牡3 JRA 伊藤圭三厩舎 通算4戦3勝
父:キズナ
母:レディマドンナ
母の父:Distorted Humor
デビューから2連勝後に出走した前々走の全日本2歳優駿JpnIは4着。1番人気を裏切る形になってしまったが、伊藤圭三調教師は敗因を次のように分析した。「前進気勢が強いので小回りコースが合わない上に、左回りは勝ってはいたけど、頭を上げて右に張ってしまうので、スムーズに走れませんでした」。そこで右回りでゆったりとしたコース形態の大井競馬場の京浜盃JpnIIに出走すると、2着に6馬身もの差をつけてあっさりと勝利してみせた。その後はレース間隔を考慮して放牧には出さず、在厩で調整されここに挑む。「中間も予定通り乗り込まれていて、仕上がりに関しては問題ありません」と伊藤師。2戦2勝の右回りコースなら今回も前走同様のパフォーマンスを期待したい。
(平松 さとし)
牡3 JRA 武井亮厩舎 通算3戦3勝
父:ゴールドドリーム
母:ターシャズスター
母の父:Spanish Steps
前走の雲取賞JpnIIIを快勝し、デビュー以来3戦3勝。それでも管理する武井亮調教師はその競馬ぶりに課題を見つけた。「ルメール騎手がうまく抑えてくれたものの、多少行きたがるシーンがありました」。もっともそれ以外に大きな不安点はなかったようで、以前は気にしていたソエも現在は心配ないと言う。前走後は放牧を挟み、追い切りもしっかり出来ている。この点に関し、武井調教師は次のように言う。「ソエの心配がなくなった分、しっかりと乗れるようになったし、使うごとにレース後の疲れも少なくなっています。お陰で良い状態に仕上がっています」。相手は一段と強化されるが、それについても「うちのも強いと思っているので、勝ってほしいです」と力強く語った。
(平松 さとし)
牡3 大井 渡邉和雄厩舎 通算5戦4勝
父:ホッコータルマエ
母:ノーズトウショウ
母の父:ブラックホーク
無傷の4連勝で迎えた前走の京浜盃は離された3着だったが、JRAやホッカイドウ競馬の一線級を相手に、最後までしぶとく脚を伸ばし、重賞初挑戦としては及第点の内容だった。その後の回復も早く、17日には本馬場で同厩の重賞5勝馬セイカメテオポリスと併せ馬を敢行。直線で軽く促されると反応鋭くかわし、5F61秒8、3F36秒1の好時計をマーク。渡邉和雄調教師も「上がりもケロッとしていたし、馬体に張りも出てきた。予定していた以上の状態でできている」と上積みに手応え。さらなる相手強化にも「京浜盃で初めてしっかり走ったことで心臓面も強くなり、確実にワンランク上がっている。1800mに距離が伸びるのもいい」と万全の態勢で送り出す。
(スポーツ報知・松井中央)
牡3 大井 坂井英光厩舎 通算5戦3勝
父:デクラレーションオブウォー
母:ハルサンサン
母の父:サウスヴィグラス
大井に転入後、2連勝で重賞ハイセイコー記念を制覇。続く雲取賞では「冬毛が目立ち仕上がり途上で、それほどいいとはいえない状態だった」と坂井英光調教師が振り返ったように、決して本調子とはいえないなかでJRA勢相手に、ハナに立つスピードを披露。直線半ばまで先頭をキープし、0秒4差の3着に善戦。地力の高さを示すとともに、1800mの距離にもメドを立てた。その後は羽田盃を目標に1カ月以上かけてじっくり乗り込まれ、「毛ヅヤや追い切りの動きも良くなっている。状態は明らかに前走以上で楽しみ」と指揮官のトーンも上々。同型との兼ね合いはカギになるが、確かな上積みと全国を股にかける名手・吉原寛人騎手との新コンビで金星奪取を狙う。
(スポーツ報知・松井中央)
牡3 JRA 高柳瑞樹厩舎 通算4戦1勝
父:ゴールドドリーム
母:ヴィータアレグリア
母の父:ネオユニヴァース
前走の雲取賞JpnIIIでは良く追い上げてジャナドリアの2着。勝てこそしなかったものの、前々走の全日本2歳優駿JpnIで7着に敗れた事を思えば、しっかりと巻き返してみせた。その要因を高柳瑞樹調教師は次のように語った。「前々走で大きく負けた際、騎乗したR・ムーア騎手から『小回りコースは合わないと思う』と言われました。それで大井で使ったところ、本来の走りを見せてくれたという感じです」。前走後はノーザンファーム天栄に短期放牧。大井のここを目標に逆算して帰厩し、仕上がりは良いそうだ。「前走は少し体に余裕がありました。体重的には大きく変わりないですが、今回は成長分があっての数字だと考えています」と高柳師。虎視眈々と逆転を狙う。
(平松 さとし)
牡3 JRA 中舘英二厩舎 通算6戦2勝
父:Kitten's Joy
母:サーレップティシャス
母の父:Speightstown
1勝クラスを快勝して臨んだ前走の京浜盃JpnIIだが、ナチュラルライズが2着に6馬身差をつけて圧勝したのとは対照的に5着。先行しながらも失速したが、中舘英二調教師は次のような見解を述べた。「強い相手とやるのも初めてだったし、大井やナイター競馬も初めて。初勝利が3戦目で1勝クラスも2戦目で勝ち上がったように、経験して成長するタイプなので、今回も前走とは違う競馬になっておかしくないと思っています」。中間は放牧には出さず在厩で仕上げているだけに、実際にその成長している雰囲気を感じているそうだ。前へ行く競馬が続いているが「スピードがあるのでそうなっているだけで、脚質もまだ幅が出ると考えています」との事。果たして今までと違うアメージングが見られるかもしれない。
(平松 さとし)
牡3 大井 荒山勝徳厩舎 通算4戦2勝
父:ゴールドドリーム
母:ゴールデンロッド
母の父:キングカメハメハ
ここまで4戦2勝。2歳のデビューから2戦は1400mを使われ、9月9日の初戦は出負けしながらも直線で間を割るように伸びて2着、10月1日の2戦目は内から進出すると直線で逃げた馬の外に切り返して差し切った。中1週で臨んだ10月18日の3戦目は1700m。これを外からきっちり差し切り快勝。荒山勝徳調教師も「距離は延びていいですね」と話す。今年は1800mの雲取賞JpnIIIから始動。届かなかったが、中団の外から末脚を伸ばして4着に食い込んだ。「きちんと成長してきていますね。休養を挟んで幅も出た。前走からの上がり目はあると思います」と調教師。2度目の騎乗になるライアン・クアトロ騎手は2走前にクラシックでやれる手応えを感じたという。今後さらにパフォーマンスが上がる可能性はありそうだ。
(牛山 基康)
牡3 川崎 佐藤博紀厩舎 通算9戦3勝
父:スマートファルコン
母:ヴァンジェーロ
母の父:アイルハヴアナザー
2歳の9月6日にデビュー。900mで逃げた勝ち馬を捉え切れず、2番手のまま2着に敗れたが、10月7日の2戦目は1400mで2番手から向正面で先頭に立ち、7馬身差の圧勝で初勝利を挙げた。その後が振るわなかったが、6戦目の4走前に中団からクビ差の2着に巻き返すと、8戦目の2走前は初遠征の浦和で外から豪快な差し切り勝ち。そして前走のクラウンカップは3コーナーで最後方という位置から追い込んで初重賞制覇を果たした。これで9戦3勝。佐藤博紀調教師は「浦和からいい脚を使っていたので、外に出せば必ず伸びるだろうと思っていました。町田騎手も落ち着いて乗っていましたね。前走のダメージはなく、距離も直線が長いのも大歓迎。ここも楽しみです」。2連勝の勢いは一気の相手強化でも侮れない。
(牛山 基康)
注記
当ページは、4月24日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。