注目馬情報 Attention

リュウノフライト

牝2 北海道 山口竜一厩舎 通算3戦3勝

父:ホッコータルマエ
母:ピエールナオチャン
母の父:ケイムホーム

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4月22日の能力検査で、800m49.3秒をマーク。今年、ホッカイドウ競馬の能力検査を受けた馬では、ベストグリーン(鎌倉記念など重賞3勝)、エイシンディード(函館2歳ステークスGIII)に次ぐ3位タイの記録となる。入厩段階から山口竜一調教師は素質を高く評価していたが、その評判通りに牝馬重賞を圧勝。フルールカップは、前半3F34.7秒のハイペースを前に馬を置いて我慢させ、早め先頭から後続を4馬身突き放したが、その上がり3F38.4秒も秀逸。「勝負所では、今までに(自分が)感じたことのないパワーで先頭に躍り出た形でした。JRA勢が出走してより速い流れが予想される方が、リュウノフライトにとってレースはしやすくなると思います」と小野楓馬騎手。気持ちを追い込まないように、ゆとりを持ったローテーションをデビュー前から描いており、陣営の青写真通りに大一番を迎える。

(古谷 剛彦)

アパタイトテソーロ

牝2 JRA 畠山吉宏厩舎 通算2戦1勝

父:スワーヴリチャード
母:クイーンズテソーロ
母の父:ヘニーヒューズ

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6月の新馬戦で早々にデビュー。芝のそのレースは9頭立ての6着に終わったが、ダートに戦場を移した2戦目は8番人気の低評価を覆し快勝してみせた。管理する畠山吉宏調教師は言う。「母(クイーンズテソーロ)も面倒を見させていただき、彼女はダートで活躍しました。ただ本馬は体が小さく、スワーヴリチャード産駒で素軽さもあったので芝でデビューさせたのですが、結果的に母同様、ダートの方が良かったようです」。確かに小さな馬だがそれでも2戦目には10キロ増(408キロ)で臨めたように成長はしているようだ。前走後は北海道での放牧を挟み「エーデルワイス賞から逆算して調整したので好仕上がり」と畠山師は力強く語る。

(平松 さとし)

ミスティライズ

牝2 北海道 角川秀樹厩舎 通算4戦1勝

父:パイロ
母:カノンブルー
母の父:フレンチデピュティ

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3月13日の能力検査で800m50.4秒。直線は余力ある中で非凡な瞬発力を見せて1着だった。その動き通りにフレッシュチャレンジを快勝し、牝馬重賞路線に進んだが、地元ではリュウノフライトの快速ぶりに末脚を封じ込まれて連続2着。リリーカップの時、勝負所で外から自然体で位置を上げていたように映ったが、「自身が凄い脚を使って2着に食い込んでいるんですが、リュウノフライトに追いつくような感じは全くありませんでした」と、レース後の阿部龍騎手は相手の強さに脱帽だった。前走は園田遠征でタイトルを狙ったが、1番枠と小回りコースに戸惑い、勝負所では外に張り、直線は余力なくフラフラした走りで5着に敗れた。1週前追い切りとなる19日、坂路で3頭併せを行い、3F36.4秒-1F12.2秒と終いをしっかり伸ばした。地元ではリュウノフライトに次ぐ存在として、上位争いを目指す。

(古谷 剛彦)

タイセイフレッサ

牝2 JRA 齋藤誠厩舎 通算4戦1勝

父:キズナ
母:キャシーズソング
母の父:Candy Ride

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7月にデビューすると、約1カ月の間に3戦し、勝ち上がった。その後も中1週で新潟2歳S(GIII)に臨んだが5着に敗退。その後、外厩であるヒモリFに放牧。しっかり休ませて疲れを取った。最終戦から2カ月以上経った現在の状態に関し、管理する齋藤誠調教師は次のように語る。「すっかりリフレッシュして、凄く良い状態になっています」。ここまでの4戦は全て芝のため、今回は初めてのダートがカギになりそうだが、その点に関しては不安はなさそうに次のように続けた。「芝志向で行きたい気持ちはある反面、叩き込むような走法なのでダートもこなせそうです」。実際、ダートでの活躍馬も多いキズナ産駒なので走れておかしくなさそうだ。

(平松 さとし)

トウカイマシェリ

牝2 JRA 高柳大輔厩舎 通算3戦1勝

父:ドレフォン
母:トウカイミステリー
母の父:キングカメハメハ

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函館の芝1200mで初勝利。好位のインで我慢させると、手応え通りにしっかり抜け出してきた。初戦はレコードが出るような良馬場、しかもハナを切る競馬だったが、2戦目は馬場も戦法もまるで違った。そこに対応力の高さ、競走馬としてのセンスを感じさせた。函館2歳Sは内・先行有利が顕著。外枠で外々を回らされては厳しかったが、言い換えれば前走の結果は鵜呑みにできない。ここでガラッと変わる可能性は十分ある。今回は初めてのダートが鍵になるが、何と言っても父はドレフォン。きょうだいにもダートで結果を出している馬が複数。血統的には更なる上昇を期待できそうなほど。10月16日には栗東坂路で51秒8、ラスト2ハロンは驚きの23秒3。2歳馬とは思えないほどよく動いている。

(競馬ブック・広瀬健太)

ビッグカレンルーフ

牝2 北海道 米川昇厩舎 通算5戦2勝

父:アメリカンペイトリオット
母:シルクナデシコ
母の父:フジキセキ

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7月3日のデビュー戦は、1000mで2.2秒の大差勝ち。伸びやかなフォームは、芝の走りを意識できた。その後のオープン特別は惜敗が続いたが、JRA札幌で行われたすずらん賞で鮮やかな差し切りを演じた。初の1200mで結果を残したとはいえ、芝とダートでは勝手が違う。ダートでは初めての1200mだったネクストスター門別は、前半3F34.9秒のハイペースで序盤から追走に汲々し、流れ込むのが精一杯だった(10着)。跳びが大きい馬なので、時計勝負になることが理想。朝晩の冷え込みがきつく、一度水分を含むと乾きづらい時期になってきたので、週明けに雨予報が出ているのは好材料。1週前追い切りは18日、メチカブーラと坂路で併せ、3F36.1秒-1F12.0秒をマークして1.1秒先着する軽快な動きを見せた。すずらん賞の再現へ、状態は抜かりない。

(古谷 剛彦)

エムティリオ

牝2 北海道 角川秀樹厩舎 通算3戦2勝

父:グレーターロンドン
母:エムオールビー
母の父:エムオーウイナー

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410キロ台の小柄な馬体ながらフレッシュチャレンジ、オープン特別を連勝。初戦のスタートは速くなかったが、3コーナー過ぎで先頭に立って押し切り、続くクリスタル特別は抜群のスタートから楽に先手を奪い、後続を寄せ付けなかった。2着イイデヒロインはフルールカップで3着に健闘。3着ビッグカレンルーフがすずらん賞を制覇。7着マイラーズドーンはオープン特別勝ちを収めるなど、このレース後に活躍する馬が多数いる中で楽々逃げ切ったスピードは、底知れぬ魅力を感じる。すずらん賞は、芝でも果敢に先行したスピードは見せたものの早々と失速し、12着大敗。1週前追い切りの20日は坂路でフェアリーライズと併せ、3F36.7秒-1F12.2秒をマークし、半馬身遅れたものの大敗のダメージは感じない。地元で無敗の快速馬の反撃を期待する。

(古谷 剛彦)

注記

当ページは、10月25日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。