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レースの見どころ

2015年に重賞競走に格上げされ、今年で8回目を数えるグランシャリオ門別スプリント。門別で行われる唯一の1000m戦古馬重賞であり、道営屈指のスピードを誇る快速馬が集う一戦だ。目下2連覇中のアザワクが参戦し、今回もハイペースは必至。近2年の傾向としては、アザワクが刻むハイラップに対応した先行馬が踏ん張りを欠き、流れに乗らず自分のリズムを守った馬が2、3着に浮上していることが共通点として挙げられる。出走メンバーの半数が今季転入したばかりの馬であり、これらがどのような戦法を練ってくるかも重要なポイントとなる。

本命

  • 22アザワク

CHECK!

19年エーデルワイス賞2着や21年道営スプリント優勝など、1200m戦でも好成績を収めているが、この馬が真価を発揮するのは、持ち味のスピードを存分に生かせる1000m戦である。コースレコードの58秒4は一昨年の当レースでマークしたものであり、門別1000m戦では6戦無敗と無類の強さを誇っている。不安要素を挙げるとするなら、今季2戦でこの馬らしい走りができていない点か。昨年の北海道スプリントCでは中央勢を制して先手を奪取していったが、今年はそれが見られなかった。今季3戦目でどこまで状態を戻せているかが焦点になりそうだ。2連覇中のディフェンディングチャンピオンに相応しいレースを期待したい。

対抗

  • 810ヒラソール

CHECK!

中央のオープン競走で2度、3着の経験がある実績馬だ。門別への転入当初は調子を落としていた印象だが、徐々に新しい環境に慣れ、近走ではこの馬らしい末脚を見せるようになってきた。中央在籍時は終いの伸びに懸けるレーススタイルで主に1400m戦で好成績を収めていたが、時計を要す門別のタフなダートなら、もっと距離が短くても対応できるだろう。今回はアザワク、ケイアイサクソニーといった逃げ馬の存在から、ハイペースになることは必定であり、流れに乗らない進行が奏功するケースも十分に考えられる。

単穴

  • 33グレイトダージー

CHECK!

重賞は4度挑戦して最高着順が7着と振るわないが、一番上のクラスで安定した成績を残せているのだから、重賞でも通用する能力を有しているのは明らかだ。重賞、準重賞で好成績を挙げられていない原因は、アザワクの作るペースに乗ることで自身のリズムが崩れてしまう点にあるだろう。今回も同様のハイペースが想定されるが、多くの実戦経験を積み、気性面での成長が窺えた今なら、抑えを利かせつつの追走も可能であるはずだ。7着に終わった昨年の雪辱に燃える。

連穴

  • 44ケイアイサクソニー
  • 77ウワサノコウタロウ

CHECK!

ケイアイサクソニーはタフな馬場状態のなか、序盤から速いラップを刻む形で2着を確保した前走の内容が上々。ダートでの活躍にもメドが立ったと言っていいだろう。追走する形になると踏ん張りが利かないという弱点があるだけに、先手を奪取したいが、同型アザワクとの先行争いが鍵になりそうだ。今回が初の1000m戦となるウワサノコウタロウにも注目。トビの大きな馬だけに、外に馬を置かずにのびのびと走らせる形が理想か。エトワール賞ではグレイトダージーに大きな差をつけられているが、内で窮屈なレース運びになったことを考えれば、着差ほどの力量差はないと見るべきだ。

提供 競馬ブック 岡田 紘幸

注記

当ページの情報は、7月4日(月)17時現在のものです。
当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。