注目馬情報 Attention

フォーエバーヤング

牡2 JRA 矢作芳人厩舎 通算2戦2勝

父:リアルスティール
母:フォエヴァーダーリング
母の父:Congrats

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初戦は10月の京都。好位の馬込みで行きっぷり良く追走し、4角でも手応えは十分。直線に向いて前があくとすかさず割って入り、ノーステッキで抜け出して4馬身差をつけた。自身のラスト3Fは37秒7だが、1Fは12秒2。スローペースでもなかったことから掛け値なしに優秀な数字で、後続がちぎれたのも無理はない。2戦目はJBC2歳優駿。発馬は速くなかったが、長く脚を使ってラスト100mで先頭、サンライズジパングを突き放した。前肢のたぐりが強くてパワフルな走り。スタミナも決め手もある。前走でもまだ体に余裕があったことからも3戦目でも上積み十分。中間の動きもしっかり。初のマイルは課題だろうが、走りから左回りは問題ないはずだ。

(競馬ブック・西村敬)

イーグルノワール

牡2 JRA 音無秀孝厩舎 通算4戦3勝

父:ブリックスアンドモルタル
母:アルティマブラッド
母の父:シンボリクリスエス

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1番人気に推された初戦こそ芝で4着に敗れたが、立て直されダートに矛先を向けて3連勝。父は米国で芝のG1を5勝した名馬だが、こちらはダートに高い適性を示している。前々走の走破時計は前週に行われた古馬2勝クラスと同タイムと時計勝負にも不安はない。前走は坂路で好時計連発だったが、当日は12kg増の太めの体。レースはこれまでと違い、後続に早めに被される厳しい展開だったが、それでも直線は非凡な勝負根性を発揮してハナ差の接戦を制した。間隔が詰まるが、身のこなしが柔軟で体も締まって好気配。ダートで底を見せておらず、左回りも経験済み。初のナイター競馬でも有力。昨年のデルマソトガケに続き音無厩舎の連覇に期待したい。

(競馬ブック・信根隆二)

サトノフェニックス

牡2 JRA 西園正都厩舎 通算3戦2勝

父:ヘニーヒューズ
母:マーメイドティアラ
母の父:シンボリクリスエス

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6月の阪神ダート1200mでデビューし、4馬身差の圧勝。2戦目のヤマボウシ賞では出遅れたうえ、3~4角で外に膨れながらポジションアップ。1F延長でもあり、決して楽な競馬ではなかったが、渋太く2勝目を挙げた。前走の兵庫ジュニアグランプリでは、1角で早めに外に出し、4角で仕掛けて早めに先頭へ。惜しくも差し返されたが、勝ちに等しい内容だった。折り合いがついて、追われて確か。兄2頭は1600mより長い距離で活躍。血統背景を考えても、距離延長がマイナスにはならないだろう。初めての左回りでのコーナリング、砂を被り続けてどうか、更に間隔を詰めて力を出せるかなど、今回も課題がないわけではないが、世代屈指の能力の持ち主。試練を乗り越えられても不思議はない。

(競馬ブック・広瀬健太)

ナスティウェザー

牡2 JRA 加藤征弘厩舎 通算4戦2勝

父:パイロ
母:レッドフェザー
母の父:ディープスカイ

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ダート1000メートルの新馬戦で、2着に4馬身の差をつけて圧勝。2戦目では芝の函館2歳S(GIII)に果敢に挑んだがここは13着と大敗した。しかし、その後、再びダート路線に進路を取ると、2カ月半ぶりのヤマボウシ賞こそクビ差2着に惜敗したが、更に続くなでしこ賞を快勝。それも逃げ馬が粘って2着に残る流れを、後方からモノ凄い豪脚で差し切ってみせた。その後、少し間が空いたが、加藤征弘調教師は現在の状態について、次のように語る。「2歳のこの時期だけど、牧場から460キロ(前走時は448キロ)で帰ってきました。体高が伸び、成長著しいという感じです」。先述した通りダートは3戦2勝、2着1回。加藤征師は続ける。「ダートは底を見せていないので、あとは距離さえ克服出来れば好勝負でしょう」。

(平松 さとし)

ゼルトザーム

牡2 JRA 加用正厩舎 通算4戦2勝

父:ヘニーヒューズ
母:ロザリウム
母の父:キングカメハメハ

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函館のダート戦で新馬勝ち。2戦目の函館2歳Sは初芝だったが、道悪も味方して10番人気ながら快勝。3カ月半の休養を挟んだ京王杯2歳Sは中団を追走するも、直線で伸びを欠き11着。長距離輸送でテンションが高くなったし、芝の良馬場で走るのも初めて。また、右にササる面があるため、左回りの東京も堪えたよう。次戦はダートに戻して園田の兵庫ジュニアGP。前からは離された3着だったが、ダートなら高い実力があることを証明した。ただ、今回は更なる距離延長、関東遠征、左回りと克服すべき課題は多い。前走から間隔が詰まっているので、状態面に関しては大きな変動はないだろう。落ち着きがあるかどうか、当日のパドック気配が重要になってくる。

(競馬ブック・青木行雄)

アムクラージュ

牡2 浦和 藤原智行厩舎 通算5戦3勝

父:ホッコータルマエ
母:パーティブロッサム
母の父:キングヘイロー

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800mのデビュー戦は4着に敗れたが、1400mの2戦目を7馬身差の圧勝で初勝利。競走除外を挟んで臨んだ3戦目も6馬身差、4戦目のルーキーズサマーカップも5馬身差と、1400mに距離が延びてからは圧勝の連続で3連勝を決めた。単勝1.8倍の1番人気に推された前走の鎌倉記念は先に抜け出した先行2頭を捉えられず、後ろからも1頭にかわされて4着。初めての川崎での実戦に戸惑ったのか、3連勝のような早めに先頭に立って押し切る競馬ができなかった。藤原智行調教師は「しっかり乗り込めていて、前回よりはいい状態です。今回は前回と同じ競馬はさせないつもり。チャンスがない馬ではないと思っています」。大一番の巻き返しに意欲を燃やしている。

(牛山 基康)

サントノーレ

牡2 北海道 田中淳司厩舎 通算5戦3勝

父:エピカリス
母:リンガスウーノ
母の父:サウスヴィグラス

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新馬戦、プラタナス賞を連勝したトレドの半弟。新種牡馬のエピカリスに父は替わったが、血統背景と動きの良さから、デビュー前の段階で評判は高かった。川崎遠征の鎌倉記念は、4コーナーで若さを見せながらも、直線で後続を突き放して押し切った。前走は6着に敗れたが、田中淳司調教師は「全日本2歳優駿はJRA勢が強力ですから、意識してハイペースで先行した結果、斤量も増えていた影響も含めて終いが甘くなったと思います。0.4秒差と僅差でしたし、悲観はしていません」と振り返った。1週前追い切りとなる2日には、兵庫ゴールドトロフィーを目指すスペシャルエックスの内に併せ、坂路で3F35秒6-1F12秒8(直一杯)をマーク。「相手は馬なりだったとはいえ、年上のオープン馬に食い下がった動きは満足です。長距離輸送もあるので、直前(9日を予定)は単走で追い切ります」と、万全の態勢で大一番に挑む。

(古谷 剛彦)

オスカーブレイン

牡2 北海道 角川秀樹厩舎 通算7戦2勝

父:ダノンレジェンド
母:オスカークイーン
母の父:シニスターミニスター

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サッポロクラシックカップは、4コーナーで外に逃げる若さを出しながら、直線でも末脚が鈍ることなく逃げ切り、重賞初制覇を飾った。2戦目以降、前半3Fを35秒前後のハイラップで逃げるスタンスを崩しておらず、先行力ではJRA勢に勝るとも劣らない。初のマイル戦となった南部駒賞でも、前半3F35秒2-5F59秒8のハイペースで逃げながら2着に粘り、海を渡る輸送や左回りなど様々な課題を克服した。2日に坂路で3F35秒9-1F11秒9(直強め)を単走でマーク。「攻め駆けする馬なので、このぐらいは楽に出せますよ。前走後も順調です」と、角川秀樹調教師。兵庫ジュニアグランプリでは、厩舎の大将格であるトラジロウが果敢に先行したものの7着に終わった。「兵庫ジュニアグランプリの上位組やJBC2歳優駿の優勝馬が揃ったJRA勢が相当強力ですので、たとえ逃げられたとしても、道中で息を入れられるかがポイントだと思っています」と、厳しい戦いになることを覚悟している。それでも、自分の型を崩さないレースプランで一発を狙っている。

(古谷 剛彦)

注記

当ページは、12月8日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。