注目馬情報 Attention

ドライスタウト

牡4 JRA 牧浦充徳厩舎 通算7戦4勝

父:シニスターミニスター
母:マストバイアイテム
母の父:アフリート

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デビューから3連勝で全日本2歳優駿を制覇。続く兵庫チャンピオンシップは発馬で後手を踏み初黒星を喫したが、立て直し挑んだ霜月Sは初の古馬相手にきっちりと勝ち切った。前走のフェブラリーSは初のGI挑戦で4着に終わったが、しっかりと見せ場は作れていた。「イメージ通りの競馬はできました。結果は残念でしたが、また力をつけて巻き返したいです」とレース後の戸崎騎手。「経験値のないなか、強豪相手によく頑張ってくれました。いい経験になったと思います」と高橋助手。今回は右回りが鍵になりそうだが、川崎で勝っているように、地方の小回りは特に問題ない。まだ伸びしろは十分の4歳馬。今後の高みに向け、タイトルを増やしたい。

(競馬ブック・三宅俊博)

ウィルソンテソーロ

牡4 JRA 小手川準厩舎 通算8戦4勝

父:キタサンブラック
母:チェストケローズ
母の父:Uncle Mo

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昨夏の未勝利勝ちを皮切りに、ダートに活路を求めた後、4連勝。一気にオープン入りを果たした。オープン初出走となった前走でも1番人気に支持されたように、素質は誰もが認めるところ。その前走はスタート直後に隣の馬と接触。道中のマークも厳しく掛かり気味になってしまった。それでも直線の半ばでは先頭を窺おうかというシーンを演出したように、やはり走る馬なのは疑いようのないところ。今回は小手川準厩舎に転厩初戦。同師は「調整は順調に積めています。まだ緩さが残るので、本当に良くなるのは先だと思いますが、それでもこれだけ走れているのはポテンシャルが高いからこそ。交流重賞でも充分にやれると思います」と力強く語る。素質の高さで充分に好勝負を期待出来そうだ。

(平松 さとし)

ヘリオス

セン7 JRA 西園正都厩舎 通算30戦7勝

父:オルフェーヴル
母:アンジュシュエット
母の父:フレンチデピュティ

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2戦目で初勝利を挙げたあとは気難しく集中できない面があったが、去勢してダートの短距離に使うようになり開眼。前向きさが出て馬体も逞しくなって、正攻法の競馬で5戦3勝でオープン入り。その後もオープン特別3勝、重賞でも昨年の南部杯のハナ差を始め2着が5回あり、堅実な活躍を続けている。中間もCWコースで乗り込まれ、12日には遅れはしたものの自己ベストに迫る好時計をマークするなど、順調そのもので一連の好調をキープ。コーナー4つの平坦小回り1500mは持ち味の先行力が存分に生きる舞台だし、乗り慣れた武豊騎手が騎乗するのも心強い。自身初の58.5キロを克服できれば、2着だった昨年以上の結果も十分可能。

(競馬ブック・三浦幸太郎)

テイエムサウスダン

牡6 JRA 蛯名正義厩舎 通算24戦9勝

父:サウスヴィグラス
母:ムービングアウト
母の父:Langfuhr

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近二走は根岸S(GIII)、フェブラリーS(GI)といずれも勝ち馬から大きく離されての14着に大敗。前年も同じ二競走に走り、根岸Sが優勝、フェブラリーSが2着だったのだから、今年は本来の力を出し切れていないと言って良いだろう。「飽きやすい性格なので、精神的な問題が大きいと思います」と蛯名正義調教師。転厩前には兵庫ジュニアG(JpnII)や黒船賞(JpnIII)等、交流重賞を4勝。交流重賞に戻る今回は巻き返しを期待出来るだろうか。再度、前出の蛯名調教師は次のように語る。「中間の調教では大分ピリッとしてきて、近走の中では最も良い状態という感じです。61キロの斤量は楽ではありませんけど、デキの良さを活かして何とか復活してくれる事を期待しています」。

(平松 さとし)

デュアリスト

牡5 JRA 安田隆行厩舎 通算15戦6勝

父:ミッキーアイル
母:デュアルストーリー
母の父:End Sweep

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これまで地方、JRAで15戦6勝。2歳時には園田の兵庫ジュニアグランプリを制していて、小回りで砂の深いダートが合うことは間違いない。今回は補欠から繰り上がって、久しぶりの交流重賞。見通しについて安田隆調教師は「ハンデは58キロくらいと予想していましたが、ここと両睨みで進めていた京都のオープン特別に使ったとしたら60キロの斤量を背負いましたから、まずは出走することができて良かったです。今回は1500m。距離克服が鍵ですが、最初のコーナーでうまく息が入って、折り合って運べればと思います。展開ひとつでしょうか」とのことだった。賞金を加算できればクラスターC(盛岡)を目標にしたいとのこと。レース内容に注目したい。

(競馬ブック・井上政行)

ルーチェドーロ

牡5 川崎 池田孝厩舎 通算19戦5勝

父:マクフィ
母:アラフネ
母の父:クロフネ

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前走の東海桜花賞は調教パートナーでもある櫻井光輔騎手が初騎乗。好位追走から直線一気の末脚で、通算3つ目の地方重賞を獲得した。池田孝調教師は「癖をわかってくれているので100%の力を出してくれました。気持ちが入った時はあのように爆発的な脚を持っています」と話す。JRA時代は新馬戦と端午Sで2勝。全日本2歳優駿JpnI(3着)と函館2歳S・GIII(2着)などの重賞でも好走し、ダートと芝でポテンシャルの高さを見せてきた逸材だ。「普段から勝負どころで置かれても直線でグッと伸びてくれるイメージです。今のところは順調ですし、相手も上がりますが信じて乗ります」と櫻井騎手。2018ヤングジョッキーズシリーズ ファイナルラウンドの総合優勝者が、再び大舞台でどうエスコートをするのかも興味深い。

(高橋 華代子)

コウエイアンカ

セン8 兵庫 保利良平厩舎 通算54戦13勝

父:プリサイスエンド
母:カノヤトップレディ
母の父:キングヘイロー

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兵庫転入当初は前向きすぎる気性からレース振りにもムラが多かったのだが、6歳夏ごろからは内容も安定。昨年は8戦し5勝、8月の佐賀・サマーチャンピオン(JpnIII)ではJRA勢相手に2着と大健闘、まさに充実の年だった。今年も戦線復帰から順調に上昇中。自慢の末脚を武器に今回も上位進出を狙う。「前走は勝負どころで外へ切り替えるタイミングが早くなってしまい、結果外々回らされる形に。伸び自体は良かったですし、上向いてきている感触はあります。自分で競馬が作れないタイプではありますが、昨年のサマーチャンピオンでの走り振りから見てもグレード競走の流れは合っていると思います。当時と同じようなハンデ差でもありますし、互角以上の走りを期待しています」とは管理される保利良平調教師。

(中司 匡洋)

メルト

牡4 愛知 角田輝也厩舎 通算27戦4勝

父:エスケンデレヤ
母:フローズンムーン
母の父:アドマイヤムーン

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名古屋の名門・角田輝也厩舎移籍で素質が開花した。C、B級をわずか5戦でクリアすると、新春の1月名古屋記念で、目の覚める直線大外一気劇。重賞初参戦初Vを成し遂げた末脚自慢だ。スタートいまいちで後方からのレースを余儀なくされるが、脚をためて流れに乗れば破壊力満点の追い込みがさく裂する。TRの東海桜花賞は4着に留まったが、先行勢が馬場状況を有利に生かした、俗に言う“行った行ったの決着”。勝ち馬に次ぐ上がり3F37秒9の速い脚で追い上げ、内容は悪くなかった。「うちの馬に厳しい馬場だった」と角田師は分析する。一気にハードルが上がった初のダートグレード競走挑戦。伸び盛りの4歳馬がどんな走りを見せるか。注目だ。

(西尾 敦)

注記

当ページは、4月27日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。