データ分析 Data Analysis

JBCにもつながる短距離重賞

ワンターンの門別1200mが舞台。このレースの勝ち馬では、2001年ノボジャック、03年サウスヴィグラス、16年ダノンレジェンド、17年ニシケンモノノフ、そして22年ダンシングプリンスと5頭が同年のJBCスプリントを制し、また19年の勝ち馬ヤマニンアンプリメは同年のJBCレディスクラシックを制するなど、秋のJBCにもつながる一戦。ここでは13年~22年の過去10年のデータから傾向を探る。

上位人気馬が中心

単勝人気別成績でまず注目は1番人気の3着内率100%。2、3番人気もともに3着内率70.0%と好成績で、上位人気3頭での決着が2013、16、17、21、22年と5回もある。また勝ち馬10頭のうち9頭が5番人気以内で、6番人気以下で馬券に絡んだのは19年2着(8番人気)、20年1着(6番人気)のメイショウアイアン(北海道)のみ。基本的に伏兵の台頭はむずかしく、上位人気馬を中心に馬券を検討したい。【表1】

【表1】単勝人気別成績(過去10回)

単勝人気 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
1番人気 4 4 2 0 40.0% 80.0% 100.0%
2番人気 2 3 2 3 20.0% 50.0% 70.0%
3番人気 3 2 2 3 30.0% 50.0% 70.0%
4番人気 0 0 1 9 0.0% 0.0% 10.0%
5番人気 0 1 2 7 0.0% 10.0% 30.0%
6番人気以下 1 1 0 89 1.1% 2.2% 2.2%

注記:※20年は1、2番人気馬が2着同着

6歳馬が優勢

年齢別成績を見ると過去10年で6歳馬が6勝、2着6回で、勝率16.2%、連対率32.4%、3着内率35.1%とすべての項目で1位。6歳馬は実に2019年を除く9回で1頭以上3着以内に入っており、特に2021年には1着ヒロシゲゴールド、2着リュウノユキナ、3着スマートアルタイルと3着以内を独占した。【表2】

【表2】年齢別成績(過去10回)

年齢 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
3歳 0 0 0 2 0.0% 0.0% 0.0%
4歳 1 1 0 9 9.1% 18.2% 18.2%
5歳 1 1 1 19 4.5% 9.1% 13.6%
6歳 6 6 1 24 16.2% 32.4% 35.1%
7歳 0 1 3 15 0.0% 5.3% 21.1%
8歳以上 2 2 4 42 4.0% 8.0% 16.0%

注記:※20年の2着同着はともに6歳馬

JRA勢が圧倒的

所属別成績を見るとJRA馬が9勝、2着8回、3着9回と圧倒的。過去10回中6回はJRA馬が3着以内を独占と、軸馬はJRA馬から選びたい。一方、地方馬は4回馬券に絡んでいるが、そのうち3頭は北海道所属馬。2015年2着のポアゾンブラック、19年2着、20年1着のメイショウアイアンといずれも田中淳司厩舎の管理馬となっている。【表3】

【表3】所属別成績(過去10回)

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
JRA 9 8 9 14 22.5% 42.5% 65.0%
北海道 1 2 0 76 1.3% 3.8% 3.8%
岩手 0 1 0 3 0.0% 25.0% 25.0%
その他地方 0 0 0 18 0.0% 0.0% 0.0%

注記:※20年の2着同着はともにJRA所属馬

逃げ馬に注目

過去10年で逃げた馬のうち2015年シゲルカガ、17年ニシケンモノノフ、22年ダンシングプリンスと3頭が勝利。16年には先行した2頭の決着もあったことからレースの主導権を取りそうな馬は押さえておきたい。

勝つのはこういう馬!

JRAの上位人気馬が中心。1番人気は軸に最適で、それが6歳の実績馬であれば頼もしい。あとはレースの主導権を取りそうな逃げ馬に注目だ。

(文・吉田総一郎)

過去20年の所属別成績

  • 1着

  • 2着

  • 3着

【注記】2020年は2着同着。

注記

当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。