注目馬情報 Attention

ウィルソンテソーロ

牡4 JRA 小手川準厩舎 通算9戦5勝

父:キタサンブラック
母:チェストケローズ
母の父:Uncle Mo

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転厩初戦の前走かきつばた記念(JpnIII)で馬にとっても初めての重賞制覇。「この中間はひと回り馬体も成長したような感じがして、さすが重賞ウィナーだなというオーラが出てきました」と小手川準調教師。梅雨明け宣言を前にして、連日猛暑が続いているが「堪えることもなく、トレセンでの調教後もケロッとしています」との事。前走の1500メートルから今回は2000メートルへと距離が延長されるが、このあたりについてはむしろ好材料ととらえていると続ける。「正直、1500メートル戦は少し忙しいかなと思っていました。だから距離延長は大歓迎です」。今後は「GIレースを視野に入れている」との事で、試金石という意味でも、賞金加算という意味でも結果を残したいところだ。

(平松 さとし)

バーデンヴァイラー

牡5 JRA 齋藤崇史厩舎 通算15戦7勝

父:ドゥラメンテ
母:ヴィートマルシェ
母の父:フレンチデピュティ

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デビュー2戦目、ダートに条件を替えて6馬身差の圧勝と高い適性を示し、2勝目は膝の骨折明けを物ともせず2着に9馬身差。走破時計は翌週のレパードSに0秒1差とこの時点で重賞級の走りを見せていた。2勝クラスからは3連勝でオープンを制し、昨年のマーキュリーCで重賞初制覇。ゴール前できっちり捉えたあたり、勝負強さも兼備。中央では結果は出ない近走だが、地方では底を見せていない。とにかく我の強い馬で、いかに集中し、気分良く運べるかが鍵。気になる仕上がりだが、5日の坂路で終い1Fが11秒9と抜群の伸びを見せ、ここを照準に仕上がりは上々。半姉マルシュロレーヌは5歳の秋にBCディスタフを勝利。同じ5歳。連覇も視野。

(競馬ブック・信根隆二)

メイショウフンジン

牡5 JRA 西園正都厩舎 通算23戦6勝

父:ホッコータルマエ
母:シニスタークイーン
母の父:シニスターミニスター

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通算成績は23戦6勝。デビューからすべて1700m以上のレースを走っており、スタミナに長けたタイプ。安定した先行力と勝負根性があって、自分の形に持ち込めればとにかく渋太い。それゆえに、成績も安定しているのだが、掲示板を外した6戦中、5戦が稍重~不良の脚抜きのいい馬場だった。実際に昨年の当レースに出走した時が稍重で7着に敗れていて、今年もレース当日の馬場状態には注意が必要になりそう。ただ、当時から1年が経ち、オープン級で2勝。ダイオライト記念でも3着になるなど、着実に力をつけてきた。相変わらず稽古では動かないが、しっかり負荷をかけられていて、仕上がりは問題なし。昨年のリベンジに期待。

(研究ニュース・小野颯真)

テリオスベル

牝6 JRA 田島俊明厩舎 通算33戦6勝

父:キズナ
母:アーリースプリング
母の父:クロフネ

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昨秋はクイーン賞(JpnIII)を勝つ等、それ以降も大崩れする事がなかったが、前走の平安S(GIII)ではまさかの最下位16着に沈んだ。管理する田島俊明調教師は、大敗の原因を次のように語る。「先手を取れず、道中、脚を使う形になって最後は息切れしてしまいました」。外傷などはなく、レース後の馬の様子もとくにおかしくはなかったそう。中間は一度、放牧に出した後「昨年好走した(2着)マーキュリーCを目標に、帰厩。調教はいつも通り良い動きを披露してくれています」との事。今回もブリンカーを装着し「先手を取れれば巻き返せるはず」と田島調教師。盛岡は3度目と慣れたコースだし、鞍上も乗り慣れた江田照男に戻る。前走を度外視して、注目したい1頭だ。

(平松 さとし)

サンライズホープ

牡6 JRA 羽月友彦厩舎 通算25戦7勝

父:マジェスティックウォリアー
母:オーパスクイーン
母の父:スペシャルウィーク

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ここ3走は案外の走りが続くが、もともと気の悪さがあって自分の型に嵌まらないと力を出せないところがある馬。ここ3走はまさしく条件が噛み合わなかっただけ。羽月師も「前走は最内枠で気の悪さが出てしまって、競馬にならなかったですね」と今回に向けて仕切り直しを図っている。「バラけやすい地方の競馬は合うかなと」前向きだし、状態面に関しても「今のところ、暑さに堪えている様子もないですから、この馬の力を出し切れれば」と巻き返しに向けて闘志を燃やしている。稽古では好パフォーマンスを続けていて、師が話す通り引き続き力は出せそう。とにかく今回も自分との闘いになってくると思うが、型に嵌まれば大駆けがあっても驚きはない。

(研究ニュース・井尻雅大)

ヴァケーション

牡6 岩手 畠山信一厩舎 通算29戦7勝

父:エスポワールシチー
母:テンノベニバラ
母の父:サッカーボーイ

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前年、岩手の年度代表馬に選ばれたヴァケーション。勝ち星はシアンモア記念の1勝のみだったが、マーキュリーカップ3着、JBCクラシック出走など、岩手競馬の王道を歩み続けた。今年も赤松杯から始動。先手を奪い2着に粘って上々の滑り出しだったが、シアンモア記念ではよもやの7着。陣営は敗因を探り、村上忍騎手「テンションが上がりすぎていた」のが結論。それを受けて一條記念みちのく大賞典1週前の追い切りを村上忍騎手に依頼し、最終追い切りは普段から騎乗する川島学調教師補佐が担当した。これがズバリはまり、8馬身差で圧勝した。昨年はみちのく大賞典3着から善戦したが、今年はみちのく大賞典馬の勲章をつけてマーキュリーCへと臨む。

(松尾 康司)

ノーブルサターン

牡9 岩手 板垣吉則厩舎 通算56戦8勝

父:カジノドライヴ
母:クロスマイハート
母の父:スペシャルウィーク

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桐花賞優勝後、オーナーと板垣吉則調教師の会話に耳をそば立てた。「来年はマーキュリーカップ2着のリベンジですね」とオーナー。思わず“これを調教師コメントにもらっていいですか”。二人は快諾してくれた。2019年、ノーブルサターンはグリムの2着。その後、南関東へ移籍し、昨暮に岩手入り。いきなり重賞2連勝を飾った。今年はシアンモア記念を完勝。スローながら、一貫して12秒台前半のラップを刻み、先行馬は息が入らない流れ。その中、同様のレースを何度も経験した強みを生かした。取材に対して「9歳馬だからね。強気なことは言えない」と笑いながら語ったが、マーキュリーCリベンジが共通のテーマ。盛岡2000mがベストの条件も疑いない。

(松尾 康司)

注記

当ページは、7月12日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。