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帯広

ヤングチャンピオンシップ

2024年12月29日(日) 19:30発走
帯広競馬場 200m
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    年末恒例のばんえい甲子園・決勝戦

    年末に行われる2歳重賞・ヤングチャンピオンシップは、馬の産地を5つに区分けした予選を行い、それぞれ上位2頭が出走できるというルール。その区分は、十勝(十勝)、釧路(釧路・根室)、北見(オホーツク)、北央(空知・上川・留萌・宗谷)、そしてそれ以外が南北海道(道外を含む)となっている。今年はレース告知のポスターが、ばん馬がマウンドに立つデザインだ。その一戦のデータを、2024~23年の過去10回の結果からみていくことにしたい。

    上位人気馬が優勢

    単勝1番人気の3着内率は90.0%で、例外は昨年のアヤノダイマオー(9着・十勝産駒特別2着)のみ。その年は、2→7→3番人気で決まったが、基本的には上位人気が優勢となっている。ただし、3番人気が1着1回で2着がゼロというのは気になるデータ。また、4番人気も2着が1回だけとなっている。[表1]

    [表1]単勝人気別成績(過去10回)
    1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
    1番人気 5 3 1 1 50.0% 80.0% 90.0%
    2番人気 3 2 1 4 30.0% 50.0% 60.0%
    3番人気 1 0 4 5 10.0% 10.0% 50.0%
    4番人気 0 1 2 7 0.0% 10.0% 30.0%
    5番人気 1 2 2 5 10.0% 30.0% 50.0%
    6番人気以下 0 2 0 48 0.0% 4.0% 4.0%
    十勝産駒に注目

    産地ごとに成績をまとめてみると、帯広を中心とした十勝が好成績。釧路も1、2着は十勝と同じ回数だが、3着がゼロという点が気になるところだ。また、北見が2着ゼロとなっている点も特徴的だ。[表2]

    [表2] 重賞での3着内数(過去10回)
    1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
    十勝 3 3 6 8 15.0% 30.0% 60.0%
    釧路 3 3 0 14 15.0% 30.0% 30.0%
    北見 2 0 3 15 10.0% 10.0% 25.0%
    南北海道 1 3 1 15 5.0% 20.0% 25.0%
    北央 1 1 0 18 5.0% 10.0% 10.0%
    大型馬が優勢

    前走時の馬体重別に成績をまとめてみると、優勝馬のうち8頭が『980㎏以上』。とくに『1020㎏以上』は5頭が勝利を挙げている。対して、『919㎏以下』は2着1回、3着2回と劣勢。となると、わりと“小柄”で人気が集まりそうな馬は疑ってみるという考え方もありそうだ。[表3]

    [表3]前走の馬体重別成績(過去10回)
    1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
    前走899㎏以下 0 1 0 7 0.0% 12.5% 12.5%
    前走900~919㎏ 0 0 2 6 0.0% 0.0% 25.0%
    前走920~939㎏ 1 1 0 7 11.1% 22.2% 22.2%
    前走940~959㎏ 1 0 2 14 5.9% 5.9% 17.6%
    前走960~979㎏ 0 2 0 18 0.0% 10.0% 10.0%
    前走980~999㎏ 2 4 2 7 13.3% 40.0% 53.3%
    前走1000~1019㎏ 1 1 2 4 12.5% 25.0% 50.0%
    前走1020㎏以上 5 1 2 7 33.3% 40.0% 53.3%
    予選1着馬が中心

    このヤングチャンピオンシップは各産駒特別(予選)で2着以内の馬が出走できる。例外として、回避馬が出た場合、3着以下だった馬が繰り上がって出走することがある。その予選の着順別に成績をまとめてみると、やはり1着馬が優勢。ただし予選2着馬が2着3回、3着4回。地区のレベルが高かった場合、上位争いするケースはありえる。[表4]

    [表4]産地別特別(予選)での着順別の成績(過去10回)
    1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
    予選1着 9 7 6 27 18.4% 32.7% 44.9%
    予選2着 1 3 4 39 2.1% 8.5% 17.0%
    予選3着以下 0 0 0 4 0.0% 0.0% 0.0%
    牝馬に出番なし

    過去10回の3着内馬30頭はすべて、牡馬またはセン馬。予選で上位に入った実績はあっても、牝馬は割引が必要というデータになっている。

    勝つのはこういう馬

    十勝または釧路産駒で、単勝2番人気以内の支持を受けている馬が有力。該当馬が前走で体重980㎏以上なら、さらに注目度が高まる。ただし、それが牝馬だった場合は、別の馬に狙いを切り替える手は考えられる。

    (文・浅野 靖典)