
レースの見どころ
昨年のこのレースはトップハンデの60キロを背負ったノットゥルノが2着、勝ったのはジャパンダートクラシックでフォーエバーヤングの2着と力走して、3歳馬ながら57.5キロの斤量を背負ったミッキーファイト。ただ、ハンデ戦らしく9着のベルピットまでが0秒7差にひしめく大接戦に。施行時期が3月→12月、斤量が別定→ハンデと変更されたことで多少趣は変わったと言えそうだ。ちなみに、地方馬最先着は3着の高知シンメデージー。前述の道営ベルピットともども今年も元気に参戦してくれた。シンメデージーは昨年より2キロ増の56キロ、ベルピットは0.5キロ減の56キロ。この辺りがレース結果にどう影響するのか注目したい。とはいえ、主役を担うのはやはり中央馬だろう。今年は1頭が直前で回避したため4頭がエントリー。実績、状態、ハンデのバランスを加味すればカズタンジャーの差し切りが最右翼か。ただ、小回り馬場、展開を考慮すればレヴォントゥレットの逃げ込みも十分だ。今年、フォーエバーヤングでサウジカップ、ブリーダーズカップクラシックを制して世間を驚かせた矢作芳人調教師&坂井瑠星騎手の師弟コンビが名古屋でも輝きを放つか。

デビュー2戦目から休養を挟みつつ4連勝で一気にオープン入りを果たしたが、オープンでは4着→3着→3着と勝ち切れず、今秋10月には船橋・日本テレビ盃へ矛先を向けて2着。僚馬フォーエバーヤングと0秒5差なら上首尾で地方馬場の適性を示した。前走は展開が厳しく、デビュー戦以来の着外負けを喫したが、ここへ向けて坂路とコースを併用して入念な仕上げ。挫跖があって加減する日があったぶん当日の馬体重は要チェックだが、極端な太めさえなければ、単騎の逃げが見込めるだけに押し切りまであっていい。

初勝利まで10戦を要するなど、今春までは一介の条件馬に過ぎなかったが、5月の東京で2勝クラス、3勝クラスを立て続けにモノにすると、初のオープンでもタイム差なしの2着。盛岡・マーキュリーカップへ遠征して見事に重賞制覇を成し遂げた。春以降の急激な成長は目を見張るもので、左回り(4-2-2-0)、東京や盛岡といった広い馬場が合ったのは確かだろう。ただ、前走の金沢・白山大賞典で3着と及第点の内容で、鞍上は地方の小回り馬場にも感触を掴んだ様子。実績ではデルマソトガケに劣るが、旬はコチラか。

昨年の同レースではミッキーファイト、ノットゥルノといった強豪に次ぐ3着。54キロのハンデで先着2頭とは3.5キロ、6キロの斤量差があったとはいえ大健闘と言える。今期も佐賀記念2着、名古屋グランプリ2着とダートグレードに手が届きそうな位置にいる。ただ、前哨戦の東海菊花賞で2着と初めて地方馬同士の重賞で敗戦を喫した。本番に向けて幾らかお釣りを残した仕上げであったことは想像できるが、その辺りは気にならなくもない。中間気配は良好と聞くだけに杞憂に終わるとは思うが、当日の気配は要チェックだ。

4番手の評価とはなったが、道営のベルピットも大駆けがあって驚けない存在だろう。昨期は6戦全勝でこのレースに挑むも9着と案外な結果に終わった。今期は初戦こそ2着と取りこぼしたが、その後は重賞ばかり5連勝、いずれも圧倒的な内容で昨期以上の充実ぶりだ。やや慎重に構えたのが裏目に出た?昨年の反省を踏まえ、今年は攻めの姿勢で臨んでくるはず。地元戦同様のパフォーマンスができれば怖さがある。浦和記念3着で約2年ぶりに馬券絡みを果たしたデルマソトガケも警戒は怠れないか。2歳時に全日本2歳優駿1着、3歳春にはUAEダービー1着、秋にはブリーダーズカップクラシック2着の実績馬だ。前走で再浮上のきっかけを掴んだとあれば59キロの斤量でも軽視は危険だろう。展開的にレヴォントゥレットの番手に収まってどこまで食い下がれるか、見ものだ。
提供 競馬エース 尾原 友和
注記
当ページの情報は、12月23日(火)17時現在のものです。
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