レースの見どころ
今年から地方競馬に新設されたネクストスターシリーズ。南関東以外の競馬場で実施されて、名古屋がその最終戦となる。ここまでどの競馬場も生え抜き馬が勝ち上がっているが、名古屋は日程が後半だったこともあり、道営出身の有力馬も複数出走している。勝てばビッグな賞金1000万円獲得はもちろん、3歳のブロック別のネクストスターでも有力視されるし、クラシックを引っ張っていく存在になるだろう。
均整の取れた好馬体の持ち主で、まだ気性に幼さを残すものの、センスの良さは折り紙付き。まだ未対戦の相手もいるが、ライバルと目されるミトノウォリアーとは常に好勝負を演じている。1週前に本追い切りを消化して、直前は軽めだが、思惑通りの仕上げ。将来性も含めて楽しみな逸材だ。
移籍2戦目。その移籍初戦のインパクトは大きく、勝ち時計は同日の認定競走(勝ち馬はネッサローズ)を1秒3上回るもので、古馬のB級よりも速かった。スタート直後こそ少しフワフワして、気合を入れられながらの追走も追ってからの脚はなかなか。生え抜き馬にとっては脅威になるだろう。
◎〇の2頭に対して、完成度では上回る。コンスタントに使われているぶん、ここからの上積みはどうかだが、中間も至って順調にきているし、何よりも競馬がうまく、どんな展開にも対処できそう。こういうタイプは滅多に崩れることもないしライバル勢に齟齬が生じれば勝ち負けまで十分。
ニジイロハーピーは移籍初戦を逃げ馬が圧倒的に強い特異な馬場で勝ち切ったように勝負根性はなかなか。僚馬(ミトノユニヴァース、ミトノウォリアー)とも実力は拮抗している。ネッサローズはデビュー当初は今年の一番馬と評判になったほど。距離にも慣れ、前走では認定勝ち。ローテがやや厳しくなっているぶん評価は下げただけ。リンクビーナスの前走は執拗に競りかけられて失速。逃げ馬の宿命とも言える。今回はノーマークになりそうだし、有力馬が牽制し合えば。
提供 競馬東海 蟹江 博之
注記
当ページの情報は、10月30日(月)17時現在のものです。
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