注目馬情報 Attention

ヘリオス

セン7 JRA 西園正都厩舎 通算31戦7勝

父:オルフェーヴル
母:アンジュシュエット
母の父:フレンチデピュティ

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3歳夏の放牧での去勢効果で気難しさが解消。休み明け2戦目に短距離ダートに使われると適性を示し、一気にオープンへ。その後もオープン特別3勝、重賞では勝ち鞍こそないものの、2着5回と上位争いの常連になっている。中間もCWコースでの調整で、16日、23日と併せ馬で負荷をかけられ、最後までしっかり動いて上がりの時計も上々。いい状態を維持している。前走のかきつばた記念は1、2着馬に目標にされ苦しくなったが、自身初の58.5キロを背負って正攻法で3着と悪くない内容。コーナー4つの小回り1400mはベストだし、斤量にも慣れが見込め、実績も上位。先行力を生かす自分の競馬ができれば重賞制覇のチャンスは十分。

(競馬ブック・三浦幸太郎)

オマツリオトコ

牡3 JRA 伊藤圭三厩舎 通算9戦3勝

父:ヴィットリオドーロ
母:マツリバヤシ
母の父:スマートボーイ

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「左回りだと少しズブさを出すけど、右回りはスムーズです。そういう意味で大井に替わるのは良いと思ったのですが……」。前走のジャパンダートダービー(JpnI)についてそう語ったのが伊藤圭三調教師。ただ、掛かり気味になって思惑に反した結果(9着)となってしまった。「あの競馬の感じだと距離が敗因だったかと思えます」と続けた。もっとも「状態に関しては決して悪くない」との事で「2歳時に実績のある1400メートルで、巻き返しを期待しています」と話す。実際、同距離の園田・兵庫ジュニアGP(JpnII)では2着に4馬身の差をつけて圧勝している。ブリンカーに関しては「『効果があった』と横山武史騎手も言っているので、今回も着用します」と伊藤圭師。巻き返しがあっておかしくなさそうだ。

(平松 さとし)

レディバグ

牝5 JRA 北出成人厩舎 通算22戦5勝

父:ホッコータルマエ
母:フェバリットガール
母の父:ダンスインザダーク

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マリーンCで復調を示すと、連覇を狙った栗東Sでは最後方から上がり最速。そして前走のスパーキングレディーCでは2番手につける積極的な競馬。スピーディキックの追い上げを凌ぎ切り、待望の重賞制覇を果たした。この戦歴を見ての通り、暖かくなって調子を上げるタイプ。“夏は牝馬”という格言をまさに体現している。マリーンC→栗東S→スパーキングレディーC→サマーチャンピオンというローテーションは昨年とまったく同じ。1年前のこのレースでは5着に敗れたが、「ハンデは鍵だけど、昨年よりいい状態」と師。重賞制覇の勢いそのままに、今年は違う結果が期待できそうだ。1400mは少し忙しい印象があるだけに、うまく流れに乗りたい。

(競馬ブック・広瀬健太)

サンライズホーク

セン4 JRA 牧浦充徳厩舎 通算8戦4勝

父:リオンディーズ
母:ローマンブリッジ
母の父:ブライアンズタイム

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2戦目にダートに舞台を移してから破竹の勢いで4連勝。初勝利から半年と経たないうちにオープン入りを果たした。昇級2走は右回りや慣れない芝スタートが堪えたフシもあったが、いずれも時計は自身が条件戦で走っていた1分11秒台。時計の短縮が目下の最大の課題で、1分08秒台となった前走のクラスターCでの勝ち馬との2秒0差は致し方ない結果と言える。ゲート難が再び顔を覗かせている現状では余計に序盤の追走に苦労している感があり、その点で1ハロンの距離延長はいい向きに捉えられそう。暑い時期だけに詰まったレース間隔で盛岡→栗東→佐賀と長距離輸送が続くのは心配だが、調整自体は順調。あとは時計を要す馬場状態を祈るばかりだ。

(競馬ブック・坂井直樹)

ハナブサ

牡6 兵庫 森澤友貴厩舎 通算33戦16勝

父:Night of Thunder
母:パルストリーナ
母の父:Medaglia d'Oro

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重賞戦となると少し甘いところを見せていたが、昨年7月の金沢スプリントカップでは、直線鋭い切れ味を発揮し、悲願の重賞初制覇。その後、斤量58キロを背負わされることが増えてしまい、自己条件戦でも一進一退のレース振りとなってしまっていたが、今年に入ってからは同斤量で既に3勝と地力強化を窺わす走りを見せている。同馬を管理される森澤友貴師も「休みを挟ませてもらえたことと年齢を重ねてきたことが相俟って、最近は調教でも操縦性が良くなってきました」と、ここにきての成長を感じている様子。今回は昨年12月以来のグレード挑戦だが、その点について師は「夏場の重賞は順調さの度合いが物を言うと思っています。その点では暑さによる消耗もまったくありませんし、今回の相手でも臆することなく臨んで行ける良い状態です」と気後れを感じさせないコメント。昨年2着のコウエイアンカに続き、今年も兵庫馬がJRA勢の壁に風穴を開ける。

(中司 匡洋)

エスケイファースト

牡8 佐賀 山田義人厩舎 通算61戦14勝

父:ダノンシャンティ
母:ローレルデフィー
母の父:ラムタラ

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JRAでデビューし、大井で9勝を挙げ、昨年12月に佐賀へ。移籍戦のA1・A2クラスを快勝。その後、短距離から中距離で5勝を挙げている。3走前には佐賀大将格のリュウノシンゲンに2馬身半の着差をつけて勝利。次走の吉野ヶ里記念では同馬に先着を許したものの、ゴール直前は際どく迫って2着と力は示した。前走の九州チャンピオンシップでは久々の距離とスローペースの影響もあり、折り合いを欠いて5着入着が一杯。まだ重賞競走での勝ち星もなく、グレード競走では更にパンチ不足は否めない。「相手は強力だけど、前走後も元気はあるからひとつでも上の着順を目指したい」と管理する山田義人調教師。前走からのハードな日程と暑さの影響は気懸りだが、調教では変わりない姿で順調な様子。

(通信社・今村雅和)

注記

当ページは、8月26日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。