2023年8月16日(水) 大井競馬場
黒潮盃
右1800m 20:10発走
黒潮盃 ゴール前

予想情報 Prediction

レースの見どころ

南関東のクラシック戦線が、ミックファイアの無傷の三冠制覇で終わった。今後の3歳重賞路線は、牡馬は戸塚記念、ダービーグランプリとなり、牝馬はロジータ記念ということになる。黒潮盃はそこに向けての前哨戦的な位置づけになり、クラシック戦線を戦ってきた馬と、クラシックに間に合わなかった馬達がここで戦うことになる。そして地方交流戦ということで他地区からの参戦があり、その力の比較が難しいレースでもある。加えて今年はサンタアニタダービーに挑戦して2着に善戦したマンダリンヒーローが帰国初戦としてこのレースに登場してくる。羽田盃、東京ダービーともに2着のヒーローコール、金沢で11戦11勝のショウガタップリの参戦もあり目が離せない。

本命

  • 22マンダリンヒーロー

CHECK!

デビューから4連勝でハイセイコー記念を制し、年明け初戦の雲取賞ではヒーローコールに敗れて2着。その後はアメリカに遠征してサンタアニタダービーで惜しい2着。ケンタッキーダービーでは12着と結果を残せなかったがその挑戦は称賛に値する。今やJRAでは当たり前のように海外遠征をして結果を残しているが、地方から海外遠征することは稀。大井競馬場から小林牧場の検疫厩舎に入り、成田空港から飛行機で輸送し、ロサンゼルス空港に到着後検疫、そしてサンタアニタ競馬場に移動して調教を再開。慣れない環境の中でサンタアニタダービーで2着。厩舎関係者の努力は想像を絶するものだったと思われるし、そこであの結果を残したことからマンダリンヒーローの素質の高さがうかがえる。帰国後は放牧を挟んでここに向けて乗り込み、仕上がりは良好。斤量面で恵まれるし、ここは恥ずかしい競馬はできない。

対抗

  • 712ヒーローコール

CHECK!

2歳時に鎌倉記念を制し、次走全日本2歳優駿では地方馬最先着の4着。年明けの雲取賞ではマンダリンヒーローを破り、中央に遠征して伏竜Sで3着に善戦。羽田盃、東京ダービーではミックファイアの後塵を拝したが2着を確保。そこからジャパンダートダービーには向かわず古馬相手のサンタアニタトロフィーを選択したが、スタートで出遅れた上に不利を受け、全く流れに乗れないまま10着に敗れた。2週間とレース間隔はないが、日本の競馬でマンダリンヒーローを破っているのは本馬だけで、ここなら力量上位は明らか。別定戦で58キロという斤量は課題になるが巻き返しは可能だ。

単穴

  • 33ショウガタップリ

CHECK!

昨年7月のデビュー以来11戦1勝負けなし。11勝中6勝が重賞で、その内牡馬相手にヤングチャンピオンと石川ダービーを制している。距離は900mから2000mまでこなしており、基本的に先行抜け出しで、レースぶりも安定している。血統的には半兄のサッキーヘラクレスはこの馬と同様に金沢で活躍していたし、半兄スプリングマン、全兄ホールドユアハンドはともにクラウンカップを制している。エスポワールシチー産駒は20年のインペリシャブル、昨年のエスポワールガイと2頭の優勝馬を輩出しており、血統的な魅力もある。牝馬は地方交流戦になってから3頭優勝しており、その点からも不利はない。課題は初めての遠征で、ナイター競馬も初めて。そのあたりはやってみないことには分からないが、鞍上に南関東競馬で経験豊富な吉原騎手を配し、その走りに注目したい。

連穴

  • 57ドラケン
  • 814メーサンデュラント
  • 34スイフトランナー
  • 11タイガーチャージ

CHECK!

ドラケンは、初めての重賞挑戦となった羽田盃が6着。2着だったヒーローコールとはコンマ8秒差。次走3歳オープン特別を勝って挑んだジャパンダートダービーでは7着だったが、地方馬としては優勝したミックファイアに次ぐ成績。ここにきて力をつけているのは確かで、その末脚を生かせれば。メーサンデュラントは年明けから3連勝して挑んだ京浜盃が8着。その後立て直して古馬相手の前走が4着で、叩いた上積みが期待できる。スイフトランナーはデビューから3連勝で挑んだニューイヤーカップが7着。ここ2戦古馬相手に1着、2着と好走して力をつけている。初コースなど課題は多いが、素質は高く注意したい。タイガーチャージはこれまで重賞はサンライズカップ、雲取賞、高知優駿の4着が最高。道営時に中央の芝に挑戦したり、前走は高知に遠征と様々な環境で走っており経験が豊富。その経験がこの舞台に生きる可能性がある。

提供 勝馬 山形宗久

注記

当ページの情報は、8月15日(火)17時現在のものです。
当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。