レースの見どころ
1955年南関東所属馬の3歳(当時)1200m重賞として創設。その後1500m→1600mと施行距離の変更、2003年から東日本交流、2006年から全国交流と条件が変わりながらも全日本2歳優駿や翌年のクラシックにつながる重要位置づけとなっている。過去の主な勝ち馬には南関東二冠馬シーチャリオット、東京ダービー馬インサイドザパーク、JpnI全日本2歳優駿勝ちのヴァケーションなど。2003年の交流初年度からホッカイドウ競馬所属馬が勝利し、レベルの高さをみせている。これまで5勝2着4回3着9回と出走頭数が限られているにも関わらず好成績を残している。南関東勢は地元船橋所属馬の好走はもちろんのこと、近年は浦和所属馬の好走が目立っている。
取り消し明けでの遠征となるが、重賞サッポロクラシックカップで3着とハイレベルな道営でも上位の実力を示している。1600m未勝利戦で1秒1差、1700m認定競走のアタックチャレンジで1秒8差と勝ちっぷりはド派手。順調さを欠いたぶんの不安はあるが、戸塚記念勝ちのセイカメテオポリスを半兄に持つ血統背景からも期待は膨らむばかり。2勝はともに大外枠でのもので、今回8枠11番とベストな枠を引く運も持っている。しっかりと乗り込めているし、鞍上が和田譲治騎手なら左回りでもうまくさばいてくれるはず。
1000mの新馬戦は着差こそわずかだが、終始外めを回るロスの中、好位抜け出しの正攻法で完勝。距離延長・相手強化など課題は多いものの、わずかキャリア一戦ながら馬格・センスともに大物感を漂わせている。セイントアレックス産駒は基本短距離志向だが、マイルまでならこなせる底力を備えている。人気ひと息でも鞍上は追える笹川騎手で妙味は十分。
これまで5、7、5頭と少頭数のレースしか経験していないのは気がかりだが、大きく出遅れるなど粗削りなレースぶりでも結果を残してきた切れ味はここでも注目の存在。まだ幼いぶん、初コースに加えナイター競馬がどう影響するかが焦点だが、潜在能力の高さはかなりのものを感じる。左回りに関しては追い切りの内容から気にするほどでもなさそう。現時点で南関東No.1の呼び声高いリベイクフルシティに迫った経験からも侮れない一頭。
ハーモニーロワ、スーパーファルコンの2頭は新馬戦、2戦目ともに持ち前のスピードを発揮して連勝と素質は確か。仕掛けてからスッと加速する瞬発力は一流マイラーに育つ可能性大。トライアル覇者・マジデは2歳のこの時期にひるまずインから差し返す根性は特筆もの。初コース・初距離が多数いる中、続けての同条件出走はかなりのアドバンテージ。強行軍での出走サムタイムアゴーは近年同レースとの相性抜群の小久保厩舎所属。鎌倉記念の疲れが気になるところだが、豊富なキャリアを武器に叩き3戦目の今回巻き返しに燃える。
提供 日刊競馬 鈴木 宏哉
注記
当ページの情報は、10月25日(火)17時現在のものです。
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