船橋デビューでここまで６戦すべて複勝圏キープの堅実派。小回りコースに対応して豪快な差し切りをみせたユングフラウ賞が秀逸。世代上位の切れ味、センスの高さは言わずもがな。血統面はいきなり皐月賞馬を輩出したドレフォン産駒でこの時季にこそ真価を発揮する。東京２歳優駿牝馬ではライバルであるメイドイットマムに０秒８差も、一度浦和コースを経験している強みは大きい。試練の大外枠だが、距離が少しでも延びるのは歓迎のタイプ。

初勝利まで４戦要すも、そこから認定競走、オープン、重賞ブロッサムカップと破竹の４連勝でタイトルゲット。転入初戦の前走は４着と上々の内容だが、環境が変化し14キロ減と狂いがあったのも確か。持ったままの追い切りから状態面での不安は解消。絶好枠を生かしてロスなく追走できれば大仕事も可能。

東京２歳優駿牝馬でのパフォーマンスからこの世代で頭ひとつ抜けているのは確か。前走果敢にＪＲＡクイーンカップ挑戦。苦しい追走でも終いは詰めてナンバー２の上がりを記録。レースでの疲れを感じさせない追い切りだが、３歳牝馬という難しいこの時期に遠征した影響はどうか、さらに初コースの課題。あっさりもあるが、絶対視は禁物。

アトカラツイテクルは早め先頭から驚異の粘り腰をみせた前走が好内容。地の利を生かして逆転狙う。中間、浦和競馬場で追い切ったフジコチャン、善戦止まりでもハマった際の爆発力秘めるワイズゴールドの大井勢。昨年の覇者スピーディックの半妹デザートウインドは正直厳しいと思われた前走、ほぼ互角に動き通用を証明。さらなる成長が見込める今回も注意が必要。