注目馬情報 Attention

リメイク

牡4 JRA 新谷功一厩舎 通算14戦7勝

父:ラニ
母:サリエル
母の父:キングカメハメハ

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2歳秋にデビューしてから3歳までは1400m主体に使われて、1勝クラスから昇竜S、端午Sと3連勝。早い段階から素質を示していたが、より才気が煥発したのが初めて1200mに使った3歳暮れのカペラSだった。慌てず騒がず後方に待機。展開が向いたところはあるが、一気に差し切って更に4馬身差をつけての圧勝劇には舌を巻いた。今年はサウジで3着、UAEで5着。帰国してプロキオンSこそドンフランキーにクビ差及ばなかったが、1200mに戻ってクラスターC、コリアスプリントを圧勝。鋭い末脚が身上だが、自在性も備えており、この距離ではまだ底を見せていない。25日にはCWでビシッとやって好時計。動きもしっかり。遠征帰りだが、いい状態で臨めそうだ。

過去3走の競走成績

(競馬ブック・西村敬)

リュウノユキナ

牡8 JRA 岩戸孝樹厩舎 通算51戦10勝

父:ヴァーミリアン
母:ネオカラー
母の父:クロフネ

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既に8歳のこの馬だが、その安定した走りは健在だ。今年はサウジアラビアへ遠征して走った初戦のリヤドダートスプリント(GIII)こそ、強敵相手という事もあり、6着に沈んだ。しかし、帰国後で、転厩初戦となった東京スプリント(JpnIII)は快勝。ひと休みを挟んだ後のこの秋はクラスターC(JpnIII)が3着で、前走の東京盃(JpnII)が2着。勝利こそ出来なかったものの、善戦に持ち込んでいる。「リメイクやドンフランキーはいずれも強いけど、こちらも相変わらず衰えは感じさせないし、使われながら上向いています。26日の追い切りの動きも上々だったので、今回も良い勝負が出来ると信じています」と岩戸調教師は語る。

(平松 さとし)

ケイアイドリー

牡6 JRA 村山明厩舎 通算22戦8勝

父:エスポワールシチー
母:アルヴェナ
母の父:Seeking the Gold

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北海道スプリントCでの交流重賞勝ちを含めて、オープンで4勝。以前は1400mを中心に使われていたが、レースを経験しながら、先行力も備わり1200mで勝負できる力をつけてきた。久々に1400mに使われた黒船賞は、ハナを切って崩れたもの。スピード十分だが、ハナにいくと甘くなる傾向があり、好位で脚をためる競馬が理想。前走の東京盃は勝ち馬も強かったが、休養明け緒戦で、力を出し切れなかった感じ。休養明けはもうひとつ走れないタイプなだけに、陣営も悲観はしていない。春の東京スプリントで2着に入線しており、大井の馬場は問題なし。叩き良化タイプで、ひと叩きして目標通りのローテーションでここへ。一変が期待できる。

(研究ニュース・永山弘樹)

イグナイター

牡5 兵庫 新子雅司厩舎 通算24戦11勝

父:エスポワールシチー
母:ビアンコ
母の父:ウォーニング

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前走の南部杯は、勝ち馬の圧倒的な速力に屈したが、番手からの真っ向勝負で2着死守。後続勢には最後まで交わされることはなかった。同馬を管理される新子雅司調教師も「勝ち馬は強かったですが、速いペースにはシッカリ付いて行けていましたし、最後までよく頑張ってくれたと思います」と愛馬の走りを称えるコメント。その激闘から約1カ月、現在の状態を師に伺うと「レース直後はさすがに疲れが見られていましたが、気候が一気に涼しくなってくれたことが良かったようで、こちらが思っていた以上のスピードで回復してくれました」と談。今回のJBCスプリントは、昨年(5着)に続いての参戦だが、今年は陣営も当時以上の期待を持って臨む。「距離は短くなりますが、前回の行き振りには成長が感じられましたし、あの走りであれば、今回のワンターン戦での速力勝負にも対応できると思います。昨年以上の好結果を期待しています」と師も力が入る。昨年のNAR年度代表馬がいよいよ今年の集大成を見せる時が来た。

(中司 匡洋)

ダンシングプリンス

牡7 JRA 宮田敬介厩舎 通算18戦11勝

父:パドトロワ
母:リトルブレッシング
母の父:バブルガムフェロー

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連覇を狙った前走の北海道スプリントカップ(JpnIII)は、道中先頭に立つ場面こそ演出したものの、結果は5着。サウジアラビア遠征以来、3カ月以上空いた久々の一戦が響いたか。今回はまたもそれ以来の競馬。その理由について宮田調教師は「どこを使っても斤量を背負ってしまうので間が空いただけで、どこかが悪かったわけではありません」と語る。また、状態に関しては「年齢的なモノか以前よりはバリッとしない雰囲気なのは事実」と言いながらも、次のように続けた。「でも、元のポテンシャルが高いので、心配はしていません」。その上で「新しくなった大井のダートが向いてくれれば好勝負出来るでしょう」と言い、笑顔を見せた。

過去3走の競走成績

(平松 さとし)

ラプタス

セン7 JRA 松永昌博厩舎 通算26戦10勝

父:ディープブリランテ
母:エアラホーヤ
母の父:ボストンハーバー

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7歳という年齢だが、前走後もいつも通りの調教メニューをしっかりと消化している。引き続き馬も元気一杯で衰えた様子は微塵も窺えない。ただ、最大の課題となるのが輸送後のカイバ食いが落ちる点。そのなかで前走は体を増やして臨めているのはいい傾向。それにスピードを生かしてハナを切る本来の競馬ができている点も評価できる。今回に生きてくる内容だった。三浦助手も「前走はレース間隔が空いていた分、最後は息切れしましたね。しっかりと自分の形でレースができたのは良かったです」と前走を前向きに捉えている。ここも自分の競馬に徹するだけで、うまく条件さえ噛み合えば、十分に太刀打ちできる状態で、実績的にも軽視はできない存在。

(研究ニュース・井尻雅大)

ジャスティン

牡7 大井 坂井英光厩舎 通算35戦9勝

父:オルフェーヴル
母:シナスタジア
母の父:Gone West

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20年に東京スプリントJpnIII、東京盃JpnII、カペラステークスGIIIを制した実力馬が、長い不振を乗り越え復活。大井転入後はアフター5スター賞SIIIで2着、前走の東京盃JpnIIは4コーナーから直線半ばまで先頭に立ち、レコードVの相手に0秒5差の3着に食らい付いた。このレースぶりを、坂井英光調教師は「JBCに向けての物差しになるメンバーだと思っていたし、最大の目標を前に作り込み過ぎないようにしての仕上げだった。それで、あの走りでしたからね」と評価する。ここに向けては「イメージ通りに進められたし、1週前追い切りの動きも良かった。こんなに、うまくいくのかというぐらい状態がいい。7歳だけど、馬体を触ってみての筋肉の張りはいいし、前進気勢に衰えもない」と若々しさに驚嘆している。古巣のJRA馬を相手に、大一番に臨む態勢は万全に整っている。

(スポーツ報知・志賀浩子)

ギシギシ

牡5 大井 栗田裕光厩舎 通算25戦10勝

父:アルデバラン2
母:ラーニー
母の父:ハーツクライ

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2走前のアフター5スター賞SIII制覇で復活の狼煙を上げ、前走の東京盃JpnIIでは直線ジリジリと脚を伸ばし、レコードVの相手に0秒6差の4着と能力の高さを証明した。しかし、栗田裕光調教師は「やはり、JRA馬は強いと感じた」と謙虚な姿勢を崩さない。リベンジに向けての調整は順調で、10月19日は地元・大井が馬場入れ替え中のため、船橋で1週前追い切りを決行。「いい動きだった。この中間は与えられた課題をこなしてきた。5歳となっても、まだ教えることがあり、底を見せた感じがしない」と、トレーナーは愛馬の成長力に驚きを隠さない。最終追い切りは怪我で休養してた矢野貴之騎手を背に行われる予定で、「この馬の背中を一番、良く知っているはず」と鞍上に絶大な信頼を置いている。輝きを取り戻した大井生え抜きの星が、再度のJRA勢との対戦で、どんな走りをするか注目だ。

(スポーツ報知・志賀浩子)

注記

当ページは、10月29日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。