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前哨戦
テレ玉杯オーバルスプリント

9月23日(祝木)浦和 左1400m 16:25発走JpnIII

テレ玉杯オーバルスプリント

Data Analysis データ分析

秋分のスプリント決戦

さきたま杯と同じ、浦和1400mを舞台に行われる秋のスプリント戦。18、19年にはノブワイルド(浦和)が連覇を達成するなど地方馬の健闘も目立つ。ここでは過去10年の結果から傾向を分析していく。

真ん中あたりの馬番が好成績

馬番を1~4、5~8、9~12に分けてみると、真ん中の馬番が5勝、2着5回、3着3回と優秀な成績を収めている。外は3勝を含め馬券に絡んだ馬はのべ9頭いたが、7頭は3番人気以内。もともと実力があったと判断することもできる。内の勝利は18、19年に逃げ切ったノブワイルド(浦和)のみ。傾向を見てみると内の馬が苦戦していることが浮かび上がってきた。[表1]

[表1]3着以内馬の馬番(過去10年)

11年 12年 13年 14年 15年 16年 17年 18年 19年 20年
頭数 12頭 12頭 12頭 11頭 12頭 12頭 12頭 12頭 11頭 10頭
1着 10 9 6 5 6 5 7 2 2 10
2着 6 6 7 2 2 10 3 12 5 6
3着 7 3 4 9 11 12 5 8 9 3

1番人気はやや不振

勝ち馬はいずれも2~5番人気で4番人気が4勝と最も多い。連対率、3着内率を見ると2番人気が60%、70%と安定感がある。2~5番人気のワンツー決着は7回。対して1番人気は10連敗中で2着2回が最高。11年覇者で連覇を目指したダイショウジェット(JRA)や3連覇を狙ったノブワイルド(浦和)、前走でさきたま杯JpnIIを快勝していたソルテ(大井)も人気に応えることはできなかった。6番人気以下は2着1回、3着3回ですべてが地方馬。そのうち3頭は浦和・小久保智厩舎の所属馬だった。地元を知り尽くしたトップトレーナーの馬は人気がなくても注意が必要だ。[表2]

[表2]単勝人気別成績(過去10年)

単勝人気 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
1番人気 0 2 3 5 0.0% 20.0% 50.0%
2番人気 3 3 1 3 30.0% 60.0% 70.0%
3番人気 2 1 2 5 20.0% 30.0% 50.0%
4番人気 4 1 0 5 40.0% 50.0% 50.0%
5番人気 1 2 1 6 10.0% 30.0% 40.0%
6番人気以下 0 1 3 62 0.0% 1.5% 6.1%

6~8歳のベテラン勢が奮闘

6、7歳が各3勝で、8歳が2勝とベテラン勢の奮闘が目立つ。5歳は1勝と勝ち切れていないが、3着内率は36.4%で世代間トップ。3、4歳は出走数が少ないものの、人気を裏切るケースも見られる。小回りでトリッキーなコースだけに、経験の差が結果に表れている。[表3]

[表3]年齢別成績(過去10年)

年齢 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
3歳 0 1 0 2 0.0% 33.3% 33.3%
4歳 1 0 1 7 11.1% 11.1% 22.2%
5歳 1 3 4 14 4.5% 18.2% 36.4%
6歳 3 3 1 17 12.5% 25.0% 29.2%
7歳 3 1 2 22 10.7% 14.3% 21.4%
8歳以上 2 2 2 24 6.7% 13.3% 20.0%

近年は浦和・小久保厩舎が躍進

JRAが7勝、2着7回、3着4回と数字の上では優勢だが、3勝を含めて馬券絡みが12回と地方馬も健闘している点に注目。中でも近年は浦和・小久保智厩舎の躍進が目立つ。17~20年は管理馬が3着以内に好走しており、ノブワイルドは連覇を達成。過去10年で管理馬はのべ23頭が出走して7頭が馬券圏内。3着内率は30%を超えており、地元のアドバンテージを存分に生かしている。JRAによる上位独占は15年を最後に途絶えており、JRA勢と互角に対峙する地方馬という構図が鮮明になっている。[表4]

[表4]所属別成績(過去10年)

年齢 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
JRA 7 7 4 20 18.4% 36.8% 47.4%
大井 1 1 0 8 10.0% 20.0% 20.0%
川崎 0 1 0 2 0.0% 33.3% 33.3%
船橋 0 0 2 11 0.0% 0.0% 15.4%
浦和 2 1 4 24 6.5% 9.7% 22.6%
地方他地区 0 0 0 21 0.0% 0.0% 0.0%

JRA馬は前走敗戦からの巻き返し

意外にも前走Vから勝利を挙げたJRA馬はなし。勝ち馬7頭の前走は、ダートグレード競走か新潟ダート1200mのオープンクラスからの巻き返しだった。対して地方馬は前走Vが勝利の条件となっている。重量に目を向けてみると、54kgが6勝と最多で、55kgの2勝、52kgと58kgが1勝ずつ。58kgを背負ったサクセスエナジー(JRA)が20年に勝利を収めたものの、57kg以上は【1.2.0.4】。実績があってもなかなか勝ち切れない。

勝つのはこういう馬!

『経験豊かな6歳以上』が狙い目。中でも『前走敗戦組のJRA馬か前走勝利で勢いに乗る浦和・小久保智厩舎の馬』がいればオススメ。馬番は内や外の出方を見ながら運べる真ん中付近が理想で、重量が54kgか55kgならV候補だ。

(前田 恒)

過去8年の所属別成績

1着
2着
3着

注記
ダートグレード競走に格付けされた2013年からのデータとなります。

注記
当ページの情報は、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。