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レースの見どころ

JBCに新たなカテゴリーとして2020年に誕生した2歳戦。全日本的なダート競走の体系整備によって、来年度から3歳ダート三冠競走が創設されるが、そこに向けてのスタート地点としての役割も担うことになるだろう。今年も5頭の中央馬が参戦してくるが、新馬戦を圧勝したフォーエバーヤング、エストレヤデベレンをはじめ、例年にも増して強力なメンバーが揃った印象を受ける。ただ、迎え撃つ地元勢もサンライズCを制したパッションクライ、ブリーダーズゴールドジュニアCを勝ったブラックバトラーなどタレント揃いだ。能力比較が難しい一戦ではあるが、火花を散らすような激しいレースが展開されることだけは間違いない。

本命

  • 710パッションクライ

CHECK!

1100mのフレッシュチャレンジ競走を快勝すると、距離を延ばされた次戦で強敵相手に2着を確保し、中距離路線で活躍するメドを立てた。その後は外回りに舞台が替わると更にパフォーマンスレベルを上げ、一躍して中距離戦線の最有力候補に名乗りを上げることになる。特にサンライズCの勝利は、ブリーダーズゴールドジュニアCを制したブラックバトラーを下したものであるから、その価値は高い。とにかく追われてからの反応が確実で、脚の使いどころに自在性がある。これが距離延長で走りの質を上げた要因のひとつと言えるだろう。中央勢との力関係は判然としないが、地の利を生かして道営勢に3年ぶりの勝利をもたらしてほしいところだ。

対抗

  • 55ブラックバトラー

CHECK!

後続に2秒もの差をつける圧巻の走りでデビュー戦を勝利。次戦のブリーダーズゴールドジュニアCでは、後に他地区の重賞を制すカプセル(平和賞)、サントノーレ(鎌倉記念)を下して重賞初勝利を挙げた。キャリア2戦目の身で臨んでいたことをも踏まえれば、ポテンシャルの高さは計り知れない。サンライズCではパッションクライに並びかけることもできず完封されたが、勝ち馬にうまく運ばれたという印象が強いだけに、勝負付けはまだ済んでいないと見るべきか。大一番に向け、これまで以上に負荷をかけて調教を積んできたようで、状態面の良化が見込める点にも着目したい。

単穴

  • 33フォーエバーヤング

CHECK!

デビュー戦に京都の1800m戦を選択。歩くようなスタートで後れを取ったが、馬込みに怯むことなく序盤からポジションを上げていき、道中は好位で手応え良く追走。追われてからの反応も抜群で、最終的には後続に4馬身の差をつける完勝を収めた。最後の1ハロンを12秒2でまとめたことを踏まえれば、まだ余力十分といったところだろう。レースキャリアが浅いとはいえ、内で揉まれ込むレースを経験している点は心強く、強敵が揃った今回も遺憾なく能力を発揮できそうだ。

連穴

  • 79エストレヤデベレン
  • 11ダバイエスペランサ
  • 68インテンシーヴォ

CHECK!

エストレヤデベレンの新馬戦もインパクトのある勝ちっぷりだ。楽な手応えのまま向正面で先頭に立つと、2着馬の早めの進出に動じることなく押し切った。勝ち時計はそれほど高く評価できる水準にないが、大型馬だけにひと叩きされた上積みは見込めるだろう。ダバイエスペランサは重賞に4度出走しており、激しい展開のレースを多く経験してきた。追われてからの伸びに安定感が出てきたという近況にも注目したい。インテンシーヴォはサンライズCで大敗を喫しているが、砂を被って序盤からリズムを崩してしまったのが敗因だ。スムーズなレース運びができれば、反撃が可能と見る。

提供 競馬ブック 岡田 紘幸

注記

当ページの情報は、11月2日(木)現在のものです。
当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。