2023年7月4日(火) 門別競馬場
グランシャリオ
門別スプリント
右1000m 20:40発走
グランシャリオ門別スプリント ゴール前

データ分析 Data Analysis

北のスプリンターが集う1000m戦

2011年に創設されたスーパースプリントシリーズの北海道地区トライアルとして創設。当初は特別戦だったが、15年に重賞に格上げされ、現在ホッカイドウ競馬の古馬重賞では唯一、1000mの舞台で争われる。北海道スプリントカップJpnIIIからの参戦も多く、22年は同レース10着だったアザワクが勝利し、3連覇を達成した。ここでは13~22年の過去10回のデータから傾向を探っていく。

■1番人気馬は堅実

過去10年の勝ち馬はすべて5番人気以内で、上位人気3頭での決着も2013、18、22年と3度あり、3連単の万馬券は14年の33,210円が最高で、ほか16、20年の3回のみと高配当は期待しにくいレース。特に1番人気は過去10年で6勝を挙げ、3着内率は100%。例年北海道スプリントカップJpnIIIの上位馬や、転入後底を見せていない馬が人気を集めるが、逆らわないのが吉といえそうだ。【表1】

[表1]単勝人気別成績(過去10回)

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
1番人気 6 2 2 0 60.0% 80.0% 100.0%
2番人気 2 3 0 5 20.0% 50.0% 50.0%
3番人気 1 2 3 4 10.0% 30.0% 60.0%
4番人気 0 1 1 8 0.0% 10.0% 20.0%
5番人気 1 1 0 8 10.0% 20.0% 20.0%
6番人気以下 0 2 3 47 0.0% 3.8% 9.6%

※:15年は2着同着

■リピーターが活躍

■リピーターが活躍 年齢別成績を見ると、勝ち馬は3~9歳と幅広く、3着内率も出走2頭とサンプルが少ない3歳馬を除いて大差はない。注目すべきはリピーターの活躍で、アザワクが3~5歳時(2020~22年)に3連覇、アウヤンテプイが4、5歳時(13、14年)に連覇し、6歳時(15年)にも2着(同着)、そしてメイショウアイアンが8歳~11歳時(18~21年)に1勝、2着3回と4年連続連対。前述した通り、ホッカイドウ競馬で唯一の1000mの古馬重賞と特殊な条件であることもその要因といえそうだ。【表2】

[表2]年齢別成績(過去10回)

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
3歳 1 0 0 1 50.0% 50.0% 50.0%
4歳 2 1 0 8 18.2% 27.3% 27.3%
5歳 2 1 1 12 12.5% 18.8% 25.0%
6歳 2 3 3 18 7.7% 19.2% 30.8%
7歳 2 3 2 13 10.0% 25.0% 35.0%
8歳以上 1 3 3 20 3.7% 14.8% 25.9%

※:15年は2着同着

■前走からの巻き返しに注意

前走の着順別成績を見ると、勝率は2着馬がトップで、連対率、3着内率はともに1着馬がトップと連対馬の成績が良いが、前走4着以下の馬が過去6勝、2着6回、3着7回と巻き返しが多い点にも注目。北海道スプリントカップJpnIIIでJRA勢相手に大敗した馬でも、地元馬同士で好走するケースが多いだけに前走着順だけでの割引は禁物だ。【表3】

[表3]前走の着順別成績(過去10回)

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
1着 1 4 1 5 50.0% 50.0% 50.0%
2着 3 1 0 6 30.0% 40.0% 40.0%
3着 0 0 1 4 0.0% 0.0% 20.0%
4着 2 1 2 5 20.0% 30.0% 50.0%
5着 1 1 1 6 11.1% 22.2% 33.3%
6着以下 3 4 4 46 5.3% 12.3% 19.3%

※:15年は2着同着

■北海道SCの地元最先着馬は重視

北海道スプリントカップJpnIIIとは関連が強く、2019年は同レース9着だったタイセイエクレールが8番人気で3着、20年には同レース13着だったオールドベイリーが7番人気で3着と好走。また地元最先着だった馬は【5-1-3-0】(3着内率100%)と抜群の成績。地元最先着馬が不在だった22年には北海道スプリントカップJpnIIIから唯一の出走となったアザワクが勝利を挙げている。

勝つのはこういう馬!

注目は1番人気馬と北海道スプリントカップJpnIIIの地元最先着馬。ともに条件を満たした馬は過去に5頭いたが、そのうち3頭が勝利を挙げており、今年も該当馬がいれば頭で買いたい。またリピーターや、前走大敗馬の巻き返しにも注意したい。

(文・吉田総一郎)

注記

当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。