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帯広

天馬賞

2025年1月3日(金) 18:20発走
帯広競馬場 200m
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    4歳シーズン三冠の最終戦

    年明けに行われるため5歳戦だが、4歳路線三冠の最終戦となる唯一のばんえいグレードBG1。同世代だけで戦える重賞はこれが最後となるだけに、多くの陣営はここを目標に仕上げてくることだろう。過去の優勝馬には、メムロボブサップ、メジロゴーリキ、センゴクエースなど、その後も重賞戦線で活躍した馬が多数。今年も将来的に活躍できる馬の登場を期待したいところだ。その重賞の傾向を、2015~24年の過去10回の結果からみていくことにしたい。

    上位人気の信頼度が高い

    単勝1番人気に支持された馬の勝率は70.0%で、連対率は90.0%。唯一の馬券圏外は2019年ミノルシャープで、その年は4→3→2番人気で決着した。また、20年は6番人気コウシュハレガシーが勝利。17年には8番人気コウリキが2着に入ったが、連対馬20頭のうち18頭は4番人気以内。基本的には上位人気馬が強い。[表1]

    [表1]単勝人気別成績(過去10回)
    1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
    1番人気 7 2 0 1 70.0% 90.0% 90.0%
    2番人気 1 2 4 3 10.0% 30.0% 70.0%
    3番人気 0 3 3 4 0.0% 30.0% 60.0%
    4番人気 1 2 1 6 10.0% 30.0% 40.0%
    5番人気 0 0 2 8 0.0% 0.0% 20.0%
    6番人気以下 1 1 0 44 2.2% 4.3% 4.3%
    大型馬が好成績

    出走馬の成績を前走の馬体重別にまとめてみると、6勝を挙げている『1100㎏以上』が注目できる。ただ、『1080~1099㎏』からは優勝馬が出ていない点は気になるところだ。その他では、『1040~1059㎏』の連対率と3着内率が良好となっている。[表2]

    [表2]前走の馬体重別成績(過去10回)
    1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
    前走999kg以下 0 1 0 4 0.0% 20.0% 20.0%
    前走1000~1019㎏ 0 0 0 4 0.0% 0.0% 0.0%
    前走1020~1039㎏ 1 0 2 9 8.3% 8.3% 25.0%
    前走1040~1059㎏ 1 3 2 8 7.1% 28.6% 42.9%
    前走1060~1079㎏ 2 1 3 11 11.8% 17.6% 35.3%
    前走1080~1099㎏ 0 3 1 15 0.0% 15.8% 21.1%
    前走1100~1119㎏ 2 0 1 4 28.6% 28.6% 42.9%
    前走1120㎏以上 4 2 1 11 22.2% 33.3% 38.9%
    牡馬が優勢

    過去10年の優勝馬のうち8頭は牡馬。2023年は牝馬のワンツーだったが、その年は高速決着が続く馬場コンディションで、勝ち時計の1分20秒7は天馬賞で歴代2番目の速さだった。また、16年はキサラキクが2番人気で勝利を挙げたが、基本的には牡馬(セン馬含む)が優勢と考えるべきだろう。[表3]

    [表3]性別成績(過去10回)
    1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
    牡・セン 8 9 8 44 11.6% 24.6% 36.2%
    2 1 2 22 7.4% 11.1% 18.5%
    通算15~19勝が好成績

    天馬賞に通算20勝以上の成績で臨んだ馬は20頭いるが、勝ったのは2015年オレノココロ(21勝)と23年サクラヒメ(20勝)だけ。昨年はツガルノヒロイモノ(24勝)が2着に入ったが、数字のインパクトほど信頼度はないといえるかもしれない。もっとも好成績を挙げているのは15~19勝。9勝以下での好走例は、昨年3着ヘッチャラ(9勝)だけだ。[表4]

    [表4]通算勝利数別成績(過去10回)
    1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
    20勝以上 2 2 3 13 10.0% 20.0% 35.0%
    15~19勝 6 5 4 24 15.4% 28.2% 38.5%
    10~14勝 2 3 2 22 6.9% 17.2% 24.1%
    9勝以下 0 0 1 7 0.0% 0.0% 12.5%
    鈴木恵介騎手に注目

    全17回の天馬賞で、鈴木恵介騎手が6勝をマーク。過去10回はすべて騎乗し、4勝、2着1回、3着2回。勝ち数、勝率・連対率・3着内率のいずれも現役騎手でトップとなっている。

    勝つのはこういう馬

    単勝1番人気が最有力で、それが牡馬で前走時の馬体重が1100㎏以上、そして通算15~19勝であれば、さらに期待度が高まる。鈴木恵介騎手は昨年の勝利が7年ぶりだったが、過去10回で、唯一2勝以上(4勝)を挙げている。今年も注目できる存在だ。

    (文・浅野 靖典)