注目馬情報 Attention

ダンシングプリンス

牡7 JRA 宮田敬介厩舎 通算17戦11勝

父:パドトロワ
母:リトルブレッシング
母の父:バブルガムフェロー

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2月に行われたリヤドダートスプリント(GIII)以来の出走。昨年は同レースを勝利したが、今年は残念ながら5着。米国でGI実績のある一流馬が出走するなど、今年はメンバーも強化されていたが、宮田師は「パドック周辺の動線が変わっていたせいか、前年よりもイレ込んでしまったのと、自分の鞍上への伝え方が悪かったのか、この馬の形である積極的な競馬が出来ず、砂を被ってしまったのが敗因」と分析した。帰国後の状態に関しては「なかなか疲れの抜けなかった昨年と違い、前走で目一杯走らずに終わった分、すぐに元気になりました」との事。以前あった爪やトモの弱さは「万全ではないが、ケアしながら不安はなくなっています」と同師。輸送で体が減ってしまう点に関しても「経験を積んで慣れて来ているので大分、解消しています」と続けた。

過去3走の競走成績

(平松 さとし)

ジャスティン

牡7 JRA 矢作芳人厩舎 通算32戦9勝

父:オルフェーヴル
母:シナスタジア
母の父:Gone West

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3歳の夏までは芝一本に照準を定められていたが、ダートにシフトしてから短期間でポンポンと勝ち上がり、オープンへ昇格。以降も東京スプリント、東京盃、カペラSと立て続けに重賞を制し、海外でもサウジで見せ場をつくるまでに至った。札幌→盛岡、阪神→盛岡といったケースでも崩れず走れたように、輸送や環境の変化には強いが、時としてテンションが上がり、スタートが不安定。揉まれ弱さを抱えているだけに、レース直前の気配はチェックしておきたいが、外枠なら番手に控えても問題はない。今回は海外遠征の疲れを癒していち早く函館に入厩。滞在馬がまだ少なく、静かな環境でじっくりと調整されて、落ち着きもあるとのこと。力は出せそうだ。

過去3走の競走成績

(競馬ブック・橋本篤史)

ケイアイドリー

牡6 JRA 村山明厩舎 通算20戦7勝

父:エスポワールシチー
母:アルヴェナ
母の父:Seeking the Gold

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東京スプリントは押し切り目前まで持ち込んでの2着。舞台がコーナー4回からワンターンに替わり、好位に控えて前に目標を置く理想の形にも持ち込めたことが好走の大きな要因だろう。オープン入り後の着外4走は、初距離、休み明けで守備範囲を超えた距離、ハナを切る形と、それぞれに明確な敗因が挙げられる。走り慣れたワンターンの1200mなら舞台は最適で、テンに速い馬もいるここなら好走パターンに持ち込めそう。東京スプリントでナイター競馬で結果を出せた点も心強い材料だ。前走後も順調で、5月24日には栗東坂路で一杯の追い切りを消化。デキは高いレベルで維持できていそう。あとは函館を経ての輸送をこなしさえすれば。

(競馬ブック・坂井直樹)

アイオライト

牡6 JRA 武藤善則厩舎 通算24戦6勝

父:ローレルゲレイロ
母:ステラアクトレス
母の父:オペラハウス

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前走の栗東S(京都競馬場、ダート1400メートル)は出走16頭中、2番目タイの重さである58キロのハンデを背負いながら、2着に7馬身も差をつける圧勝劇を披露。これには管理する武藤調教師も「驚きました」と言いつつも「モマれたり、競ったりせずに競馬が出来た時は強い馬です」と続けた。また、4走前の浦和記念(JpnII)あたりからは自分の形に持ち込めなくても大崩れはしていない。このあたりを伺うと首肯した後「この年になってまた一歩前進している感じはあります」との答え。前走後の状態については「多少硬くなっているが、いつもの事なので許容範囲内。前進気勢を見せており、気持ちの面は切れていません」との事。関西輸送から短い期間での北海道輸送。このあたりがどうかだが、状態維持なら好勝負しておかしくないだろう。

(平松 さとし)

スティールペガサス

牡6 北海道 角川秀樹厩舎 通算33戦12勝

父:サウスヴィグラス
母:ホールドミータイト
母の父:コマンズ

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昨年のウポポイオータムスプリント、道営スプリントと重賞を連勝。その勢いで笠松グランプリに挑んだが、長距離輸送で11キロも馬体が減ってしまった。今季初戦のエトワール賞は、13キロ増と馬体は回復。好位から力強く抜け出し、パワーアップした走りで3つ目のタイトルを手にした。1週前追い切りの21日、坂路で3F35秒4-1F12秒3をマークし、順調度をアピールしている。昨年の北海道スプリントカップは5着だったが、今年はそれ以上の結果を期待できる。

(古谷 剛彦)

スペシャルエックス

牡3 北海道 田中淳司厩舎 通算7戦3勝

父:ダノンレジェンド
母:ファーマクリーム
母の父:スニッツェル

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距離適性を重視し、3歳馬ながら短距離路線を選択した。初の古馬相手となったエトワール賞は、前半3F34秒9のハイラップを刻みながら2着に粘った。勝ったスティールペガサスは別格の強さだったが、3着には2馬身差をつけており、メドを立てた。昨年は鎌倉記念と兵庫ジュニアグランプリでともに2着と、全国区の走りを示した。21日の1週前追い切りは、3F35秒1-1F12秒2で駆け、併せた相手を1馬身突き放した。前走以上のデキで一発を狙う。

(古谷 剛彦)

ホッコーライデン

牡9 北海道 山口竜一厩舎 通算37戦5勝

父:アグネスデジタル
母:ホッコーエクレール
母の父:ダンスインザダーク

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JRA4勝。2021年11月の福島で、3勝クラス特別3着の実績がある。障害に転向した3戦がすべて大敗に終わり、今春に北海道へ移籍した。開幕前の4月13日に行われた能力検査で、1000m・59秒7と実戦並みの時計で1着となり、地力の高さを示した。転入初戦では、重賞ウィナーのクーファアチャラ、リーチ、ソルサリエンテを一蹴。勝ち時計の1分12秒0は、エトワール賞と0秒3しか違わず、自身の上がり3Fはスティールペガサスを0秒6上回っている。新天地での復活に期待が膨らむ。

(古谷 剛彦)

注記

当ページは、5月26日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。