予想情報 Predict Information

レースの見どころ

 南関東のみならず地方馬に門戸を拡げ、大晦日に行われることも含めて毎年地方競馬の2歳牝馬女王決定戦のムードがある。過去10年の勝ち馬の所属は南関東=9勝、他地区=1勝。ただし、その他地区の勝ち馬(16年ピンクドッグウッド)を含めればここが道営からの転入初戦だった馬が半数の5勝を挙げている。過去10年の勝ち馬の内、4頭が翌年の桜花賞馬、同じく4頭が東京プリンセス賞馬で、近2年の勝ち馬ケラススヴィア・スピーディキックは牝馬二冠を達成。今年も来年のクラシックの主演女優を担うべき候補が多く出走しており、非常に楽しみな一戦だ。

本命

  • 47スギノプリンセス

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 デビューから3戦は6・2・2着と勝ち上がれなかったが、いずれも1000~1200メートル戦。距離を延ばした4戦目で初勝利を挙げると、その後4連勝で道営重賞のブロッサムカップを制した。前走のJBC2歳優駿は勝ち馬ゴライコウから2秒2差の9着と大敗を喫したが、道中流れにのりきれなった感じもあり度外視してもよさそう。レコード勝ちした4走前の走りからは大井1600メートルの舞台もプラスに転じそうだ。「レースの見どころ」で挙げた道営からの転入初戦馬は、今年はこの馬だけ。ビッグデータを後押しに戴冠を狙う。

対抗

  • 610アレナル

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 デビューから2戦2勝。その初陣はスタートで後手を踏みながらもすぐに盛り返して先行。いったん先頭を譲った相手と直線マッチレースを制してマークした大井1400メートル1分26秒6は軽い馬場を差し引いても優秀。続く2戦目も1600メートルの大外枠を難なくクリアして2着馬に0秒7差をつける完勝劇だった。ノーザンファーム出身、外厩ミッドウェイファームで鍛錬を積み、馬体面はスケール感は十分。父ベストウォーリアは現2歳が初年度産駒。地方ファーストシーズンサイアーランキング1位を走り成功の兆しは十分。

単穴

  • 59サーフズアップ

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 デビューから【1-3-0-0】とまだ底をみせていない良血馬。特に前走ローレル賞は初めての輸送競馬で一気の距離延長を物ともせずに直線しっかりと脚を伸ばしての2着と競馬センスの高さを示した。その前走時よりも直前追い切りを強化して、さらに上昇ムードがうかがえる。5月2日と近年にしては遅生まれで今度の成長余地も大きそうな馬で、むしろ2歳のこの時期に重賞タイトル獲得となれば、年以降が非常に楽しみな馬だ。

連穴

  • 58マカゼ
  • 814ラビュリントス
  • 713フジコチャン
  • 34フジラプンツェル

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 マカゼは父フリオーソ譲りの先行力を武器にデビューから1・1・2・1着でローレル賞を制したエリート。20日に大井で馬場見せも行っているし、コース不安もなさそう。ラビュリントスは9月にJRA挑戦、その後2戦は盛岡遠征と豊富な経験が今回につながれば。フジコチャンは新馬戦でアレナルに敗れたが、その後の2戦はともに楽勝。半兄に今年のフェブラリーS2着のテイエムサウスダンなど、血統面からも期待は大きい馬。フジラプンツェルは岩手所属7戦6勝、ここまで牝馬には一度も先着を許していない。場間レベルがどうかだが、前走プリンセスカップで道営馬に勝っていれば水準以上とみてよく、人気の盲点ならマークしたい1頭。

提供 日刊競馬 鎌田 智也

注記

当ページの情報は、12月30日(金)17時現在のものです。
当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。