レース情報
RACE GUIDE

データ分析
4歳シーズン三冠の最終戦
年明けに行われるため5歳戦だが、4歳路線三冠の最終戦となる唯一のばんえいグレードBG1。同世代だけで戦える重賞はこれが最後となるだけに、多くの陣営はここを目標に仕上げてくることだろう。過去の優勝馬には、メムロボブサップ、メジロゴーリキ、センゴクエースなど、その後も重賞戦線で活躍した馬が多数。今年も将来的に活躍できる馬の登場を期待したいところだ。その重賞の傾向を、2015~24年の過去10回の結果からみていくことにしたい。
上位人気の信頼度が高い
単勝1番人気に支持された馬の勝率は70.0%で、連対率は90.0%。唯一の馬券圏外は2019年ミノルシャープで、その年は4→3→2番人気で決着した。また、20年は6番人気コウシュハレガシーが勝利。17年には8番人気コウリキが2着に入ったが、連対馬20頭のうち18頭は4番人気以内。基本的には上位人気馬が強い。[表1]
1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 7 | 2 | 0 | 1 | 70.0% | 90.0% | 90.0% |
2番人気 | 1 | 2 | 4 | 3 | 10.0% | 30.0% | 70.0% |
3番人気 | 0 | 3 | 3 | 4 | 0.0% | 30.0% | 60.0% |
4番人気 | 1 | 2 | 1 | 6 | 10.0% | 30.0% | 40.0% |
5番人気 | 0 | 0 | 2 | 8 | 0.0% | 0.0% | 20.0% |
6番人気以下 | 1 | 1 | 0 | 44 | 2.2% | 4.3% | 4.3% |
大型馬が好成績
出走馬の成績を前走の馬体重別にまとめてみると、6勝を挙げている『1100㎏以上』が注目できる。ただ、『1080~1099㎏』からは優勝馬が出ていない点は気になるところだ。その他では、『1040~1059㎏』の連対率と3着内率が良好となっている。[表2]
1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
前走999kg以下 | 0 | 1 | 0 | 4 | 0.0% | 20.0% | 20.0% |
前走1000~1019㎏ | 0 | 0 | 0 | 4 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
前走1020~1039㎏ | 1 | 0 | 2 | 9 | 8.3% | 8.3% | 25.0% |
前走1040~1059㎏ | 1 | 3 | 2 | 8 | 7.1% | 28.6% | 42.9% |
前走1060~1079㎏ | 2 | 1 | 3 | 11 | 11.8% | 17.6% | 35.3% |
前走1080~1099㎏ | 0 | 3 | 1 | 15 | 0.0% | 15.8% | 21.1% |
前走1100~1119㎏ | 2 | 0 | 1 | 4 | 28.6% | 28.6% | 42.9% |
前走1120㎏以上 | 4 | 2 | 1 | 11 | 22.2% | 33.3% | 38.9% |
牡馬が優勢
過去10年の優勝馬のうち8頭は牡馬。2023年は牝馬のワンツーだったが、その年は高速決着が続く馬場コンディションで、勝ち時計の1分20秒7は天馬賞で歴代2番目の速さだった。また、16年はキサラキクが2番人気で勝利を挙げたが、基本的には牡馬(セン馬含む)が優勢と考えるべきだろう。[表3]
1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
牡・セン | 8 | 9 | 8 | 44 | 11.6% | 24.6% | 36.2% |
牝 | 2 | 1 | 2 | 22 | 7.4% | 11.1% | 18.5% |
通算15~19勝が好成績
天馬賞に通算20勝以上の成績で臨んだ馬は20頭いるが、勝ったのは2015年オレノココロ(21勝)と23年サクラヒメ(20勝)だけ。昨年はツガルノヒロイモノ(24勝)が2着に入ったが、数字のインパクトほど信頼度はないといえるかもしれない。もっとも好成績を挙げているのは15~19勝。9勝以下での好走例は、昨年3着ヘッチャラ(9勝)だけだ。[表4]
1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
20勝以上 | 2 | 2 | 3 | 13 | 10.0% | 20.0% | 35.0% |
15~19勝 | 6 | 5 | 4 | 24 | 15.4% | 28.2% | 38.5% |
10~14勝 | 2 | 3 | 2 | 22 | 6.9% | 17.2% | 24.1% |
9勝以下 | 0 | 0 | 1 | 7 | 0.0% | 0.0% | 12.5% |
鈴木恵介騎手に注目
全17回の天馬賞で、鈴木恵介騎手が6勝をマーク。過去10回はすべて騎乗し、4勝、2着1回、3着2回。勝ち数、勝率・連対率・3着内率のいずれも現役騎手でトップとなっている。
- 勝つのはこういう馬
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単勝1番人気が最有力で、それが牡馬で前走時の馬体重が1100㎏以上、そして通算15~19勝であれば、さらに期待度が高まる。鈴木恵介騎手は昨年の勝利が7年ぶりだったが、過去10回で、唯一2勝以上(4勝)を挙げている。今年も注目できる存在だ。