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データ分析
高知の1年を締めくくるグランプリ
正式名称は『GRAND PRIX 高知県知事賞』。大晦日に年に1度だけの2400メートルを舞台に争われる。1年の総決算として相応しいメンバーが集まり、近年では2018年ティアップリバティ、20年スペルマロン、22年ガルボマンボなど、このレースの勝ち馬がその年の高知競馬年度代表馬に選ばれている。そして23年は史上4頭目の高知三冠馬となったユメノホノオが古馬を撃破し、年間9戦9勝という成績で年度代表馬に選ばれた。ここでは14~23年の過去10回から傾向を見ていく。
人気薄の台頭も
人気別にみると3着内率が最も高いのが4番人気。人気3頭での決着は1度もなく、6番人気以下でも2勝、2着2回、3着3回と伏兵の台頭もめずらしくない。特に2015年は単勝103.2倍の馬が勝利し、10→4→3番人気の決着で3連単は47万3590円と波乱の結果に。それを含め3連単で万馬券が6回もあることからも人気は気にせず手広く狙いたい。[表1]
1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 3 | 2 | 0 | 5 | 30.0% | 50.0% | 50.0% |
2番人気 | 3 | 1 | 1 | 5 | 30.0% | 40.0% | 50.0% |
3番人気 | 1 | 1 | 3 | 5 | 10.0% | 20.0% | 50.0% |
4番人気 | 0 | 3 | 3 | 4 | 0.0% | 30.0% | 60.0% |
5番人気 | 1 | 1 | 0 | 8 | 10.0% | 20.0% | 20.0% |
6番人気以下 | 2 | 2 | 3 | 61 | 2.9% | 5.9% | 10.3% |
高知優駿馬がいれば注目
年齢別で見ると3歳、5歳、6歳がいずれも3勝。9歳以上の高齢馬は割引が必要だが、基本的には年齢を問わず3着以内の可能性を秘めている。そのなかで注目したいのは3歳馬。2017年フリビオン、22年ガルボマンボ、23年ユメノホノオが制しており、いずれも高知優駿勝ち馬だったことから注目の存在になる。[表2]
1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
3歳 | 3 | 0 | 1 | 5 | 33.3% | 33.3% | 44.4% |
4歳 | 0 | 1 | 3 | 11 | 0.0% | 6.7% | 26.7% |
5歳 | 3 | 2 | 1 | 13 | 15.8% | 26.3% | 31.6% |
6歳 | 3 | 1 | 2 | 16 | 13.6% | 18.2% | 27.3% |
7歳 | 0 | 5 | 1 | 15 | 0.0% | 23.8% | 28.6% |
8歳 | 1 | 1 | 1 | 17 | 5.0% | 10.0% | 15.0% |
9歳以上 | 0 | 0 | 1 | 11 | 0.0% | 0.0% | 8.3% |
黒潮マイルCS・4着以下は“消し”
高知県知事賞の前に実施される古馬重賞は11月の黒潮マイルチャンピオンシップ(1600メートル)だが、800メートルの距離延長にもかかわらず、同レース3着以内馬の連対率は41.2%と好成績を残している。その一方で、黒潮マイルチャンピオンシップで4着以下に敗れた馬は1頭も馬券に絡めておらず、データ的には“消し”で良さそうだ。[表3]
1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1着 | 1 | 3 | 0 | 3 | 14.3% | 57.1% | 57.1% |
2着 | 0 | 2 | 0 | 3 | 0.0% | 40.0% | 40.0% |
3着 | 0 | 1 | 1 | 3 | 0.0% | 20.0% | 40.0% |
4着以下 | 0 | 0 | 0 | 24 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
リピーターには要注目
年に1度の2400メートル戦だけにコース実績は重要な予想材料になる。リワードレブロン(2014、16年1着、15年2着)や、スペルマロン(19、20年1着、21、22年2着)など、実に7頭が複数年で馬券に絡んでいる。好走歴があるリピーターは人気になる傾向があるが、逆らわないほうがよさそうだ。
- 勝つのはこういう馬
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好走歴のあるリピーター。5・6歳で同年の黒潮マイルチャンピオンシップで連対した古馬や、高知優駿を制した3歳馬にも注目だ。