注目馬情報 Attention

シーズザスローン

牡2 JRA 松永幹夫厩舎 通算4戦1勝

父:キズナ
母:ミコレジーナ
母の父:Frankel

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芝で3、2、2着と勝ち切れずダートに矛先を向けた前走。スローペースではあったが抜群の行きっぷりを見せ、4コーナー馬なりで早々先頭、7馬身差をつけての圧勝で初勝利を飾った。祖母アムールブリエはダートグレード6勝、祖母の兄アウォーディーはダートグレード5勝、祖母の弟ラニは米三冠へ出走しベルモントS・3着など海外でも活躍。父キズナからは今年のダート二冠馬ナチュラルライズが出ており、血統的にも確かなダート適性を感じさせた。舞台は替わるが長距離輸送自体は経験済み。牡馬にしてはそこまで馬格のある方ではなく、門別の深いダートへの対応は鍵になるが、ここもあっさりクリアできるようなら来年の大舞台へ夢は広がる。

(競馬ブック・森田昌樹)

ジュウリョクピエロ

牝2 JRA 寺島良厩舎 通算1戦1勝

父:オルフェーヴル
母:ハッピーヴァリュー
母の父:ゼンノロブロイ

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デビュー前からCWコースで好時計が出ていただけに、初戦は1番人気に推された。レースでは9頭立ての大外枠からも、スタートを決めて好位につける。行きたがるのを我慢させるくらいの行きっぷり。4角手前から追い出し、直線に入ると楽々と先頭に立って、2着以下には3馬身半をつける完勝。「勝った後は一旦放牧に出ていましたが、ここを視野に入れて帰厩させました。余裕残しである程度の仕上がりでしたが、いい内容で勝ってくれました。あの行きっぷりなら門別コースも問題ないと思います。リズム良くいければ」と寺島良調教師。スローペースとはいえ、初戦は最速の上がりをマーク。キャリア1戦だが、センスの良さから重賞でも期待できそう。

過去3走の競走成績

(競馬ブック・三宅俊博)

エンドレスソロウ

牡2 北海道 米川昇厩舎 通算3戦3勝

父:ニューイヤーズデイ
母:ビューティーモズ
母の父:ネオユニヴァース

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フレッシュチャレンジ、ウィナーズチャレンジ④の2戦は、スタートが決して速くなかったが、サンライズカップは好スタートを決めて2番手の外。前半3F37.4秒-5F63.2秒の平均ペースで折り合い、4コーナーで先頭に立つと後続を全く寄せ付けなかった。サンライズカップの後半3Fは、13.3秒-13.5秒-14.4秒と、重馬場とはいえタフなレースとなったが、長く良い脚が使える持ち味を活かせた。「初戦で砂を被った時の反応がひと息だったので、2番手の外につけられたのが良かった」と、レース後に石川倭騎手が話していたが、強力なJRA勢が相手となる今回は、いかにスムーズな競馬ができるかがポイントとなる。1週前追い切りは27日、坂路を単走で3F39.8秒-1F12.9秒と上がり重点の内容。攻め駆けしないタイプなので、最終追い切りでも時計はさほど気にしなくて良い。無敗で重賞を制した逸材が、北海道代表としてJRA勢を迎え撃つ。

(古谷 剛彦)

タマモフリージア

牝2 JRA 大橋勇樹厩舎 通算1戦1勝

父:ルヴァンスレーヴ
母:タマモエルドラド
母の父:ゴールドアリュール

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初戦は1角の入りで内から4頭目。そこからずっと外を回らされたが、追い出すとしっかり加速。後続には3馬身半差、最後は流す余裕があった。揉まれず運べたとはいえ、道中のコースロスを考えると強い内容。走破時計、上がりも悪くなかった。姉のタマモプルメリア、タマモジャスミン、タマモネモフィラの3頭はすべて勝ち上がっているが、いずれも使いながら上向いてきたタイプ。新馬勝ちはこのきょうだいで初めてのこと。ポテンシャルの高さは勿論、これから更にパフォーマンスを上げる可能性も十分だろう。ただ、ゲートの反応は速くない。内枠でキックバックを受けるようだと力を出せないかも。ポイントのひとつが枠順。外めをスムーズに運ばせたい。

過去3走の競走成績

(競馬ブック・広瀬健太)

フルールドール

牝2 JRA 藤原英昭厩舎 通算2戦1勝

父:エピファネイア
母:ルフォール
母の父:キングカメハメハ

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デビュー戦は真夏の中京、芝1600m。十分乗り込まれて仕上がり良好。ポンとゲートを出て、行きたい馬を先にやって流れに乗ったが、追われて速い脚は使えなかった。ひと息入れ、2戦目でダートへ。テンに促して2番手を取り、行きっぷり良く追走。4角手前で抑えたまま先頭に立つと、そのまま危なげなく押し切った。内容がグンと良化。前肢をあまりたぐらず、軽さのある走りなので脚抜きのいい馬場も合っていたかもしれないが、フレームが大きく、かつ要所に肉がついて見映えのする馬体。キャリア、身体能力からもまだ伸びしろがあるはず。パワーを要すダートになってどうかだが、中間もコースを併用してしっかり乗られ、動きもいい。力は出せそうだ。

(競馬ブック・西村敬)

ケントン

牡2 JRA 田島俊明厩舎 通算1戦1勝

父:リアルスティール
母:エーティーロゼッタ
母の父:ディープスカイ

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9月の中山競馬場で行われたダート1800メートルの新馬戦。ここを単勝オッズ30.6倍のダークホースながら勝利した。管理する田島俊明調教師はその競馬ぶりを次のように評す。「追ってからしっかり反応して伸びてくれました」。その後、中間はトゥモローファームに放牧されて調整。JBC2歳優駿は当初、選ばれるか微妙な状況だったが、仕上げにぬかりはないとの事。同調教師は「勝った初戦の時と比べても、なにも変わらず良い状態です」と言う。その上で、レースへの展望を田島調教師は次のように続けた。「門別は力の必要な馬場なので、ケントンにはあっているように思います」。キャリアはないが、その分、未知な部分に期待したい。

過去3走の競走成績

(平松 さとし)

スターシップ

牡2 北海道 森山雄大厩舎 通算6戦2勝

父:ラブリーデイ
母:インフィニティ
母の父:カジノドライヴ

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デビューして2戦が2秒以上の大敗。しかし、3戦目は10キロ絞れたことに加え、エキストラで乗りに来た山本咲希到騎手に手が変わると行きっぷりが一変。2コーナーから先頭に立ち、絶好の手応えで直線に向くと後続を9馬身突き放した。続くアタックチャレンジは、内回りの忙しい流れに序盤は戸惑ったものの、ロングスパートを利かせて鮮やかに差し切り、連勝を飾った。クンツァイト特別はハナ差届かず2着に敗れたが、オープンで通用する力を示し、重賞挑戦となったサンライズカップで2着に食い込んだ。中団で終始促しながら追走していたが、バテずに直線で渋太く脚を使う点が真骨頂。前走時の坂路3F38.8秒が自己ベストタイと、決して調教で目立つタイプではないが、7月に自己ベストを叩き出した時の1F13.1秒に対し、前走時は12.5秒と末脚に磨きが掛かってきた。能力を引き出した山本咲希到騎手とのコンビで、大駆けを狙う。

(古谷 剛彦)

アヤサンジョウタロ

牡2 北海道 田中淳司厩舎 通算5戦1勝

父:サンダースノー
母:オジョウサン
母の父:ジャスタウェイ

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開幕して間もない時期までのフレッシュチャレンジは、スピードで押し切るタイプの勝ち上がりが目立つ。その中で、アヤサンジョウタロのデビュー戦は中団で揉まれ、砂を被るなど厳しい展開で位置を下げるシーンがあった。しかし、外に持ち出すとグングン加速し、ゴール直前で捕まえた。快速馬が揃った栄冠賞は5着に敗れ、その後は中距離路線に矛先を向けた。ブリーダーズゴールドジュニアカップとサンライズカップは3着だったが、前走はエンドレスソロウの真後ろにいて常に砂を被る形ながら喰らい付き、直線で内に進路を切り替えた後もバテずに頑張った。23日に行われた1週前追い切りでは、古馬オープンのドスハーツと坂路で併せ、3F38.7秒-1F12.4秒をマークし、0.2秒先着した。ホッカイドウ競馬の王道路線を歩んだ素質馬が、大一番で本領を発揮する。

(古谷 剛彦)

注記

当ページは、10月29日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。