前走エンプレス杯を制したショウナンナデシコが新女王に最も近い位置にいる。マイペースで逃げるサルサディオーネを、直線でインコースから差し切り勝ち。２走前のＴＣＫ女王盃では昨年のＪＢＣレディスクラシック覇者テオレーマとタイム差なしのクビ差接戦。すでに牝馬路線トップクラスの実力を備えている。唯一の死角は（0-0-0-2）のマイルへの対応だけ。

一昨年の勝ち馬サルサディオーネも、ショウナンナデシコがマイルに苦労するようなら逆転のチャンスは十分ある。昨年、牡馬相手の日本テレビ盃を逃げ切ったように、マイペースで自分の競馬ができた時は無類の強さを発揮する。ベストは1800ｍだが、1600ｍも（5-2-2-2）と遜色ない。今回は同型馬不在とメンバーにも恵まれた。

２歳のヒヤシンスＳ10着以来、およそ２年２か月ぶりの1600ｍだが、おそらくこの馬には短いと思われ、△に近い▲評価。ただし、明らかに距離不足と思われた1500ｍの金沢ＪＢＣレディスクラシックで0.9秒差４着と実力的には牝馬同士なら上位争いだけに、スタートさえキッチリ決められれば前々で流れに乗ってレースができる。２度叩かれて今回型通り良化が期待できるし、初騎乗のルメール騎手に期待したいところ。

レディバグは兵庫ジュニアグランプリ２着以来の地方参戦。その後２勝、３勝クラスを順当に勝ち上がり、オープン入り後も小差入着と、牝馬同士なら上位争いできるレベルにはある。クールキャットは芝のフローラSに勝っているが、今回は初ダート。半信半疑ではあるが、調教の動き、タイムからも状態自体は良い。