予想情報 Prediction

レースの見どころ

 ダートグレードとして行われた過去25回はすべてJRA馬の勝利だが、高配使者は地方馬で2着10回(地元4回・他地区6回)、3着7回(地元1回・他地区6回)。最も好走率が高いのは斤量軽いJRA3歳馬、の傾向も。他のダートグレードより拮抗メンバーになりがちで、今年もJRA5頭はもちろん、南関東2頭もタイトルに手が届く存在。圏内7頭の順序付けは難しい。鍵となりそうなのは馬場傾向。良馬場で行われた9月24日(日)は12R中、逃げが8勝・2着2回、2番手が3勝・2着2回。砂が補充された先週は差しも届いたが、中間の雨などで逃げ有利にシフトした感も。先行争いが激しくなりそうにない顔ぶれでもあり、前残りには要警戒。

本命

  • 33ウィルソンテソーロ

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 ダートは7戦6勝、敗戦は初オープンで厳しい競馬を強いられた3走前だけ。まだ底を見せていない伸び盛りの4歳馬。少し距離不足のかきつばた記念を差し切り、マーキュリーCを4馬身差完勝は共に強さを感じたし、2着馬が2頭とも次走ダートグレード勝ちも本馬の価値を高めた感。今後はもっと上の舞台でもやれそうな能力値に思え、不利な斤量や距離云々のレースぶりでもない。ポジションも悪くならない顔ぶれと枠順だけに、課題のイレ込みや勝負所の反応がどうかだけ。のちのGI馬たちがステップにしてきた本競走の勝ち馬にふさわしい存在。

対抗

  • 812ライトウォーリア

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 JRA時はオープン勝ち(2着メイショウハリオ)も、重賞では佐賀記念5着が最高。昨年8月に川崎移籍後は11・1・1・5・5(休養)3・6着。10月の埼玉新聞栄冠賞、12月の勝島王冠と重賞を連勝して、南関東の中長距離路線で屈指の存在に。GI(JpnI)に3度挑戦して5着・5着・6着時より、どう見ても楽に先行可能な相手関係になって斤量も有利な54キロ。気性的にベストの大外枠。馬場と展開も味方しそうで、鞍上も地元の名手・吉原寛人。買い材料しか見当たらないくらいだ。セイカメテオポリスに敗れた前々走と同じ休養明けでの仕上がり状態がどうかだけ。

単穴

  • 68メイショウフンジン

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 中京1900m(2番手)→阪神2000m(逃げ)と2月にオープン連勝。ダート重賞では7・8・3・5・3着だが、地方での7・3・3着は途中からハナに行くテリオスベルの動きによってベストの展開だったとは言い難い。それでも3月のダイオライト記念3着は勝ち馬は別格も2着と1馬身差、ペイシャエスやセイカメテオポリスには先着。出脚が速くない分、外のライトウォーリアにハナを切られてしまう可能性はあるものの、いずれにせよ近走より楽な逃げか2番手になるのは間違いない。前走でウィルソンテソーロには完敗を喫しているが、展開好転で持ち味の渋太さを存分に発揮すれば面白い。

連穴

  • 55ペイシャエス
  • 44セイカメテオポリス
  • 79ケイアイパープル

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 ペイシャエスは重賞2勝・JpnIでも2・3着がある3歳時の実績はメンバー中一番。今年3戦は勝負所のズブさが目立って案外、他馬より2キロ以上重い斤量は不利だが、メンバーが楽になるここで少しでも自身が立ち直りを見せれば好勝負になっていい。重賞3連勝で臨むセイカメテオポリスも待機策から4着止まりだった昨年より地力強化は明らか。馬場と展開がどうかだが、流れに乗りつつ脚をタメればこの相手でも決して差はない。連覇を狙うケイアイパープルも揉まれない展開なら当然上位候補。昨年より相手が強くなった点と4月以来の臨戦過程を克服できるかに尽きる。

提供 競馬カナザワ 大井 明洋

注記

当ページの情報は、9月25日(月)17時現在のものです。
当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。