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園田

新春賞

2025年1月3日(金) 15:50発走
園田競馬場 ダ1870m
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    正月園田名物のハンデ重賞

    毎年1月3日に行われる。園田では昔から王道とされる1870mでの実施で、ハンデ戦という条件がレースに面白味を加える。エイシンニシパが2017年に加え19~22年に4連覇を果たすなど、かつてはリピート馬の存在も目立った一戦。ここでは15~24年の過去10回から傾向を見ていく。

    お年玉レースの理由は?

    過去10回のうち半数の5回で単勝1番人気が勝っているため、一見堅い決着のように見えるが、実は波乱含み。9回で5番人気以下の馬が3着以内に入っていることがその最たる要因だ。3連単が万馬券となったのは7回で、平均配当は5万1928円。正月のお年玉レースとも言える。[表1]

    [表1]単勝人気別成績(過去10回)
    1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
    1番人気 5 1 0 4 50.0% 60.0% 60.0%
    2番人気 1 1 3 5 10.0% 20.0% 50.0%
    3番人気 2 2 0 6 20.0% 40.0% 40.0%
    4番人気 0 2 2 6 0.0% 20.0% 40.0%
    5番人気 1 3 1 5 10.0% 40.0% 50.0%
    6番人気以下 1 1 4 62 1.5% 2.9% 8.8%
    4歳馬でハンデ53kg以下は狙い目

    長めの距離ということもあり、息の長い活躍を見せる馬も多い。5勝を挙げたエイシンニシパは4歳と6~9歳で勝利。10歳以上馬による馬券絡みもあり、2023年2着エイシンナセルは11歳、20年3着メイショウオオゼキは10歳だった。とはいえ、中心は5~7歳と考えていいだろう。なお、明け4歳馬は出走頭数こそ8頭と少ないが好走率が高く、特にハンデ53kg以下だと【1-0-2-1】で3着内率75.0%。該当馬がいれば、積極的に狙いたい。[表2]

    [表3]ハンデ別成績(過去10回)
    1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
    4歳 2 0 2 4 25.0% 25.0% 50.0%
    5歳 2 3 4 17 7.7% 19.2% 34.6%
    6歳 2 1 0 27 6.7% 10.0% 10.0%
    7歳 2 4 2 16 8.3% 25.0% 33.3%
    8歳 1 0 1 14 6.3% 6.3% 12.5%
    9歳 1 1 0 7 11.1% 22.2% 22.2%
    10歳以上 0 1 1 3 0.0% 20.0% 40.0%
    トップハンデの割引不要

    好走例は56kg以上を背負う実績馬か、53kg以下の軽ハンデ馬に分かれる。過去10回で最重量ハンデは58kgで、5頭が出走し2勝、2着1回で連対率は60.0%という成績から、トップハンデを割り引く必要はない。
    しかしながら、同距離の園田金盃(定量戦)は約1カ月前に行われるものの、結果がリンクしない年がしばしば見られる点には注意が必要。『園田金盃で3着以内』かつ『斤量増』という馬は【5-1-1-6】。この数字だけ見ると、勝率がいいように見えるが、実は5勝中4勝は当レースが大得意だったエイシンニシパによるもの。同馬を除くと【1-1-1-6】で苦戦傾向にある。[表3]

    [表3]ハンデ別成績(過去10回)
    1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
    52kg 1 0 1 4 16.7% 16.7% 33.3%
    53kg 0 1 2 16 0.0% 5.3% 15.8%
    54~54.5kg 1 2 2 36 2.4% 7.3% 12.2%
    55~55.5kg 1 4 1 15 4.8% 23.8% 28.6%
    56~56.5kg 2 0 3 11 12.5% 12.5% 31.3%
    57~57.5kg 3 2 1 4 30.0% 50.0% 60.0%
    58kg 2 1 0 2 40.0% 60.0% 60.0%
    重賞で活躍の2厩舎に注目

    近年の園田・姫路競馬の重賞で有力馬を多く送り込むのが新子雅司厩舎と橋本忠明厩舎。2厩舎は新春賞においても好成績で、前者は異なる馬で3勝、後者は5勝(うちエイシンニシパで4勝)を挙げる。3着内率もそれぞれ37.5%と54.5%。もし出走馬がいれば注目すべきだ。

    勝つのはこういう馬

    まず新子雅司厩舎や橋本忠明厩舎の馬がいれば注目だ。以前は12月の園田金盃から当レースを使う馬も多かったが、近年はどちらかのみというローテーションの組み方が主流。園田金盃3着以内から新春賞を勝ったのはエイシンニシパ1頭(19~22年の4勝)のみでもあり、同距離ではあるが意外と成績が連動しない。一方で、前走1700m以上(園田金盃を除く)で勝った馬が2年連続で当レースを優勝。過去10回で見ても【2-2-2-4】と、こちらが主流となっていくかもしれない。

    (文・大恵 陽子)