タイレコードを記録して昨年このレースを優勝した。この距離に関しては６戦５勝、２着１回と好成績を残している最も得意な距離でもある。常にハナを叩いて行くスピードも魅力たっぷりだし、今年も強い攻めを順調に消化して好仕上がりでここに臨める。先行型多彩の構成ではあるが、当地で一番テンが速いと言って良い馬だし、ここも逃げに活路を開ける。好スタート決めてハナに行き切ってしまえば簡単には止まらない能力は持っている。ベストの枠順も引いたし、今年もメンバー的に考えても連覇が濃厚だろう。中心不動の存在。

中央でデビューし４戦目となる中山ダ1200ｍ未勝利戦で逃げ切って勝っている。１勝クラス新潟ダ1200ｍ、２勝クラスの小倉ダ1000ｍを勝ち上がり、３勝クラスでは３走使って結果を出せずに佐賀へ移籍してきた。当地では９戦使って２着が今のところ最高着順で勝ち切れていないが、このスプリント戦を目標に着実に状態を上げてうまく仕上がっている。２月戦はこの距離でロトヴィグラスに完敗しているが、その時よりも遥かに状態は良い。ロトヴィグラスが逃げてその外の２番手で競馬もできそうだし好展開に持ち込めれば勝負になる力はある。

中央でデビューし移籍した大井で５連勝決めた。その後も順調に勝ち星を積み重ね移籍した高知で７勝をマーク。佐賀転入初戦を見事制してここまで19勝を挙げる活躍ぶり。当地では重賞勝ちこそないもののスピード生かす競馬ができれば非常に粘り強い。モロに砂を被った時に力を出し切れないが、今回は少頭数と立ち回りやすさあるし、この馬もここ目標とし良いデキで出走が叶った。上記２頭にはスピード負けする面はあるが、好位置追走の流れで運べそうだし、前が相当激しくなれば間を割って来る可能性も。

主力３頭が前で競馬して有力ではあるが好位から浮上を狙うのはマイネルモーディグだ。近走の走りからもピークは過ぎた感じもあるがスプリント戦にも対応できるスピードは持っている。スムーズな外枠も良い材料だし上位の一角が崩れれば出番ありそう。制限後で手が出しづらいところはあるがスピード魅力のアンクレットハートにも注意したい。相変わらずの気性難は見せているが前について行けるダッシュ力はあるし集中力を切らさずに競馬できればこの距離なら前進あって良い。あと一歩が詰めきれないキングキャヴィアだがこの距離で見せ場を作ったこともあるし大きく展開が向けば馬券圏内に絡んでくるチャンスは十分にある。