2023年6月11日(日) 佐賀競馬場
佐賀がばい
ダッシュ
右900m 18:05発走
佐賀がばいダッシュ ゴール前

データ分析 Data Analysis

佐賀で唯一の900m重賞

2018年度に900mのA級特別が4競走新設され、翌年度にそのうちの1つ、佐賀がばいダッシュが重賞へ昇格するとともに、スーパースプリントシリーズのトライアル(佐賀所属馬限定)となった。22年の勝ち馬ロトヴィグラスは、シリーズのファイナル・習志野きらっとスプリントへ進み5着と健闘した。ここでは重賞での4回にA級特別だった18年を加えた過去5回から傾向を見ていく。

■連対は3番人気以内

過去5回とも1、2着は3番人気以内で、3着には5~6番人気が入っているのが共通項だ。2020、21年はドラゴンゲートがそれぞれ単勝1.0倍、1.1倍と圧倒的人気に応えて勝利すると、2着も2番人気。22年も1番人気(2.1倍)のロトヴィグラスが勝利し、2着は3番人気で、1番人気が3年連続勝利。上位人気を信頼したい。【表1】

[表1]単勝人気別成績(過去5回)

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
1番人気 3 1 0 1 60.0% 80.0% 80.0%
2番人気 1 2 0 2 20.0% 60.0% 60.0%
3番人気 1 2 0 2 20.0% 60.0% 60.0%
4番人気 0 0 0 5 0.0% 0.0% 0.0%
5番人気 0 0 4 1 0.0% 0.0% 80.0%
6番人気以下 0 0 1 21 0.0% 0.0% 4.5%

■全体では6歳以下が好成績

年齢別では5歳から9歳までが各1勝しているが、8、9歳の勝利はともにドラゴンゲート。重賞となった2019年以降では6歳以下が2、3着馬の計8頭中7頭を占め、2着は4歳または5歳の牝馬。20年以降は3年連続で7歳以上が1番人気で勝利しており、傑出した力を持つベテランに、6歳以下が挑む構図となっている。【表2】

[表2]年齢別成績(過去5回)

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
3歳 0 0 0 1 0.0% 0.0% 0.0%
4歳 0 2 0 1 0.0% 66.7% 66.7%
5歳 1 2 1 2 16.7% 50.0% 66.7%
6歳 1 0 2 5 12.5% 12.5% 37.5%
7歳 1 1 1 6 11.1% 22.2% 33.3%
8歳以上 2 0 1 17 10.0% 10.0% 15.0%

■逃げた馬の連対率100%

900m戦は2コーナーのポケットからの発走となる。向正面での位置取り争いを経た3コーナーでの通過順を見ると、逃げた馬(1番手)は3勝、2着2回と連対率100%で、2着に敗れた年は2番手通過の馬が勝利。連対したのは1~3番手通過の馬のみで、逃げ・先行が絶対条件となっているが、3着には過去5回いずれも4番手以降の馬が食い込んでいる。【表3】

[表3]3コーナー通過順位(過去5回)

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
1番手(逃げ) 3 2 0 0 60.0% 100.0% 100.0%
2番手 2 1 0 2 40.0% 60.0% 60.0%
3番手 0 2 0 3 0.0% 40.0% 40.0%
4番手以降 0 0 5 27 0.0% 0.0% 15.6%

■佐賀スプリングダッシュの勝ち馬が強力

A級の900m戦のうち、佐賀がばいダッシュの直近に組まれているのは佐賀スプリングダッシュ(2~3月)。同レースの勝ち馬は、2019年は4着だったが、以降20、21、22年と3年連続で勝利。22年は佐賀スプリングダッシュの1、2着馬が佐賀がばいダッシュでもワンツーを決めている。

勝つのはこういう馬!

A級900mは距離のスペシャリストが活躍する傾向が強く、佐賀がばいダッシュではドラゴンゲートが2020、21年に連覇したほか、エリザベスセーラが19、20年と2年連続2着に入っている。前年の上位馬や、佐賀スプリングダッシュで好成績を収めて参戦してきた馬が狙い目だ。

(文・上妻輝行)

注記

当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。