予想情報 Prediction

レースの見どころ

毎年GWに行われ、中央馬にとってはここをステップにジャパンダートダービーなどを目指すいわばダート界の登竜門。近10年は2019年(3着バンローズキングス)を除き、1~3着をJRA勢が独占しており、地方馬にとってかなり高い壁となっている。前走このレースと相性の良い伏竜Sを制し、鞍上にも武豊Jを手配してきたミトノオー、キャリア2戦ながらもレースセンス抜群メイショウオーロラ、使う毎に力をつけているキリンジら今年も中央馬は強力。ここに前走菊水賞で折り合いに新境地見せたベラジオソノダラブ、決め手秘めるビキニボーイなど、地元馬がどこまで迫れるかという構図。

本命

  • 67ベラジオソノダラブ

CHECK!

デビュー前から素質の高さを評価されており、その評判通り無傷の3連勝で重賞制覇。ただ次走、初めての1700m戦では行きたがる気性が災いし完敗、その後同距離で行われた園田JCもスマイルミーシャの後塵を拝した。そこからキッチリ修正されると今年初戦の兵庫ユースCを快勝、前走の菊水賞では逃げてしっかり折り合い、暮れに敗れたライバルを一蹴と確かな成長の跡を見せた。JRA馬との対戦で相手強化にはなるが、今回のメンバー構成なら序盤からある程度流れる展開になるだろうし、折り合い面を考えるとむしろレースはしやすそう。2001年ロードバクシン以来22年ぶりの地元馬勝利、そして兵庫クラシック三冠達成へ王手をかける。

対抗

  • 811メイショウオーロラ

CHECK!

デビューこそ遅れたが、既走馬相手の初戦が好発から先手、直線で2着馬(次走勝利)に一旦並ばれるもそこから突き放して4馬身差となんとも味のある勝ち方。前走の1勝クラスも最後詰め寄られはしたが、道中のペースを考えれば着差以上に強い内容。まだキャリア2戦と伸びしろも十分ありそうだし、この2走の内容から今回出走のJRA勢の中では一番、園田馬場への適性が高そうに感じる。ひとつ不安なのは過去10年牝馬の連対がなく、勝利となると2006年のグレイスティアラまで遡らなければならないこと。データ的にはやや不利に映るが、それを覆せる素材と判断。ここをステップにのちは牝馬ダート戦線を賑わせてくれるだろう。

単穴

  • 56ミトノオー

CHECK!

デビューから4戦3勝、1800m戦に限ればいまだ負け知らず。唯一敗戦を喫した3走前のオキザリス賞を見る限り、揉まれる形だともうひとつ力を出し切れない感じがあるので、現状は長めの距離で先行する形がベスト。それだけに有力馬のほとんどが前へ行き、テンに動けなかったときの危惧はあるが、そこは同レース3勝と園田を知り尽くす武豊Jがうまくエスコートしてくれるだろう。近年このレースと好相性の伏竜Sからの臨戦過程にも好感が持てるし、スンナリ先行できるようなら当然押し切りまであっていい。

連穴

  • 22キリンジ
  • 33サンライズジーク
  • 44マルカラピッド

CHECK!

キリンジは初勝利までに5戦を要したが、使う毎にレース振りが良くなってきているし、体もしっかりしてきた印象。特に前走はスタートからしっかり行き脚が付き、直線も2着馬とのマッチレースを制し、3着には8馬身差。阪神1800m戦勝ちでここに臨むローテーションにも好感。サンライズジークは前走ニュージーランドTで大敗を喫したが、スタートしてスンナリ2番手と非凡な先行力は見せた。2走前の勝ち時計は前日の2勝クラスに匹敵するもので、ダートに戻れば反撃が見込めそう。小回り対応と折り合いがカギに。マルカラピッドは現状で1870m戦となると少し長い感が…。ただ昨年11月の兵庫ジュニアグランプリ(JpnII)で馬場は経験済み。その強味を生かして上位進出を狙う。

提供 競馬ブック 松原 秀隆

注記

当ページの情報は、5月2日(火)17時現在のものです。
当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。