予想情報 Prediction

レースの見どころ

岩手競馬で施行されるダートグレード競走の第1弾。今秋に向けて賞金加算を狙ってきたJRA出走馬が多く、近年の臨戦過程としてはアンタレスS、平安SやスレイプニルSなど1800~2100mの距離を使ってきた面々の参戦が多くなっている。地方勢に目を向ければ2015年大井・ユーロビートが優勝、さらに2020年ランガディア3着、2022年ヴァケーション3着と地の利ある岩手所属馬が馬券に絡んでいるのが目につく。ユーロビート以降JRA所属馬が優勝しており連覇を狙うバーデンヴァイラー、2着馬テリオスベル、かきつばた記念覇者ウィルソンテソーロらが中心となりそうだが、地元5頭も昨年3着ヴァケーションを筆頭に最強の布陣。他地区選出馬に突出した馬がいないだけに今年は岩手vsJRAの戦いとなりそう。

本命

  • 57バーデンヴァイラー

CHECK!

ディフェンディングチャンピオンが連覇を狙ってきた。前走は芝の目黒記念、結果シンガリ負けだったがこれは参考外でいいだろう。久々を一度叩いたという効果を今回は期待したくなるし、2月の佐賀記念を制し、3月の名古屋大賞典3着と実質このメンツ、JpnIIIレベルなら好勝負するだけの能力を持っている。昨年はやや重2.02.5の勝ち時計、今年はそれより速い決着になりそうだがそれに対応できるスピードも兼ね備えているだけに展開面を想定しても昨年より理想的なポジションから競馬ができるだけに主力扱いが妥当なところ。

対抗

  • 69ウィルソンテソーロ

CHECK!

前走初の交流重賞である名古屋・かきつばた記念をいきなり勝ち上がったばかりだが、全日本2歳優駿馬ドライスタウト、昨年の南部杯2着、JBCスプリント3着ヘリオスらを完封したのだから価値がある重賞初制覇だった。ここ6戦で5勝とまさに充実一途、しかも種牡馬としての価値が跳ね上がりしているキタサンブラック産駒とあって今後の期待度もかなり高そうな存在。この距離だがストライドから見れば全く問題はなさそうで今の勢いと前走から手綱を握る川田騎手のエスコートなら戴冠も十分にありうる、逆転ならこの馬だろう。

単穴

  • 44テリオスベル

CHECK!

昨年の2着馬、前走は主戦の江田騎手ではないのである意味参考外と見ていいだろう。昨年は勝負どころから一気にロングスパートに出て、わずかにクビ差の2着。テンがそこまで速くないタイプゆえ向正面付近から大胆なマクリに出るタイプだが、この馬の立ち回りが他馬のレース運びに狂いを生じさせているのは事実。昨年より1キロ増の53キロであっても今の状況なら何の問題もないはずでこの枠からいかにスムーズな競馬ができるかになるだろう。

連穴

  • 813メイショウフンジン
  • 33ヴァケーション
  • 11ノーブルサターン
  • 45スズカゴウケツ

CHECK!

メイショウフンジン、昨年7着だが外からスプリント並みの序盤ラップを刻んでしまったのが誤算。直近は2番手からの正攻法競馬で結果を出しているが今年も外枠、いかに落ち着いたラップを刻めるかが勝敗の分かれ目となりそう。昨年3着ヴァケーションは前走みちのく大賞典を逃げ切り8馬身差圧勝、3走目にしてきっちり変わってきた。このデキを維持しているようなら昨年の再現がありそうな雰囲気。ノーブルサターンはみちのく大賞典で崩れたが当日のトラックバイアスが合わなかった印象、このレース2着の実績があるし馬体が絞れてくるようなら一変の余地あり。みちのく大賞典2着スズカゴウケツは戦歴から見れば典型的なサウスポー、行きっぷり一変の盛岡でこそのタイプゆえ前走以上のパフォーマンスを見せてきそう。

提供 栄冠 千田 正明

注記

当ページの情報は、7月16日(日)17時現在のものです。
当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。