レースの見どころ
2016年からこの名称へ変更され8年目、水沢での施行は3年目となる。地方競馬スーパースプリントシリーズの東北地区トライアルに位置付けされており、優勝馬には習志野きらっとスプリントへの優先出走権が与えられている。ここ最近は短距離番組が一段と充実、そこに特化したタイプがどんどん出てきて短距離路線に厚みを増してるが水沢は小回りコースゆえ基本的に先行決着となりやすいのが特徴。あとはワンターン競馬、スピードを落とす事なくロスなく立ち回る事が好走条件にもなっている。
自身3連覇がかかっているこの舞台、昨年はツーターン栗駒賞2着からの連覇となったが、今年は船橋ワンターンを叩いてからの復帰初戦と昨年とは違うルーティーン。結果完敗だったが一度叩いた効果は確実にあるこの馬、このレースに照準を定めたからこそ逆算したローテーションなのかもしれない。一昨年2馬身差、昨年7馬身差と小回りの水沢でこれだけの着差をつける圧倒的な強さはまさに絶好条件、ここに向けての臨戦過程もかなり良好で取りこぼせない戦いとなりそうだ。
今シーズン3戦2勝、前走ディアリッキーにアタマ差の2着だが5Fでもちょっと長いというイメージが残った一戦で負けてなお強しの印象。この条件3戦無敗と相性抜群、ダッシュ能力はキラットダイヤにもヒケをとらない速さを秘めている。これまで以上の相手関係となってここで好勝負する相応のデキが必要だが中間気配からは心配無用。展開を制する状況になれば逆転という目がない訳ではなさそう。
昨年8月の盛岡・スプリント特別8着を最後に南関東・浦和に移籍し10戦2勝2着4回の高アベレージをマーク。近況勝ち切れないとはいえ、これだけ好調期間の長い馬はあまりいないが、7歳にしてやっと軌道に乗ってきたのではないだろうか。昨年はB1格だったが間違いなく力をつけて帰ってきて中間の追い切りもなかなか俊敏。このメンバーでもスピード勝負なら互角の勝負が可能。
今シーズン好調カッチャオ、前走の6Fはちょっと距離が影響した印象。850m(5-3-3-8)と適性能力は十分にあるし、好位からでも競馬ができるようになって戦法に厚みが増しているのは頼もしいところ。エイシントゥランは前走4角最後方の絶望的なポジションから直線ゴボウ抜きの5着、戦歴通り盛岡で狙うよりは右回りの水沢でこそ狙えるタイプかもしれない。トーセンキャロルも前走初の5Fで見せ場十分、短い距離は意外と合いそうなイメージで攻め強化で一角崩しを狙う。フミタツティンクルは前々走の走りが本来の姿、前走大敗もまだ見限れない一発屋。
提供 栄冠 千田 正明
注記
当ページの情報は、6月3日(土)17時現在のものです。
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