予想情報 Predict Information

レースの見どころ

 かつては大半が未知の距離に挑んでいた秋の3歳チャンピオン決定戦だが、2014年から実施が9月に早まり、2017年には同じ2000mの石川ダービー新設もあって、少しずつ様相が変わってきている。金沢デビュー馬が強い重賞ではあるものの、近年はJRAデビューの転入後好成績馬が活躍中。また、過去10年は牡馬5勝・牝馬5勝と全くの半々、ここ8年の勝ち馬はMRO金賞に出走というデータも。それらを踏まえて紐解きたい今年だが、絶対的存在だった二冠馬スーパーバンタムが9月15日の園田・西日本ダービーに出走予定で不在。必然的にチャンスのある馬が多い混戦に。強い馬が抜けることで石川ダービーなどとは展開も違ってきそうだ。

本命

  • 810マイネルヘリテージ

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 中央未勝利で転入後、3月に連勝したものの、北日本新聞杯は9着・石川ダービーは7着と重賞では苦戦。が、その後に急上昇を遂げて連勝、先行するサエチとスタイルユアセルフが苦しくなる展開だったとはいえMRO金賞は地元馬最先着の2着。メンコを外してレースするようになり覚醒、道中で置かれるような面が解消して確実に脚を伸ばせるようになったのが大きい。どんな展開になっても対応できそうで、小柄な馬体ながらも目下充実の気配。前走・古馬C2を楽勝して臨むローテも予定通り。勢い・上がり目では春までの重賞好走組を上回り、メンバー的に自在性も強味に。

対抗

  • 66スタイルユアセルフ

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 道営新馬勝ちの実績を引っさげて5月の当地転入初戦を快勝。続く北日本新聞杯2着→石川ダービー3着はスーパーバンタムに完敗したものの、世代トップランクの走力は実証。距離克服・自在に動けた点も収穫だった。古馬C1を順当勝ちして地元の大将格として臨んだMRO金賞は2番手の展開で苦しくなり3着に終わったが、その失速を踏まえて中間は回復に努めてきたし、馬具も工夫して追い切り時計も自己ベスト更新。悲願の戴冠へ準備万端、好位より前で器用に戦える点がこれまでの重賞より生きてくるメンバーのはずだ。

単穴

  • 811スターフジサン

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 重賞勝ちこそないが、2歳時から金沢開催の重賞では3・2・3・2・2着と常に上位争い。待機策がハマった面もあったとはいえ、スタイルユアセルフに先着した石川ダービー2着で実力を改めて実証し、2000mの距離も克服。前々走の金沢デビュー馬限定戦・石川門カップを取りこぼしたように、自分でレースを作れない弱味が出るケースもあるが、このメンバーなら走力上位は間違いない。状態面の上がり目は見込めないものの、前走・加賀友禅賞2着のように位置を取りに行っての競馬もできるようになっているし、崩れる要素は少ない。多頭数の大外枠でどう立ち回るかだけ。

連穴

  • 33エヴォラ
  • 55キープクライミング
  • 67マーミンラブ

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 エヴォラは新馬→認定を連勝の素質馬で、当時はスターフジサンを問題にしなかったほど。立ち直りに手間取った今季だったが、前走勝ちで控える競馬でも問題ないことを示したし、復調中の今なら石川ダービーで大敗した距離をこなしての好走も十分。重賞の常連キープクライミングも馬体維持に苦労したここ2走より態勢は良さそうで、脚の使い所一つで石川ダービー5着以上の走りが可能。佐賀で重賞好走実績があるマーミンラブも馬体が減っていた前走より上積みが見込め、先行して渋太さを生かせば圏内を争える。

提供 競馬カナザワ 大井 明洋

注記

当ページの情報は、9月3日(土)17時現在のものです。
当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。