦で帳尻を合わせてくるだろう。
(研究ニュース・石井大輔)
牡7 JRA 西園正都厩舎 通算35戦8勝
父:ホッコータルマエ
母:シニスタークイーン
母の父:シニスターミニスター
ここまでオープン特別を計3勝。重賞でも何度も好走を見せてきたが、前走の佐賀記念で待望のタイトルを獲得。キャリア35戦目、7歳にしてようやく手が届いた。一番の持ち味が渋太さ、そして勝負根性。速い脚こそないものの、バテそうでバテず、交わされそうなところをもうひと踏ん張りできる。船橋2400mは1度経験があり、23年ダイオライト記念で3着。ただ、この馬はコース云々ではなく、ハナか2番手を取れるかどうかが大事。自分の得意パターンに持ち込めれば簡単には止まらないだろう。大型馬でズブいくらいのタイプ。詰まった間隔はむしろ歓迎。調教はまったくと言っていいほど動かないので判断しづらいが、今回もプールと坂路を併用して普段通りの調整。順調にきていることが何よりだろう。
(競馬ブック・広瀬健太)
牡5 JRA 大久保龍志厩舎 通算13戦6勝
父:レガーロ
母:クイーンパイレーツ
母の父:キングカメハメハ
一度だけ芝に使っているが、ダートに限ればデビューから7戦で4勝を挙げてオープン入り。それが昨年4月のこと。以降、オープンで5戦、前走の名古屋大賞典こそ出遅れて自分の競馬ができずに崩れたが、それまでは安定した走り。ラジオ日本賞、浦和記念で勝利を挙げ、強敵揃いのみやこSで2着と力を十分に示している。7回ある連対のうち、6回が4角までに先頭に立つ形。ハナにこだわるわけではないが、機動力を生かした早めの立ち回りが理想で、小回りコースには適性あり。スタミナがあるので初めての2400mにも対応できるだろう。3カ月ぶりだが、しっかり乗り込まれ、相変わらず馬体も力強い。自身の力は出せる状態にあると見てよさそう。
(競馬ブック・西村敬)
牡5 JRA 寺島良厩舎 通算10戦6勝
父:ヘニーヒューズ
母:シャンドランジュ
母の父:マンハッタンカフェ
前走のチャンピオンズCは休み明けで後方からの競馬。追い上げる形で道中は脚を使ったが、直線は一杯一杯に。前々走の帝王賞も休み明けでの馬体増で538kg。ここ2走はともに休み明けで馬体にも多少の余裕はあったのかも。3走前の川崎記念は5着に敗れるも1番人気に支持されていた。昨年のダイオライト記念は好位から直線で抜け出すと、その後は独壇場。重賞2勝目を手にしている。振り返ればデビューから5連勝でみやこSを制しているように、潜在能力の高さは疑いようはない。今回は2月上旬から時計を出し始めて、乗り込み量は十分。近走は以前までの姿は潜めているが、ここは昨年に完勝した舞台。復活の足懸かりといきたいところ。
(競馬ブック・三宅俊博)
牡5 大井 渡邉和雄厩舎 通算19戦4勝
父:キズナ
母:タイムピース
母の父:ルーラーシップ
JRAデビューで3戦目からダートに転向。5戦目に初勝利、連勝で2勝目を挙げると、兵庫チャンピオンシップJpnIIがミトノオーの2着、ジャパンダートダービーJpnIがミックファイアの2着と3歳ダート戦線で活躍した。4歳になってからは佐賀記念JpnIIIで2着、名古屋グランプリJpnIIで3着、その後に移籍した兵庫では摂津盃で3着、姫山菊花賞で3着、さらには佐賀のJBCクラシックJpnIも3着。健闘するものの勝ち切れないのは小回りが合わないからだろうという陣営の判断もあり、大井に移籍した。その思惑通りに前走の金盃を圧勝。渡邉和雄調教師は「2600mの金盃であの走りをしてくれたので、2400mは問題ないと思います」。船橋の長距離も好舞台といえそうだ。
(牛山 基康)
セン7 大井 荒山勝徳厩舎 通算26戦9勝
父:キングカメハメハ
母:メーデイア
母の父:キングヘイロー
JRAでは23年の浦和記念JpnIIを皮切りに、名古屋グランプリJpnII、24年の白山大賞典JpnIIIと、3つの重賞勝ちを収めた。母は13年のJBCレディスクラシックJpnI(金沢)など重賞6勝をあげたメーデイアという血統。そんな交流重賞にゆかり深い実力馬が、大井の荒山勝徳厩舎<小林分厩舎>に移籍した。1月下旬に入厩し、調整は順調に進めてきたという。荒山調教師は「追い切りの本数はこなして、かなり乗り込んできました。中間に乗ってくれた人は『3~4コーナーでとぼけるところはあるが、人間の指示には反応がいい』と言ってくれました。レースはこの馬の型になると思うので、あとは最後までやめずに走り切ってくれれば。これほどの実績馬なので、初戦から恥ずかしくない競馬をさせたいです」と力を込めた。
(高橋 華代子)
牡7 船橋 山田信大厩舎 通算38戦5勝
父:キングカメハメハ
母:ジンジャーパンチ
母の父:Awesome Again
JRAデビューで当初は芝を走り、2000mの新馬戦で2着、2戦目に1800mで初勝利。4歳になって2600mで2勝を挙げ、同距離ではオープン特別でも2着と、長距離適性を示していた。5歳になるとダートに転向して2100mで2勝。地方競馬初参戦の日本テレビ盃でウシュバテソーロの2着に入り、船橋にも実績を残していた。6歳になった昨年は勝ち切れず、終盤に船橋へ移籍。転入後は3戦して未勝利ながら、前走は2100mの報知オールスターカップで3着に食い込んだ。山田信大調教師が「前走は展開が向いたところもあるけど頑張ってくれました。距離は長い方がいいですね」と話すようにダートでも長距離が合うのだろう。さらに距離が延びるだけに展開次第では侮れない。
(牛山 基康)
牡6 大井 森下淳平厩舎 通算26戦3勝
父:パイロ
母:シルクドレス
母の父:ディープスカイ
大井生え抜きで、22年の羽田盃馬。素質は高かったが本来は晩成タイプのため、陣営はじっくりと育ててきた。そういう中でも、23年の東京記念(2400m)と24年の金盃(2600m)は3着となり、長距離適性の高さは示してきた。前走の金盃は最後の直線でジワジワと脚を伸ばし、2着に好走。6歳初戦での結果に「最近は以前よりもハミ取りが良くなりました。体を大きく使えているので筋肉のつきも良くなり、いい馬になってきましたね。充実した年になると思います」と森下淳平調教師。今回は久しぶりの遠征になるが「これまでは気持ちが抜けて集中し切れないこともありましたが、今は雰囲気を見ても問題ないと思います。中央馬を相手にどこまで戦えるのか、楽しみにしています」と期待を寄せた。
(高橋 華代子)
注記
当ページは、3月7日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。