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大井

東京シンデレラマイル

2024年12月30日(月) 16:30発走
大井競馬場 ダ1600m
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    翌年の牝馬路線を占う暮れのマイル重賞

    12月29日の東京大賞典GI、31日の東京2歳優駿牝馬の間に行われる牝馬限定マイル重賞として定着。近2年は22年にNARグランプリ3歳最優秀牝馬、23年は同4歳以上最優秀牝馬を受賞したスピーディキック(浦和)が連覇を達成した。22年の同馬のように3歳牝馬路線を盛り上げた馬の参戦も見られ、古馬と3歳世代の力関係を計る機会にもなる。翌年以降の牝馬路線を占うこのレースの傾向を14~23年の過去10回の結果から探る。

    浦和が4連勝中

    2020年以降は浦和が4連勝中。牝馬路線の中心を担っていたダノンレジーナとスピーディキックがそれぞれ連覇を飾った。強力な布陣で挑んでいたとはいえ、近年は浦和に勢いがある。出走頭数が多い大井も上位争いには安定して加わっており、10回中8回で連対を果たす。昨年も2着にラブラブパイロが、3着にはサルサレイアが12番人気の低評価に反する好走を見せた。数々の南関東重賞で存在感を示す船橋は、14年にワンツー決着を決めるも連対は19年が最後。当レースとの相性は芳しくない。[表1]

    [表1]単勝人気別成績(過去10回)
    1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
    浦和 5 0 1 10 31.3% 31.3% 37.5%
    大井 3 7 5 74 3.4% 11.2% 16.9%
    船橋 1 2 2 23 3.6% 10.7% 17.9%
    川崎 1 1 2 19 4.3% 8.7% 17.4%
    首位候補は単勝3.5倍以内の1・2番人気

    勝ち馬は8勝をマークする1・2番人気から出ると考えるのが無難か。ちなみに前述した勝ち馬8頭の単勝オッズは3.5倍以内で、1番人気に応えて勝利を手にした5頭は全て単勝1倍台に支持されていた。また、6番人気以下で馬券圏内に入った延べ8頭の実績を分析してみると、南関東重賞で連対(4頭)、ダートグレード3着以内(3頭)。例外はその年の夏までJRAに在籍し、重賞での出走機会がなかった2022年2着のトップザビル(川崎)のみ。過去に重賞好走歴がありながら、評価を落としている馬が穴候補になる。[表2]

    [表2]単勝人気別成績(過去10回)
    1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
    1番人気 5 1 0 4 50.0% 60.0% 60.0%
    2番人気 3 2 2 3 30.0% 50.0% 70.0%
    3番人気 0 1 1 8 0.0% 10.0% 20.0%
    4番人気 0 1 4 5 0.0% 10.0% 50.0%
    5番人気 1 1 0 8 10.0% 20.0% 20.0%
    6番人気以下 1 4 3 98 0.9% 4.7% 7.5%
    57kgは高確率で好走

    優勝馬は55~57kgからしか出ておらず、その中でも延べ10頭の出走で5勝、2着1回の57kgが断然の信頼感を誇っている。2019年、20年は57kgが不在だったことを踏まえると、より同斤量が優秀だということが分かる。ちなみに55kgで勝利を収めた3頭中2頭は、同年のロジータ記念を制した3歳馬。56kgで勝った2頭は、同年のJBCレディスクラシックJpnIで勝ち馬から1秒1差以内に健闘していた。[表3]

    [表3]斤量別成績(過去10回)
    1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
    50kg 0 0 0 1 0.0% 0.0% 0.0%
    52kg 0 0 1 10 0.0% 0.0% 9.1%
    53kg 0 1 0 28 0.0% 3.4% 3.4%
    54kg 0 1 0 8 0.0% 11.1% 11.1%
    55kg 3 2 4 48 5.3% 8.8% 15.8%
    56kg 2 5 4 26 5.4% 18.9% 29.7%
    57kg 5 1 0 4 50.0% 60.0% 60.0%
    58kg 0 0 1 1 0.0% 0.0% 50.0%
    トライアル好走馬が頻繁に上位争い

    東京シンデレラマイルトライアル(1~3着に優先出走権)が作られたのが2018年。過去6回のうち21年を除く5回はトライアルで権利を獲得した馬が3着以内に食い込んでおり、前哨戦との関連性は高い。ただ、優先出走権を持つ馬でも、本番で3着以内に好走したのは1、3着馬に限られており、2着馬は4頭が参戦して馬券に絡めていない。他路線では昨年のスピーディキック(浦和)と同じく前走JBCレディスクラシックJpnIからの臨戦が【4-0-0-6】。勝ち馬4頭はJBCレディスクラシックJpnIで4着以内か、同年の南関東重賞での勝利実績があった。

    勝つのはこういう馬

    首位候補の斤量は55~57kgだが、57kgの勝率が群を抜いて高い。また、人気面では単勝3.5倍以内の1・2番人気。所属では浦和と大井は注目しておきたい。他には東京シンデレラマイルトライアルの1、3着馬や、同年のJBCレディスクラシックJpnIで4着以内の馬も好成績。過去に重賞で好走していた馬は人気薄でも押さえておきたい。

    (文・スポーツ報知・浅子 祐貴)