当コーナーでは、地方競馬に関するイベントや注目レース等の気になる話題を写真と共にご紹介します。

第12回JBCクラシック(JpnⅠ) 参考レース&注目馬解説

2012年11月02日
第12回JBCクラシック(JpnⅠ)
2012年11月5日(月)川崎競馬場 2,100m
(出走表はこちらをご覧ください)

<参考レース>

日本テレビ盃JpnⅡ(12年9月26日|船橋)
 1着:ソリタリーキング
 3着:マグニフィカ
 6着:トーセンゴライアス
 ハナを奪ったランフォルセに、マグニフィカがほぼ併走するように競りかける展開。1番人気のソリタリーキングはその直後につけ、鞍上の内田博幸騎手は「1コーナーのところでだいたい大丈夫だと思った」という手応え。4コーナーから直線ではマグニフィカが単独で先頭に立っていたが、残り100メートルでソリタリーキングがとらえて突き放し3連勝を飾った。さらに外から伸びたサイレントメロディが2着に入り、マグニフィカも3着に食い下がった。

ブリーダーズゴールドカップJpnⅡ(12年8月16日|門別)
 1着:シビルウォー
 2着:テスタマッタ
 地元道営馬が取り消し、地方馬は浦和から遠征の1頭のみ。スタート後の直線ではメイショウタメトモがハナに立ったが、1コーナー手前から掛かり気味に行き脚がついた1番人気のテスタマッタが、2コーナーを回るところで単独先頭に。シビルウォーは差のない4番手を進んだ。4コーナー手前でシビルウォーがテスタマッタの直後に迫り、直線では2頭の一騎打ちになるかに思えたが、シビルウォーがあっという間に突き放し、6馬身差の圧勝でこのレース連覇。テスタマッタはメイショウタメトモに迫られたが、なんとか2着を確保した。



<注目馬解説>

ソリタリーキング(JRA)
昨年、準オープンまで出世してカベに当たっていたが、今年、ブリリアントステークス、東海ステークスGⅡ、そしてRoad to JBCの日本テレビ盃JpnⅡと3連勝で、「心身ともに真剣に走れるようになって、だいぶ本格化した」と石坂正調教師。JBCクラシックは、07~09年に3連覇を果たした兄ヴァーミリアンとの兄弟制覇に期待がかかる。

シビルウォー(JRA)
ブリーダーズゴールドカップJpnⅡを連覇。さらに連覇のかかる白山大賞典JpnⅢに出走予定だったが、そこは回避して直接JBCクラシックを狙ってきた。今年4着だった帝王賞JpnⅠあたりまでは、中団よりうしろを追走して追い込み届かずというレースが目立っていたが、その後のマーキュリーカップJpnⅢ、ブリーダーズゴールドカップJpnⅡでは、好位から早めに前をとらえるレースで安定感が増した。

テスタマッタ(JRA)
重賞勝ちは、09年3歳時のジャパンダートダービーJpnⅠ、11年のマーチステークスGⅢ、そして今年のフェブラリーステークスGⅠと、それぞれかなり間隔があいている。展開次第の面があり、持てる実力を発揮しきれないレースが目立つ。とはいえ、フェブラリーステークスでは後方から直線一気を決めたように、ハマれば強い勝ち方をする。昨年の東京大賞典GⅠ以降、そのフェブラリーステークスも含めて6戦連続3着以内と常に上位争いをしているだけに、チャンスは十分。

トランセンド(JRA)
10年のジャパンカップダートでGⅠ初制覇を果たし、翌11年は東京競馬場で行われた南部杯JpnⅠも含めてJRAで行われたダートGⅠ・JpnⅠの3レースを完全制覇。その間にはドバイワールドカップでヴィクトワールピサに半馬身差の惜しい2着もあった。しかし今年はフェブラリーステークスGⅠ・7着のあと、2年連続で挑戦したドバイワールドカップは13着。以来、7カ月ぶりの実戦となるだけに、どこまで仕上げてくるか。

ワンダーアキュート(JRA)
昨年は8戦して2勝、2着5回と安定した成績で本格化。その中には、逃げ粘るランフォルセを差し切った東海ステークスGⅡでのレコード勝ちや、スマートファルコンと首の上げ下げでの決着で惜しい2着となった東京大賞典GⅠなどがある。その反動があったかどうか、今年は春に3戦して結果を残せていない。5カ月半の休養明けで、昨年の力を取り戻しているかどうか。

マグニフィカ(船橋)
2年前のジャパンダートダービーJpnⅠを6番人気で制したが、その後は南関東の重賞でも馬券にからめずというレースが続いていた。以来、約2年ぶりの勝利となったのが今年の京成盃グランドマイラーズで、1番人気のトーセンピングスを競り落としての勝利。前走、日本テレビ盃JpnⅡでは、ぴたりと2番手追走から3コーナー過ぎで先頭に立って直線まで粘り、勝ったソリタリーキングから0秒4差の3着と好走。さらなる上積みがあれば上位食い込みも。

アートサハラ(大井)
重賞初挑戦となった羽田盃を制し、東京ダービーは5着。そして臨んだジャパンダートダービーJpnⅠは、鞍上の今野忠成騎手がスローペースと見て3コーナー手前で動き、一気に先頭まで進出。中央勢を慌てさせた。勝ったハタノヴァンクールからはやや離されたものの、3着確保は今野騎手の好騎乗。芝に挑戦したセントライト記念GⅡは見せ場をつくれなかったが、ダートに戻ってこれが古馬初挑戦となる。



文・構成:斎藤修(サイツ)



※ 当コンテンツの内容は、編集時点(11月2日)での情報となっております。出走回避等によりレースに出走しない可能性もありますのでご了承ください。また、当コーナーの内容に関しまして、NARおよび競馬主催者が特定馬の推奨などを行うものではありません。