園田プリンセスカップは５番人気と低評価だったが、ハイペースを中団から抜け出して圧勝。結構なメンバーを相手に結果を出せたことは大いに自信になるだろう。使いつつ馬体が増えているように、一走毎にたくましくなってきている点も買い材料。初馬場に泣くタイプとも思えぬし、現状の完成度からしてここでは一歩抜けている印象だ。ここは勝ちを意識した一戦だろう。

有力馬の取り消しでがぜん展開有利になった前走だったが、そこをしっかりモノにするあたりが素質馬の証し。３走前は距離２走目で大変身を遂げ、３連単17万円馬券という波乱の立役者となったが、なんだかんだでこれで３連勝。砂を被るとモロさを露呈したり、攻め駆けしなかったりと、まだ随所に幼さは残しているが、ここへ向けてやることはやってきた。比較的、同型が手薄だし、外めすんなりならここでも大駆けがありそう。

デビュー戦を好時計勝ちして、続く２戦目も１番人気を集めたが、粘りを欠いて５着。正直まだ取捨に迷うところはあるが、牡馬並みの好馬体の持ち主で潜在能力は確かなものがありそう。前走後は間隔を開けてしっかり立て直してきたと思われるし、仕上がり如何ではいきなり好走もあり得るだろう。巨体から繰り出す圧倒的な先行力は笠松の馬場も合いそうだ。

イグアスワークは道営の1200ｍで１勝。２走前から名古屋へトレードされたが、早速、転入初戦を快勝。好位からソツなく抜け出して勝ち上がったが、競馬のセンスがよく当地の馬場が合いそうな印象も受けた。距離の1600ｍもこなしそうだし、圏内の１頭か。メイクストームはデビュー戦を49秒8という好時計で勝利。陣営の評価も高く、期待通りの強さを見せたが、距離が1400ｍに延びてからはもうひとつ結果が出ていない。ただ、そんな現状をようやく前走で打破。素質馬がきっかけをつかんだだけに、もう軽視はできぬか。アバランチベルンは道営未勝利で当地へトレード。転入初戦で未知な面はあったが、この厩舎らしくしっかり仕上げられていたし、初戦を難なく快勝。相手に恵まれていたとはいえ、まずは好スタートと切ってみせた。競馬が巧そうなタイプだし、重賞でも軽視は怖い。