注目馬情報 Attention

グランブリッジ

牝4 JRA 新谷功一厩舎 通算11戦6勝

父:シニスターミニスター
母:ディレットリーチェ
母の父:ダイワメジャー

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これまで11戦して馬券圏外になったのが1度だけと堅実なタイプ。その成績を支えているのが、どのポジションからでもレースを運べる器用さと堅実な末脚、そして豊富なスタミナだ。今年の成績はTCK女王盃、エンプレス杯と2連勝中。4歳になって着実に力をつけ、昨年のJBCレディスクラシックで後塵を拝したヴァレーデラルナを下しており、名実ともに現ダート界の女王に君臨している。ひと息入った今回もいつも通りの調整で、坂路、CWともに文句なしの動きを披露。充実した馬体も目につく。課題は初めてのマイルと斤量。距離は持ち前の器用さでこなせそう。斤量は馬格があるタイプではないので、多少の割引は必要だが、ここでは力が違うはず。

(研究ニュース・小野颯真)

スピーディキック

牝4 浦和 藤原智行厩舎 通算16戦9勝

父:タイセイレジェンド
母:デザートフラワー
母の父:サイレントディール

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重賞8勝馬スピーディキックが再び牝馬のダートグレード競走に参戦する。ここ2戦はフェブラリーSとかしわ記念に挑戦し、牡馬の一線級を相手にいずれも6着だった。前走後は牧場での調整を挟み、6月上旬に帰厩。22日の本追い切りはいつものように益田競馬場の元騎手・末田秀行厩務員を背に、単走ながらも抜群の反応を見せたそうだ。「前走よりもハミがかりや雰囲気がいいですね」と末田厩務員も好感触。29日の最終追い切りも無事に終わり、いよいよ本番を迎える。「自信を持っていける状態です。関東オークス(3着)で負けたグランブリッジとの再戦を楽しみにしていました。今回はスピーディにとって得意の1600m。乗り方はノリ(御神本訓史騎手)に任せますが、強気に乗って欲しいとは伝えます」(藤原智行調教師)。地方所属馬としては2021年のサルサディオーネ以来、地方生え抜き馬としては2002年のジーナフォンテン以来となるVを狙う。

(高橋 華代子)

タガノクリステル

牝4 JRA 長谷川浩大厩舎 通算18戦4勝

父:ドレフォン
母:タガノキャンドル
母の父:アグネスタキオン

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デビューから3走が芝で、4走目のダートで変わり身を見せた。オープン入り緒戦の栗東Sでは好位で立ち回り、直線で前の馬の内を捌いて渋太い末脚を駆使。53キロの最軽量ハンデだったとはいえ、交流重賞で連対経験がある馬たちに先着しての2着は評価できる。初めて臨むコースと距離だが、小回り1700mで2勝を挙げているのは強み。4走前に左回りは経験済み。11着に終わったのは直線で前が塞がった影響が大きい。揉まれずスムーズに運べればこなせるはず。4勝中3勝が道悪で、脚抜きのいい馬場は合う。中間はプール併用で順調に乗り込まれ、坂路の動きは軽快。いいデキをキープしている。発馬を決めて流れに乗れれば重賞でも差はないだろう。

(研究ニュース・森田美菜)

レディバグ

牝5 JRA 北出成人厩舎 通算21戦4勝

父:ホッコータルマエ
母:フェバリットガール
母の父:ダンスインザダーク

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通算成績は21戦4勝2着5回。5歳を迎えた今年、復帰緒戦となった根岸Sこそ精彩を欠いたが、その後は使いながら復調。マリーンカップで2着と好走したあと、連覇を狙った栗東Sでは最後方から上がり最速をマークした。能力に陰りはない。このスパーキングレディーカップは2年連続での参戦。昨年はショウナンナデシコにクビ差敗れての2着。今年こそという気持ちだろう。最近は道中の進みが悪く、特に中央のレースでは追走に苦労している様子だが、比較的流れが落ち着く地方の1600mであればその点はマシに。管理する北出師は「ズブさがあるけど、そこは酒井学騎手が動かしてくれるはず」と期待を寄せる。いかに流れに乗れるかが鍵になりそう。

(競馬ブック・広瀬健太)

ノーブルシルエット

牝5 大井 佐野謙二厩舎 通算17戦4勝

父:シニスターミニスター
母:クラシックチュチュ
母の父:キングカメハメハ

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ノーブルシルエットが大井の佐野謙二厩舎に移籍し初戦を迎える。昨年8月に行われた3歳以上3勝クラスの柳都S(新潟・ダート・1800m)は、向正面で早め先頭に立つと押し切りV。その後もダートのリステッド競走やオープンレースで強い相手と戦ってきた。当初はJRA所属のまま4月のマリーンCへ参戦予定だったが、補欠のため出走叶わず。今回は自身にとって重賞初挑戦となり、今後は重賞を中心に使っていくそうだ。「川崎1600mという条件は悪くないと思います」と佐野調教師。JRA時代は4勝のうち3勝が1800mだっただけに、今後はもう少し長めの距離も使っていくそうだ。11月3日のJBCレディスクラシックも視野に入れていると言う。これからこの路線でどんな存在になっていくのか興味深い。

(高橋 華代子)

エナハツホ

牝4 JRA 吉田直弘厩舎 通算12戦4勝

父:トビーズコーナー
母:タイセイゴディス
母の父:ステイゴールド

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2歳の暮れにデビュー勝ち。その後は意外に伸び悩んで1勝クラスを勝ち上がるのに時間がかかったが、今年2月に2勝目を挙げるとそこから3連勝して一気にオープン入りを果たした。馬体面で大きな変化はないが、気性が成長して以前ほどキックバックを嫌がらなくなり、決め手にも磨きがかかってきた。オープン初挑戦となった三宮Sは勝負どころから余裕がなく、直線も伸びを欠いて12着。これまで経験したことのない高速決着でクラスの洗礼を受けることとなった。今回はオープン2走目で牝馬限定戦だが、小回りで急カーブとなるコース形態、しかも1600m。ナイターも初めて。時計がかかる分にはいいが、対応しなければならない課題も多い状況だ。

(競馬ブック・牟田雅直)

ラインオブフェイト

牝5 船橋 新井清重厩舎 通算18戦3勝

父:ディスクリートキャット
母:ハンドオブフェイト
母の父:Jade Robbery

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昨年5月に行われた4歳以上2勝クラスの富嶽賞(東京・ダート・1400m)。ラインオブフェイトは直線で抜け出すと後続の追撃をクビ差振り切った。さかのぼれば、初勝利をあげたのは2021年3月のベストビット特別3歳未格選抜(船橋・1600m)で、逃げ切り勝ち。そんな思い出深い場所からのリスタート。船橋の新井清重厩舎へ移籍し初戦を迎える。新井調教師は2006年エンプレス杯を制したローレルアンジュや2022年川崎スパーキングスプリントなど重賞4勝をあげたコパノフィーリングらを手掛けてきた。ラインオブフェイトは6月中旬に船橋へ入厩。移籍初戦の今回は、川崎コースも重賞への挑戦も初となる。新井調教師は「予定通りの調教メニューをこなしてきましたが、今回は初物尽くしの中で、どんな競馬になるのか。今後につながる競馬になって欲しいと思っています」と話していた。

(高橋 華代子)

注記

当ページは、6月30日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。