2023年7月25日(火) 船橋競馬場
習志野きらっと
スプリント
ファイナル
左 1000m 20:05発走
習志野きらっとスプリント ゴール前

データ分析 Data Analysis

1000mのスピード王決定戦!

門別、水沢、川崎、金沢、園田、佐賀で1000m以下のトライアルレースが行われ、習志野きらっとスプリントはその“ファイナル”に位置づけられる。トライアルの勝ち馬・好走馬だけでなく、2020年ノブワイルド(さきたま杯JpnII・3着)、22年ギシギシ(東京スプリントJpnIII・3着)のように、同年のダートグレード上位実績からこのレースを制した馬もいて、究極のスピードバトルが展開される。ここでは13~22年の過去10回の結果からみていくことにしたい。

■南関東所属馬が優勢

3着以内に入るのは南関東の所属馬が大半。遠征馬での好走例は、2013年に優勝したラブミーチャン(笠松)、17年2着のタイセイバンデット(北海道)、2018年3着のサクラレグナム(高知)だけとなっている。ただ、トライアル・川崎スパーキングスプリントが実施されている川崎の所属馬が、3着以内に入っていない点は特徴的だ。【表1】

[表1]所属別成績(過去10回)

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
船橋 4 5 5 27 9.8% 22.0% 34.1%
大井 3 3 0 15 14.3% 28.6% 28.6%
浦和 2 1 4 11 11.1% 16.7% 38.9%
川崎 0 0 0 12 0.0% 0.0% 0.0%
笠松 1 0 0 6 14.3% 14.3% 14.3%
北海道 0 1 0 5 0.0% 16.7% 16.7%
高知 0 0 1 6 0.0% 0.0% 14.3%
上記以外 0 0 0 18 0.0% 0.0% 0.0%

■3着には伏兵が食い込む余地あり

過去10回の優勝馬はすべて、単勝3番人気以内の支持を得ていた。2着馬も10頭のうち9頭が4番人気以内(例外は2014年のショコラヴェリーヌ=6番人気)。しかし3着は10頭のうち6頭が5番人気以下。20年と21年に7番人気、11番人気という評価で3着に入ったフランシスコダイゴ(浦和)のように、船橋の1000mが向くタイプには注意しておく必要がありそうだ。【表2】

[表2]単勝人気別成績(過去10回)

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
1番人気 5 2 1 2 50.0% 70.0% 80.0%
2番人気 2 1 2 5 20.0% 30.0% 50.0%
3番人気 3 2 0 5 30.0% 50.0% 50.0%
4番人気 0 4 1 5 0.0% 40.0% 50.0%
5番人気 0 0 2 8 0.0% 0.0% 20.0%
6番人気以下 0 1 4 75 0.0% 1.3% 6.3%

■6枠と7枠が好相性

2013年が10頭立てで、22年が9頭立てだったが、それ以外の年は14頭がエントリー(21年は出走取消があって13頭立て)。その結果を枠番別に分類してみると、6枠と7枠が3着内率でそれぞれ44.4%、36.8%と、好成績を挙げている。ちなみに9頭立てだった22年は8枠(9番)→7枠(7番)→5枠(5番)の順で、10頭立てだった13年は6枠(6番)→7枠(7番)→5枠(5番)の順だった。【表3】

[表3]枠番別成績(過去10回)

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
1枠 0 0 0 10 0.0% 0.0% 0.0%
2枠 0 2 0 8 0.0% 20.0% 20.0%
3枠 2 0 1 15 11.1% 11.1% 16.7%
4枠 2 0 2 14 11.1% 11.1% 22.2%
5枠 0 0 3 14 0.0% 0.0% 17.6%
6枠 3 3 2 10 16.7% 33.3% 44.4%
7枠 2 4 1 12 10.5% 31.6% 36.8%
8枠 1 1 1 17 5.0% 10.0% 15.0%

■前走がTR以外だった馬に要注目

スーパースプリントシリーズ(SSS)のファイナルではあるが、近年は前走がSSSのトライアル以外だった馬のほうが好成績。その傾向は賞金額が大きく上がった2018年以降が顕著で、前走トライアル1着馬の3着以内は17年が最後となっている。一方、前走が優駿スプリント、閃光スプリントだった馬の3着内率は80.0%。前走が上記以外のレースで1着だった馬は、2勝、2着1回で連対率42.9%。さらに上記以外のレースで2着以下だった馬が、19年を除いて3着以内に1頭以上入っていることも書き添えておく。【表4】

[表4]前走レース別成績(過去10回)

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
各トライアル1着 2 1 2 20 8.0% 12.0% 20.0%
各トライアル2着 0 1 1 6 0.0% 12.5% 25.0%
各トライアル3着 1 1 0 9 9.1% 18.2% 18.2%
各トライアル4着以下 0 0 0 15 0.0% 0.0% 0.0%
優駿スプリント
閃光スプリント
2 1 1 1 40.0% 60.0% 80.0%
上記以外1着 2 1 0 4 28.6% 42.9% 42.9%
上記以外2着以下 3 5 7 44 5.1% 13.6% 25.4%

※トライアルには、名古屋でら馬スプリント(17年まで)を含む

勝つのはこういう馬!

まず、単勝3番人気以内の支持を得ていること。そして真ん中よりも外の枠を得ていると、注目度がより高くなる。さらに、賞金額が大きく上がって南関東S1格付になった2020年以降に絞ると、勝ち馬は“4走前までにダートグレード、またはJRAのオープンで3着以内”という実績を持っていた。

(文・浅野靖典)

注記

当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。