注目馬情報 Attention

ガビーズシスター

牝4 JRA 森一誠厩舎 通算10戦5勝

父:アポロキングダム
母:アンジュデトワール
母の父:スペシャルウィーク

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前走の東京スプリント(JpnIII)は5着に敗れ、1番人気に応えられなかった。とはいえ、手綱を取ったC.ルメール騎手は当時「初めての大井だったけど、着順ほどには負けていません」と語った。また、管理する森一誠調教師も「前走は残念な結果でしたけど、前々走のサウジアラビアでのレース(リヤドダートスプリントGIIで3着)の結果を考えても世界レベルの馬だと思います」と語っており、やはり前走がこの馬の力と見限るのは早そうだ。今回は中間に放牧を挟み、久しぶりの競馬になるが、坂路を中心にじっくりと乗り込まれているので、きちんと仕上がっていそう。鞍上にはレジェンド・武豊騎手を迎え、捲土重来があって全く不思議ではないだろう。

過去3走の競走成績

(平松 さとし)

エートラックス

牡4 JRA 宮本博厩舎 通算15戦5勝

父:ニューイヤーズデイ
母:スパイラルステップ
母の父:シンボリクリスエス

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2歳暮れにダート1400mに使われてから5戦4勝で兵庫CSを圧勝。古馬になってからも東京スプリントを制するなど、ダート短距離で活躍を続けている。昨年の東京盃、前走の東海Sは崩れたが、ともに道中揉まれる形で集中力が続かなかったもの。それ以外では掲示板外がなく安定していて、すんなり先行できさえすれば最後まで渋太い。様々なコースで好走しており遠征はお手の物で、初の浦和も心配しなくていいだろう。重賞2勝でともにコンビを組んだJ.モレイラ騎手が騎乗予定なのも心強い。中間もいつも通り坂路とプールを併用し、10日の追い切りは追走して遅れたが、余力残しで時計的には動けており問題なく、調整も順調。自分の形で競馬ができれば好勝負に。

(競馬ブック・三浦幸太郎)

ムエックス

牡7 船橋 張田京厩舎 通算35戦13勝

父:アジアエクスプレス
母:フォーミー
母の父:アドマイヤマックス

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重賞初挑戦だった昨年のマイルグランプリは2着に敗れたが、勝ち馬は同年のテレ玉杯オーバルスプリントを制した僚馬のスマイルウィ。負けて強しは次走の川崎マイラーズ制覇で証明した。2走前に1400mのオグリキャップ記念で重賞2勝目を挙げ、前走は同距離のさきたま杯JpnIでダートグレード初挑戦。不良馬場をコースレコードで逃げ切ったシャマルには5馬身差を付けられたが、内々の4番手をロスなく立ち回り、直線は馬場の3分どころからしぶとく追い上げ、2着を確保した。張田京調教師は「前走後に休ませて、戻ってきてからはここに向けて乗り込んでいる。中間は順調にきている」と当初の予定通りに秋初戦を迎えそう。厩舎の連覇にも期待がかかる。

(牛山 基康)

ティントレット

牡4 大井 荒山勝徳厩舎 通算19戦6勝

父:ホッコータルマエ
母:マニエリスム
母の父:ゼンノロブロイ

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昨年の東京ダービーJpnIで16着に敗れたのを機に短距離路線へ。優駿スプリントで重賞初制覇を挙げ、続く北海道スプリントカップJpnIIIも3着に好走した。今年は1月から始動。休み明け4戦目の自己条件を勝ち、続くプラチナカップで重賞2勝目。勢いそのままさきたま杯JpnIに挑んだが「気分よく走ってくれればプラチナカップのような感じになるけど、さきたま杯は不利もあったから」と荒山勝徳調教師。いかに道中をスムーズに運ぶかだろう。距離を延ばした前走のサンタアニタトロフィーは「1600mでは集中力がもたない」と10着に敗れた。それでいて「1200mとなるとちょっとだけ忙しい」。現状は1400mがベストのよう。スタートを決めて最後まで真面目に走りさえすれば、勝ち負けになっていい。

(牛山 基康)

サンライズフレイム

牡5 JRA 石坂公一厩舎 通算14戦7勝

父:ドレフォン
母:マストバイアイテム
母の父:アフリート

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ダートで14戦して7勝。そのうち6勝が1400m。23年6月に3歳以上1勝クラスを勝ってからは、1400mしか使われておらず、まさにダート1400mのスペシャリストと言える。デビューしてこの方、掲示板を外したことのない堅実派であり、どんな強敵相手でも崩れることなく好勝負を演じてきた。オープンで3勝を挙げているが、重賞勝ちはなくいまだ無冠。いつもテンションが高く、道中を力んで走るので、追い出してからの反応は鈍い。最後にいい脚を使うが、差し届かないのが重賞でのパターン。中央でも小回りコースの経験はないが、いつもより早めのスパートを心掛けて、うまく終いの脚を生かしたいところだ。強い相手と戦ってきた経験とデキの良さで、ここはなんとか初重賞を。

(研究ニュース・船津裕司)

ハッピーマン

牡3 JRA 寺島良厩舎 通算8戦2勝

父:ダノンレジェンド
母:ベルミュール
母の父:キングカメハメハ

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昨年は新馬勝ち後、兵庫ジュニアGPで重賞制覇、全日本2歳優駿2着と活躍。年明け2戦は距離なども影響したか結果が出なかったが、重賞勝ちの舞台に戻った兵庫チャンピオンシップで2着と力を示した。前走は初の年長馬相手でこれまで未経験の逃げるレースとなりラストで甘くなったものの、勝ち馬とは小差。ここ2走は同世代、年長馬の強豪相手に勝ち切れていないが、その分、今回斤量加増なしの52kgで出走が可能。休み明けを使った上積みも見込めるし、中2週でもJpnI・2着があり、地方競馬のコーナー4回の経験はJRA勢の中では最も豊富。小回りでトリッキーな浦和コースにも対応できそうで、前回以上のパフォーマンスは十分期待できる。

(競馬ブック・森田昌樹)

アウストロ

牡5 浦和 小澤宏次厩舎 通算20戦10勝

父:ダノンレジェンド
母:キーチケット
母の父:ダンカーク

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前走のさきたま杯JpnIはダートグレード初挑戦。昨年の暮れに重賞初挑戦のゴールドカップを制した舞台で地元の期待を集めたが、一気の相手強化に9着と敗退した。それでもコースレコードを塗り替えたシャマルの逃げに並ぶような勢いで外の2番手。3コーナーの手前までは踏ん張った。それ以来の今回はJpnIII。負担重量は有利になるが、どうやら休み明けが課題になりそうだ。秋元耕成騎手は「ちょっと重いですね。最終追い切りでどこまで良くなるか。前走はスタートで出過ぎてしまったので、今回は控えて行きたいですね」。前に目標がいた方が勝負根性を生かせるタイプ。立ち回り次第では巻き返せていいだけに、当日の馬体重や気配に注目したい。

(牛山 基康)

注記

当ページは、9月18日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。