注目馬情報 Attention

メイショウフンジン

牡5 JRA 西園正都厩舎 通算25戦6勝

父:ホッコータルマエ
母:シニスタークイーン
母の父:シニスターミニスター

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2月にアルデバランS、仁川Sを連勝。その後もダイオライト記念、マーキュリーカップ3着、白山大賞典2着と着実に実績を積み重ね、今や重賞の上位常連に。5歳を迎えた今年、地力強化が著しい。一番の強みは何と言っても渋太さ。勝負どころの手応えはいつも良くないので後続にのみ込まれそうに見えるが、失速するどころか盛り返してくるほど。他馬と併せる形になればますます止まらない。こういうタイプなので、パワーが必要な地方の深いダートはむしろ歓迎。良馬場なら尚いい。同型の存在や枠の並びが鍵にはなるが、ここもハナか2番手を取れれば好勝負になりそうだ。間隔は少し空いたが、これは前走も同じ。いつも通り坂路とプールを併用し、力を出せる状態にはある。

(競馬ブック・広瀬健太)

テンカハル

牡5 JRA 矢作芳人厩舎 通算27戦5勝

父:キングカメハメハ
母:ジンジャーパンチ
母の父:Awesome Again

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芝の中距離では切れ負けすることが多かったが、長丁場で素質が開花。もとより瞬発力勝負が不得手で、上がりを要す消耗戦で豊富なスタミナを発揮してきたが、ダートにシフト以降は、緒戦からキックバックを気にせず、メンバー中最速の上がりを記録するなど、馬場状態や流れを問わず、堅実に駆けている。併走追いでは遅れることが多く、調教は動かないタイプ。負荷がかかっているかどうか、そこが肝要だろう。母は米国のGIを6勝。出脚の鈍さから後方になることが多く、小回りが向くとは言えないが、船橋ではウシュバテソーロの2着に来たほどで、深い砂でのパワー勝負は歓迎。勝負どころからバラける展開になれば、息の長い末脚が武器になる。

(競馬ブック・橋本篤史)

ミトノオー

牡3 JRA 牧光二厩舎 通算7戦4勝

父:ロゴタイプ
母:シダクティヴリー
母の父:Thunder Gulch

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デビュー3戦目で2勝目となった黒竹賞で初めて逃げる競馬を披露すると、その後、伏竜S、兵庫チャンピオンシップ(JpnII)といずれも逃げ切りで3連勝。続くジャパンダートダービー(JpnI)でも3番人気の支持を得たが、三冠を達成したミックファイアの3着に敗れた。とはいえここでも手綱を取った武豊騎手は「直線、自らブレーキをかけるような感じになってしまっただけで、気を抜かなければ勝てていたかも」と前向きな発言。日本テレビ盃(JpnII)は2番人気に推されたが、残念ながら6着に沈んだ。「道中、他馬が早めに並びかけにきた上、勝ったウシュバテソーロにまで早めに来られて、厳しい展開になってしまいました」と牧調教師。「状態自体は変わらず良い」との事なので、展開次第での巻き返しが期待出来そうだ。

(平松 さとし)

ディクテオン

セン5 JRA 吉岡辰弥厩舎 通算18戦6勝

父:キングカメハメハ
母:メーデイア
母の父:キングヘイロー

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中央でデビューしたが3戦して勝てず、一度は名古屋競馬に転入。2連勝して再び中央に戻ると2戦目で中央初勝利。昨年の秋には連勝してオープン入り。その後もリステッドのブリリアントSを勝っている。好走時は上がり3ハロンが36秒前後と速く、後方から長くいい脚を使えるのがセールスポイント。ただ、中央での4勝のうち3勝が東京の2100メートルなので、広くて直線の長いコースがベストなのは間違いない。そこはJBCレディスクラシックをはじめ、交流重賞を6勝したメーデイアを母に持つ血統背景に期待し、小回りコースでも仕掛けのタイミング次第で克服する可能性はあるはず。レース間隔を詰めていいタイプで、休み明けをひと叩きした臨戦にも好感。

(研究ニュース・石井大輔)

セイカメテオポリス

牡5 大井 渡邉和雄厩舎 通算26戦6勝

父:マジェスティックウォリアー
母:ボウピープ
母の父:ディープスカイ

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大井生え抜きとして2歳時から重賞戦線で活躍すると、3歳9月の戸塚記念で重賞初制覇を飾った。その後、勝ち星に恵まれなかったが、今年4月の笠松・オグリキャップ記念で久々の白星をゲット。さらに大井記念、東京記念とSI連勝を成し遂げた。ダートグレード初制覇を狙った前走、金沢の白山大賞典は勝ち馬と2秒0差の6着と振るわなかったが、渡邉和雄調教師は「輸送で体重が減ってしまって力を出せなかった」と分析。力負けではなさそうだ。「東京記念の時よりも馬体に実が入っている。浦和の小回りは正直心配だが、力を出し切れれば勝負になる。何とか交流重賞のタイトルを獲らせてあげたい」と師は力を込める。南関の大将格としてJRA勢を迎え撃つ。

(スポーツニッポン・大澤太久)

ヒーローコール

牡3 浦和 小久保智厩舎 通算14戦8勝

父:ホッコータルマエ
母:アインライツ
母の父:ティンバーカントリー

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羽田盃、東京ダービーは共にミックファイアの2着。その後、果敢に古馬に挑んだサンタアニタトロフィーは10着と苦杯を喫したが、前々走の黒潮盃で2月の雲取賞以来となる白星をつかむ。さらに前走、戸塚記念で6馬身差の圧勝劇を披露。昨年のNARグランプリ2歳最優秀牡馬に選出された逸材が完全に輝きを取り戻した。そして今回、ハイレベルな舞台で再び古馬との戦いに臨む。久々の実戦だが、「だいぶ頑張ってきたので間隔を空けて疲れを取った。別にどこかが悪かったわけではないし、今は元気いっぱい」と小久保智調教師。順調な青写真を描いている。「54キロで出られるし、手先が器用だから小回りは苦にしない」と師が語るアドバンテージを生かし、ダートグレード制覇を狙う。

(スポーツニッポン・大澤太久)

ジョエル

牡5 船橋 張田京厩舎 通算34戦8勝

父:トーセンブライト
母:トーセンレインボー
母の父:ダイワメジャー

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3歳時はクラウンCと黒潮盃を優勝した。白星から遠ざかっていた時期もあったが、5歳の今年は5月から計4勝。そのうち、4月にデビューした自厩舎の所蛍騎手では3戦3勝だ。オープンと準重賞で2連勝を飾り、前哨戦の埼玉新聞栄冠賞はゴール前で差し切り、本馬にとって2年2カ月ぶりの重賞勝ちとなった。所騎手は通算8勝目での初タイトル。普段は調教パートナーも務める愛馬と今度はダートグレード競走へ挑むことについて「機会を与えて頂いて感謝しかありません。前走の疲れもなく、状態は維持できていると思います。無駄なことに体力を使わない賢い馬。どのレースもやることは変わらないので頑張ります」と冷静に話した。更なる大仕事をやってのけるか楽しみにしたい。

(高橋 華代子)

注記

当ページは、11月18日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。