ブリーダーズゴールドカップ〜サマーチャンピオン（第27回）

ブリーダーズゴールドカップJpnII

　シルクメビウスは7番手、かなりうしろからの追走でした。4コーナーでは外を回してきましたが、直線では脚色がまったく違いました。最後は手綱を抑える余裕もあって、ほんとうに強くなりました。もし帝王賞に出られていたら、勝たれていたかもしれません。船橋1800メートルのJBCクラシックは、いいレースをすると思います。
　カネヒキリは、スタート後の直線でスッと内に入れました。このあたりはさすがに横山騎手です。4番手の内のいい位置につけて、3〜4コーナーでも楽な手ごたえでした。最後の直線では先頭に立とうとしたところで、シルクメビウスに交わされてしまいましたが、もともと脚元に不安があるので、目一杯の仕上げができないのでしょう。おそらく、だましだましの状態で使っているのではないでしょうか。2着に負けはしましたが、そうした状況で、よく走っていると思います。
　マイネルアワグラスは、中団から3〜4コーナーで思い切ってまくっていきました。4コーナーでは先頭に立ちましたが、さすがに今回は1、2着馬が強かったです。

クラスターカップJpnIII

　サマーウインドは、スタートでジャンプするような感じで出ましたが、そのあとのダッシュがいいですね。かなり内を空けて走っていましたが、道中は手ごたえも楽で、余裕がありました。重賞は初勝利でしたが、それにしても中央からは強い馬が出てきます。
　ミリオンディスクも最後は伸びてきていますが、勝った馬はレコードでしたから、2馬身差はよく走っているほうでしょう。
　メイショウバトラーは4コーナーで内から先頭に立ちました。今年はあまりいいところがありませんでしたが、10歳ですからね、ほんとうに丈夫な馬です。

サマーチャンピオンJpnIII

　セレスハントはスタートダッシュがよかったですね。内は砂が深くなっているので、最初の直線ではみんなが外に出したがって、内枠の馬にとっては難しいところですが、うまく外に出しました。向正面でダイショウジェットを先に行かせたあたりでも、かなり余裕がありました。
　ダイショウジェットは、内から楽な手ごたえで向正面で先頭に立ちました。3〜4コーナーからはセレスハントとの一騎打ちになりましたが、直線では離されてしまいました。
　マンオブパーサーは、もともと中央にいた馬で、南関東でも重賞を勝った馬ですからね。佐賀に行ってもいい走りを見せました。
　スーニはスタートしてダッシュがつかず、それでも4番手につけましたが、テンで仕掛て行ったぶん、1コーナーあたりではちょっと引っかかって行くところがありました。3コーナーあたりで、前の2頭が抜けたときはついて行けない感じで置かれてしまいました。特に不利もなく、悪いところもなかったようですが、今回は力を発揮できませんでした。