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データ分析 Data Analysis

JBC2歳優駿JpnIIIを占う

2019年までは北海道2歳優駿JpnIII(当時)のトライアルで、同レースがJBC2歳優駿JpnIIIとなってからも、20年にサンライズカップ5着から臨んだトランセンデンス(北海道)が2着、21年はナッジ(北海道)が同1着から2着と変わらず相性の良さを見せている。なお門別1800mは、2歳戦では現在、当レースとJBC2歳優駿JpnIIIのみで使われている距離である。ここでは12~21年の過去10回から傾向を見ていく。

1番人気が5連敗中

単勝1番人気は、3着内率80.0%だが3勝、2番人気も同70.0%だが2勝と人気馬が勝ち切れていない傾向。それでも3着内馬30頭中26頭は4番人気以内。ただし勝ち馬は4年連続で4番人気以下と近年はなかなか人気通りには決まらない。【表1】

[表1]単勝人気別成績(過去10回)

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
1番人気 3 2 3 2 30.0% 50.0% 80.0%
2番人気 2 3 2 3 20.0% 50.0% 70.0%
3番人気 1 0 1 8 10.0% 10.0% 20.0%
4番人気 1 3 2 4 10.0% 40.0% 60.0%
5番人気 2 0 1 7 20.0% 20.0% 30.0%
6番人気以下 1 2 1 47 2.0% 5.9% 7.8%

前走門別1700m組が6勝も、全体的には芝組優位

ホッカイドウ競馬は、2歳戦に力を入れており、地元門別のダートだけではなく、夏のJRA北海道シリーズでの芝レースも視野に入れた競走体系となっている。前走にも、門別とJRA芝を使われた馬が混在する。出走頭数、3着内馬とももっとも多いのは、門別1700mで6勝をマーク。ただ、3着内率ではJRA芝が【3-3-2-4】で66.7%と抜けた数字となっている。JRAで出走するためには、ターフチャレンジなど上級のJRA認定戦で結果を出す必要があり、前走芝で大敗しているダートの実力馬が巻き返すケースは多い。なお、芝1800mの3勝は、12~14年でその後は勝利がない。【表2】

[表2]前走距離別成績(過去10回)

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
前走・地方1600m以下 1 2 2 26 3.2% 9.7% 16.1%
前走・門別1700m 6 5 6 38 10.9% 20.0% 30.9%
前走・門別1800m 0 0 0 3 0.0% 0.0% 0.0%
前走・JRA芝1200m 0 1 1 1 0.0% 33.3% 66.7%
前走・JRA芝1500m 0 1 0 2 0.0% 33.3% 33.3%
前走・JRA芝1800m 3 1 1 1 50.0% 66.7% 83.3%
前走・JRA芝レース 3 3 2 4 25.0% 50.0% 66.7%

近年は重賞実績のない馬が好相性

ブリーダーズゴールドジュニアカップが1600mから1700mに延長となった2018年以降、過去4回の3着内馬の重賞連対実績を見ていくと、重賞連対がある馬は意外にも未勝利。20年1着シビックドライヴ(北海道)こそサッポロクラシックカップで3着があったが、その他の年の勝ち馬は重賞実績がなく、前走では、18年と21年がウィナーズチャレンジ、19年は2歳オープンといずれも1700mを使われていた。【表3】

[表3]3着内馬の重賞連対実績別成績(過去4回)

1着 2着 3着
重賞連対あり 0 3 3
重賞連対なし 4 1 1

ベテランが健在示す

騎手では、宮崎光行騎手が過去10回で9回騎乗し3勝、2、3着各1回の好成績。複数回勝利は唯一で、北海道最年長のベテランがいぶし銀の働きをしている。ほかに騎乗数が多い騎手では、桑村真明騎手【0-0-2-8】、服部茂史騎手【0-2-0-7】がともに未勝利と精彩を欠く。桑村騎手がよく騎乗する角川秀樹厩舎(1勝)、同じく服部騎手の田中淳司厩舎(2勝)が、当レースではあまり成績を残せていないのが原因かもしれない。

勝つのはこういう馬!

サッポロクラシックカップで好成績を残した馬が人気に推されやすいが、1番人気は5連敗中。前走1700mのJRA上級認定戦(ウィナーズチャレンジなど)で馬券絡みしており、そこそこ人気の馬が狙いとなる。2001年の第1回まで遡っても、連覇した厩舎はなし(21年の1着は田中正二厩舎)。また当レース通算8勝の宮崎光行騎手が騎乗してきた馬は要注目。

(文・吉田総一郎)

注記

当ページの情報は、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。