注目馬情報 Attention

フェブランシェ

牝3 JRA 黒岩陽一厩舎 通算3戦2勝

父:リアルスティール
母:マイティースルー
母の父:クロフネ

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昨夏、2歳の7月に芝でデビュー。当時から調教では動いていたため1番人気に支持されたが、残念ながら5着。その後、半年近い休養を挟み、今年1月に戦列復帰。ダートに戦いの舞台を移した事でシャドーロールを装着すると、2着に1秒1の差をつけて圧勝。昇級戦となった前走は、初めて牡馬と一緒に走ったが、ここも1番人気に推されると、僅かハナ差だが接戦を制した。前走から約3ケ月ぶりの実戦で、黒岩師は「牧場から戻した時は(前走より)20キロくらい増えていたが、乗り込まれたのでほぼ同じ体重で出られそう」との事。状態に関しても「体を戻すのに時間を要したデビュー時と違い、ダメージがなかったので良い感じで仕上がりました」との事。その上で「初コースや初ナイターで前進気勢がそがれないか?という心配はあるが、左回りとか距離延長は問題ないでしょう」と語る。

(平松 さとし)

メイショウオーロラ

牝3 JRA 本田優厩舎 通算3戦2勝

父:ホッコータルマエ
母:エンパイアガール
母の父:エンパイアメーカー

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デビュー戦が経験馬を相手にスッと先行して、直線では後続を引き離して完璧な勝利。2戦目になると、行きたい馬を行かせて2番手から正攻法の競馬。早めに抜け出す形で楽に押し切った。センスの良さだけでなく、勝ち時計も優秀で潜在能力の高さを示した。重賞初挑戦となった前走は勝ち馬が強過ぎたが、それを自ら負かしに行く競馬で3着と踏ん張り、しっかりと力を示した。師も「強い馬を追いかけて行った結果だったし、かなり中身の濃い走りができた」と振り返っている。ここを目標に調整されて、中間の動きも引き続き力強さを見せて好調さをアピール。「左回りの方がいいタイプ」と条件面での良さも主張。前走以上の走りが期待できる。

(研究ニュース・井尻雅大)

パライバトルマリン

牝3 JRA 林徹厩舎 通算3戦2勝

父:Malibu Moon
母:Private Jet
母の父:Smart Strike

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デビューから一貫して東京のダート1600メートルを走り、3戦2勝。左回りは問題ないが、距離延長に関し、管理する林師は次のように語る。「チャレンジにはなりますが、追い切りでは番手で我慢する形も教えているのでこなしてくれるはずです」。また、スタート地点からダートというのも今回が初めてになるが、これに関しては「馬格があるので心配していません」との事。現状の2勝がいずれも逃げ切りで、控える競馬となった1勝クラスの前々走では4着に敗れたが「調教ではキックバックを嫌がっている感じはなく、収まって走ってくれているので、別段、逃げに拘らなくても大丈夫でしょう」と語る。鞍上は今回が初タッグとなる戸崎圭太騎手だが「調教ではコンタクトをとってもらっているし、一流ジョッキーなので後はお任せします」と指揮官。ソングラインでGI連勝のコンビが、戦場を川崎に変えてみたび躍動するか。期待したい。

(平松 さとし)

クレメダンジュ

牝3 JRA 鈴木孝志厩舎 通算5戦2勝

父:ラニ
母:シェルエメール
母の父:ジャングルポケット

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デビュー2戦は展開や馬場に恵まれなかったが、3戦目で初勝利。直線で完全に抜け出した2着馬を余裕を持って差し切った。その後は蹄を痛めて実戦から遠ざかったが、復帰2戦目で早々と2勝目。勝ちパターンだった2着馬をゴール寸前でハナ差捉えての勝利。相変わらずテンのダッシュ力はひと息だが、デビューから3戦連続でメンバー中最速の上がりをマークしたように、ラストは確実にいい脚を使う。馬込みで砂を被ってもまったく怯むことがなく、長くいい脚を持続できるタイプ。脚質を考えると距離は長い方がベター。初の2100mに関しても、「エンジンの掛かりが遅いので距離は歓迎」と鈴木孝師。良馬場で前が止まる流れになればチャンスはある。

(研究ニュース・日比野正吾)

サーフズアップ

牝3 船橋 山下貴之厩舎 通算8戦3勝

父:ドレフォン
母:ハッピーウェーブ
母の父:ゴールドアリュール

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重賞2勝を含め、デビュー以来の8戦全てで3着以内を確保。ローレル賞で2着に食い込んだことから川崎コースに不安はなく、位置取りに関係なく力を発揮できる強みもある。前走の東京プリンセス賞は直線で前をカットされながら、器用に切り返して勝利を収め、レースセンスの高さを証明。山下貴之調教師は「前走後は在厩で調整して、順調に仕上がっています。より馬体面が充実してきていますし、器用なのでコーナーを6度回るのも問題ないでしょう。距離延長に不安がありますが、それさえ克服してくれれば、先々も含めて楽しみです」と課題を挙げつつも、持ち前の器用さでカバーする心づもり。ロスなく追走できれば、大きく崩れることはないだろう。

(大貫 師男)

メイドイットマム

牝3 船橋 石井勝男厩舎 通算10戦4勝

父:ノヴェリスト
母:コマノスクアーロ
母の父:ゼンノロブロイ

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ホッカイドウ競馬で新馬勝ちを収め、エーデルワイス賞JpnIIIで5着に食い込んだ好素材。船橋に移籍後も東京2歳優駿牝馬、桜花賞を制すなど、南関東の3歳牝馬ではトップクラスの実力を示している。前走の東京プリンセス賞は3着に敗れ、石井勝男調教師は「道中でプレッシャーを受ける形になって、直線も外に出せなかったですからね」と無念の表情を見せたが、「でも、力があるところは見せてくれましたし、その後は在厩で調整して順調にきています。折り合いはつくので距離も問題ないでしょう。力を出し切れれば」と前を向く。川崎コースは初めてだが、左回りは問題なくコーナーリングにも不安はない。持ち前の瞬発力を生かせれば、JRA勢が相手でも好勝負になる。

(大貫 師男)

ワイズゴールド

牝3 大井 市村誠厩舎 通算13戦2勝

父:レインボーライン
母:キタサンテンニョ
母の父:キングヘイロー

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勝ちみに遅く、初勝利まで6戦を要したが、ユングフラウ賞と桜花賞で4着に食い込むと、続く留守杯日高賞(水沢)で重賞初制覇。園田ののじぎく賞でも3着に好走し、グランダム・ジャパン3歳シーズンのポイントリーダーとして、最終戦に駒を進めてきた。「遠征続きでも状態はキープできています。左回りはこなしているし、父が天皇賞馬のレインボーラインなので、長距離も大丈夫でしょう。グランダム・ジャパンも勝ちたいところなので、ひとつでも上位を目指してほしいですね」と市村誠調教師。どこからでも競馬ができるセンスの良さがあり、ダートグレードのペースにも対応できるはず。ここもレースの流れに乗って、上位争いを演じるに違いない。

(大貫 師男)

マルグリッド

牝3 兵庫 新子雅司厩舎 通算11戦4勝

父:フリオーソ
母:レッドストリング
母の父:シンボリクリスエス

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ホッカイドウ競馬在籍時は未勝利戦で挙げた1勝のみだったが、兵庫に転入後からは重賞勝利を含む3勝の活躍。その勝利もすべて中距離戦であり、距離が延びてより良さが出る印象が非常に強い。前走ののじぎく賞では2着に敗れたが、管理される新子雅司調教師は「3~4コーナーでスムーズに捌いて行けなかったことがすべてだと思います。最後の伸びは良かったですし、上り時計も勝ち馬と差はありませんでした」と寧ろ能力を再確認できた様子。今回は初の南関遠征での重賞戦、相手も一層強力となるが、その点についても師は「輸送で若干ピリつく面はありますが、前回遠征の佐賀でも問題なく走れていましたし、今回もレース振りに影響は無いのではと思っています。メンバーは揃いますが、距離延長自体は歓迎できますし、相手なりに動ける一面も持っています。良い勝負ができるのではと思っています」と談。グレード戦でも要注目だ。

(中司 匡洋)

注記

当ページは、6月9日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。