8月27日(日) 水沢競馬場
ビューチフル
ドリーマーカップ
右2000m 17:45発走
ビューチフルドリーマーカップ ゴール前

データ分析 Data Analysis

3年ぶりに水沢開催

近2年は盛岡競馬場2000mで行われていたが、3年ぶりに舞台が水沢に戻り、距離は3年前以前の1900mから2000mに延長して実施される。北日本で行われるグランダムジャパン・古馬シーズンのラストで、7月~8月の門別・ノースクイーンカップ、園田・兵庫サマークイーン賞、門別・ブリーダーズゴールドカップJpnIIIといったシリーズ対象競走から有力馬の参戦が多くみられる。ここでは2013~22年の過去10回から傾向を見ていく。

■北海道・南関東が優勢

過去10回の優勝馬は北海道か南関東4場の所属馬。中でも北海道は2013年シャイニングサヤカ、15年サンバビーン、16年~18年と3連覇したジュエルクイーンの5勝を挙げる。加えて、その3頭はいずれも田中正二厩舎か田中淳司厩舎だった。佐賀は岩手から最も遠い競馬場にはなるが、20年アンバラージュが3着。対して岩手は2着2回が最高も、3着4回と、地元の意地を見せている。【表1】

[表1] 所属別成績(過去10回)

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
北海道 5 3 2 4 35.7% 57.1% 71.4%
大井 2 1 0 6 22.2% 33.3% 33.3%
川崎 1 2 1 6 10.0% 30.0% 40.0%
船橋 1 1 1 1 25.0% 50.0% 75.0%
浦和 1 0 0 0 100.0% 100.0% 100.0%
佐賀 0 0 1 0 0.0% 0.0% 100.0%
岩手 0 2 4 53 0.0% 3.4% 10.2%
その他 0 1 1 8 0.0% 10.0% 20.0%

■1番人気は信頼できる

1番人気が7勝と強さを見せる。3着内率も90.0%で信頼度は非常に高い。一方で、3着まで範囲を広げると7番人気でも2着2回、3着1回があり、ヒモ荒れの可能性はある。なお、2番人気は過去10回では未勝利だが、2着は5回あり、“2番人気だから勝てない”というよりはデータのアヤと捉えた方がいいだろう。【表2】

[表2]単勝人気別成績(過去10回)

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
1番人気 7 1 1 1 70.0% 80.0% 90.0%
2番人気 0 5 0 5 0.0% 50.0% 50.0%
3番人気 2 0 4 4 20.0% 20.0% 60.0%
4番人気 0 1 2 7 0.0% 10.0% 30.0%
5番人気 0 0 1 9 0.0% 0.0% 10.0%
6番人気 1 1 1 7 10.0% 20.0% 30.0%
7番人気以下 0 2 1 45 0.0% 4.2% 6.3%

■中心は4~6歳馬

まず3歳馬は、2015年ジュエルクイーンの2着が最高。同馬は翌年から当レース3連覇を果たしており、それほどの高い能力を有した馬でないと3歳による上位争いは厳しいことが分かる。中心は4~6歳で、この3世代で8勝を挙げる。また、年齢を重ねても活躍できる傾向にあり、7歳馬と8歳馬も各1勝を挙げるほか、3着内率もそれぞれ28.6%と33.3%。母数こそ多くはないが高い数値となっている。【表3】

[表3]年齢別成績(過去10回)

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
3歳 0 1 0 9 0.0% 10.0% 10.0%
4歳 2 3 4 24 6.1% 15.2% 27.3%
5歳 4 3 3 20 13.3% 23.3% 33.3%
6歳 2 3 2 18 8.0% 20.0% 28.0%
7歳 1 0 1 5 14.3% 14.3% 28.6%
8歳 1 0 0 2 33.3% 33.3% 33.3%

■兵庫サマークイーン賞組が好成績

前走では、グランダムジャパン・古馬シーズンの一戦であるノースクイーンカップ、兵庫サマークイーン賞、ブリーダーズゴールドカップJpnIIIからの参戦馬が多く、過去10回で33頭が出走し、9勝、2着6回、3着5回。北海道所属馬はノースクイーンカップかブリーダーズゴールドカップJpnIIIから、南関東などその他の地区の遠征馬は兵庫サマークイーン賞からの臨戦過程をとる馬が多い。前走兵庫サマークイーン賞組は過去10回で10頭が出走し、3勝、2着2回、3着1回で、この3レースからでは勝率が最も高い。

勝つのはこういう馬!

勝ち馬の前走は基本的に前項3レースで、まずはその組から入るのがいいだろう。なお、過去10回で唯一別路線から勝ったのは2022年サルサディオーネで、スパーキングレディーカップJpnIII・3着からの参戦だった。また、過去10回のうち水沢開催だった13年~20年の8回は逃げ・先行馬が7勝、2着4回、3着3回と好成績を残しており、これらの脚質の馬を積極的に狙いたい。

(文・大恵陽子)

注記

当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。