7月14日(金)園田競馬場
兵庫サマー
クイーン賞
右1700m 19:55発走
兵庫サマークイーン賞 ゴール前

データ分析 Data Analysis

地元兵庫vs遠征勢

今年も“その金ナイター”で行われる兵庫サマークイーン賞には、南関東の馬がJpnIIIのスパーキングレディ―カップをパスして、ここでよりたくさんのポイントを獲得しようと遠征してくることも少なくない。2022年は浦和のダノンレジーナが単勝1.6倍の支持に応えて完勝。女王の座を大きくたぐりよせることになった。今年も好メンバーが予想される重賞。その傾向を13~22年の過去10回の結果からみていくことにする。

■遠征馬が好成績

過去10回の優勝馬は、兵庫と遠征馬が5勝ずつ。高知の3勝はすべて、ディアマルコが挙げたものだ。南関東からの遠征馬で勝利を挙げたのは2022年のダノンレジーナ(浦和)だけだが、2着が7回もあるのが特徴的だ。ただ、大井が10頭参戦して2着が2回だけとなっているように、南関東の馬は結果的に“過剰人気だった”というケースも少なくない。【表1】

[表1]所属別成績(過去10回)

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
兵庫 5 2 6 59 6.9% 9.7% 18.1%
高知 3 0 0 4 42.9% 42.9% 42.9%
南関東 1 7 2 14 4.2% 33.3% 41.7%
愛知 1 0 1 3 20.0% 20.0% 40.0%
上記以外 0 1 1 9 0.0% 9.1% 18.2%

■上位人気馬が優勢

過去10回で単勝1番人気で勝利したのは、2014年のエーシンサルサ(兵庫)、17年ディアマルコ(高知)、22年ダノンレジーナ(浦和)の3頭。2着4回のうち3回は南関東からの遠征馬だが、4着以下の2回も南関東の馬となっている。それでも全体的にみると上位人気は好成績。ちなみに6番人気以下で勝利したのは21年のシーアフェアリー(愛知・9番人気)。ただし、最近は高配当が出る傾向。22年は1→10→8番人気の順で入って3連単が145,010円。20年は4→6→5番人気の順でも、1~3番人気だった南関東の3頭が4着以下に敗れたことで、3連単が25万円を超えた。【表2】

[表2]単勝人気別成績(過去10回)

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
1番人気 3 4 1 2 30.0% 70.0% 80.0%
2番人気 3 1 2 4 30.0% 40.0% 60.0%
3番人気 1 3 0 6 10.0% 40.0% 40.0%
4番人気 2 0 2 6 20.0% 20.0% 40.0%
5番人気 0 0 2 8 0.0% 0.05 20.0%
6番人気以下 1 2 3 63 1.4% 4.3% 8.7%

■4、5歳が計7勝と活躍

4歳または5歳の成績が良好。3歳は6頭が参戦したが、勝ったのはディアマルコ(高知)だけだ。6歳の2勝は2021年と22年で近年健闘。7歳以上は苦戦傾向で、唯一の2着は17年のプリンセスバリュー(7歳・大井)。20年と22年は南関東の7歳馬が2番人気の支持を受けたが、4着以下に敗れている。【表3】

[表3]年齢別成績(過去10回)

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
3歳 1 0 0 5 16.7% 16.7% 16.7%
4歳 3 3 2 16 12.5% 25.0% 33.3%
5歳 4 5 4 32 8.9% 20.0% 28.9%
6歳 2 1 4 22 6.9% 10.3% 24.1%

■外め枠優勢だが8枠は苦戦傾向

過去10回の兵庫サマークイーン賞は、11頭立てだった2016年を除いて12頭立て。そこで枠番別の成績をまとめてみると、連対率のトップは5枠(26.3%)で、2位が7枠(25.0%)。全体的にみるとそれほど大きい差はないが、8枠の連対率が10.0%、3着内率も15.0%と低めなのは少々気になるデータかもしれない。【表4】

[表4]枠番別成績(過去10回)

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
1枠 0 2 0 8 0.0% 20.0% 20.0%
2枠 0 1 1 8 0.0% 20.0% 20.0%
3枠 1 0 1 8 10.0% 10.0% 20.0%
4枠 2 0 1 7 20.0% 20.0% 30.0%
5枠 1 4 0 14 5.3% 26.3% 26.3%
6枠 1 1 4 14 5.0% 10.0% 30.0%
7枠 4 1 2 13 20.0% 25.0% 35.0%
8枠 1 1 1 17 5.0% 10.0% 15.0%

勝つのはこういう馬!

2021年は9番人気が制したが、基本的に1着の可能性があるのは4番人気以内。ただ波乱傾向がある近年を考慮すると2~4番人気から選ぶほうがいいかもしれない。近2年は6歳が勝利を挙げているが、中心となるのは4歳か5歳。兵庫所属でこの範囲に入る馬がいれば、狙ってみる手はあるだろう。

(文・浅野靖典)

注記

当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。