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レースの見どころ

 過去10回のJBCスプリントの勝ち馬の10頭中8頭が前走東京盃組。今年も東京盃勝ちのドンフランキーこそ出走しなかったものの2着リュウノユキナを筆頭に計6頭が参戦してきた。一方で他路線組からも韓国・コリアスプリントを圧勝してのここが帰国緒戦となるリメイク、昨年の盛岡・JBCスプリントを制し今年は連覇を目指すダンシングプリンス、これまでダートグレード3勝と現役地方馬最上位ランクの実力馬イグナイターなどが参戦。ダート短距離王を決めるにふさわしい顔ぶれがそろったと言えそうだ。

本命

  • 611リメイク

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 2歳デビュー時からダート1400メートル路線で台頭していた馬だったが、初の1200メートル戦となった昨年12月のカペラステークスを強烈な末脚を発揮して初の重賞タイトルを獲得。今年は中東遠征で3・5着と敗れたものの、盛岡・クラスターカップ、韓国・コリアスプリントと連勝し、この1200メートル〔3・0・1・1〕とした。今回は初の大井コースとなるが、すでに国内・外で遠征慣れしている馬だけに特段不安はないし、父ラニからイメージから砂の入れ替えで時計がかかるようになった現在の馬場にも対応できるはず。武豊騎手の負傷に伴う急遽の乗り替わりにも今回は御神本訓史騎手を起用。その手綱さばきにも注目が集まりそうだ。

対抗

  • 35リュウノユキナ

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 前走東京盃ではドンフランキーのコースレコード駆けに遭い敗れたが、それでも最内枠から勝負どころで外めに持ち出し脚を伸ばして0秒2差の2着は確保。これで国内ダート1200メートルでの連続複勝圏内を18にまで伸ばしたわけだが、8歳を迎えてもコース・馬場問わず結果を出す安定感には本当に頭が下がる思いだ。駆けごろの叩き3戦目。追い切りの動きからもこの大目標に向けて仕上がりは万全そうだし、砂の入れ替えもこの馬にはプラスに働きそう。出走馬15頭中でも最も計算のしやすい馬で、ここも大崩れするイメージは沸かない。

単穴

  • 11ギシギシ

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 前々走のアフター5スター賞を勝って再びダートグレード勝利を目指した東京盃は4着。好スタートから逃げの手に持ち込もうとしたところを外からドンフランキーに交わされて結果的に展開面で厳しいところもあった印象だが、それでも最後まで大バテはせず0秒6差で踏みとどまったあたりは地力の証明か。今回も同型が多く展開面が鍵を握りそうだが、最内枠なら戦法に迷いもないはず。大一番を前にこの馬を最も知る主戦の矢野貴之騎手が復帰、見せ場以上の期待も膨らむ。

連穴

  • 610ジャスティン
  • 23ケイアイドリー
  • 814バスラットレオン
  • 58イグナイター

CHECK!

 JRA時から大井1200メートルに良績残すジャスティンは、転入後2戦のアフター5スター賞→東京盃を好走し、そのスピードに衰えがないことも証明した。今回も同舞台なら上位争い可能だろう。ケイアイドリーの東京盃9着は休養明け緒戦だったと割り切れそう。直前の追い切りからひと叩き良化は確実で、ならば4月に好走の東京スプリント2着を見直せる。バスラットレオンは国内・外、芝・ダート問わず走れる万能性が持ち味。何より今回はジョアン・モレイラ騎手鞍上が大きな魅力だ。イグナイターはベスト条件は小回り1400メートルだが、地方屈指のスピード能力からはここでも無視はできない。

提供 日刊競馬 鎌田 智也

注記

当ページの情報は、11月2日(木)現在のものです。
当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。