注目馬情報 Attention

ウシュバテソーロ

牡6 JRA 高木登厩舎 通算31戦10勝

父:オルフェーヴル
母:ミルフィアタッチ
母の父:キングカメハメハ

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前走はアメリカのブリーダーズCクラシック(GI)。ドバイワールドカップ(GI)の覇者として、期待がかかったが、残念ながら12頭立ての5着に敗れてしまった。「状態は良かったけど、いつもより少し早目に動いた分、最後の脚が鈍ったかも……」とは、管理する高木登調教師。今回はそんな遠征から帰国しての初戦となる。当然、体調面が課題となるが、このあたりについて、高木師は続ける。「長距離輸送や検疫を挟みましたが、既に疲れは取れており、追い切りも予定通りに消化出来ました。この感じなら良い状態で仕上がっていると言えます」。地方交流重賞に限れば昨年の当レースを含め3戦全勝の負け知らず。指揮官の言う通り好仕上がりなら、最有力なのは疑いようのないところだろう。

過去3走の競走成績

(平松 さとし)

キングズソード

牡4 JRA 寺島良厩舎 通算13戦7勝

父:シニスターミニスター
母:キングスベリー
母の父:キングヘイロー

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乗り難しい面があったが、昨秋あたりから控える競馬で脚を使えるようになってオープン入り。昇級戦で馬場や展開も不向きのアンタレスSは3着だったものの、そこからオープン特別を連勝して臨んだ前走のJBCクラシックでは好スタートからスッと3番手につけて折り合い、直線あっさり抜け出し4馬身差をつけた。初の一線級相手で2000mも初めてのなかでこの勝ちっぷり。地力強化はもちろん、競馬を教えてきたことが結実したと言えるだろう。その後は放牧を挟んだが、帰厩後も順調。21日には併せ馬で追走し、外を回って好時計で先着。終いの伸びも上々で体調面の不安はなさそうだし、圧勝した前走と同じ舞台で慣れも見込め、連勝へ向けて視界は良好。

(競馬ブック・三浦幸太郎)

ウィルソンテソーロ

牡4 JRA 小手川準厩舎 通算13戦7勝

父:キタサンブラック
母:チェストケローズ
母の父:Uncle Mo

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初めてJRAのGI挑戦となった前走のチャンピオンズC(GI)で、いきなりの2着に好走した。それも、春にはフェブラリーS(GI)を勝っている王者レモンポップに迫る伸び脚を披露してみせた。これを受けて、管理する小手川準調教師は「GIで目処の立つ結果となったのは良かったです」と安堵の表情で語る。この中間は放牧には出さず、在厩での調整となったが、これに関しては次のように続けた。「追い切りをやればスイッチが入り、オンになります。自分で体を作るタイプなので、何も心配はしていません」。しいて心配事をあげれば前走でも見せたゲート内で落ち着かない点だが「想定の範囲内で出てくれるので大丈夫でしょう」と小手川師。前走をフロック視するのは危険だろう。

(平松 さとし)

ミックファイア

牡3 大井 渡邉和雄厩舎 通算7戦7勝

父:シニスターミニスター
母:マリアージュ
母の父:ブライアンズタイム

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羽田盃、東京ダービー、ジャパンダートダービーJpnIの圧勝に続き、初めての遠征競馬だった盛岡のダービーグランプリも制して無敗の7連勝。同世代に敵はなく、どこで古馬に挑むのかが注目されてきた。当初はJBCクラシックJpnIやチャンピオンズカップGIも視野に入れられていたが、長距離輸送で大きく減らした馬体重の回復を優先。地元で行われる暮れの大一番に照準を合わせた。渡邉和雄調教師は「盛岡に出発する前と比べると帰ってきた時は30kgぐらい減っていましたが、今は数字的にも増えて、見た目にもいいですね。プラス10kgぐらいで出てきても太くないです。張りも出てきました」。満を持して古馬の強豪に挑む。

(牛山 基康)

テンカハル

牡5 JRA 矢作芳人厩舎 通算28戦5勝

父:キングカメハメハ
母:ジンジャーパンチ
母の父:Awesome Again

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3年少し前のデビューから長く芝路線を歩み、3勝を挙げてオープンでも好走例があるが、今年2月の金蹄Sで初めてダートに。後方からよく追い上げていきなり適性を示すと、路線変更して3戦で準オープンは勝ち上がり。スレイプニルS・6着を挟み、休養明けの日本テレビ盃ではウシュバテソーロの2着に好走。続くブラジルCでオープン初勝利を挙げた。浦和記念は3着に終わったが、豊富なスタミナに裏打ちされた息の長い末脚が身上。近走は左回りへの出走が多くても、もともと右回りは問題ない。21日は2歳馬にアオられたが、あまり攻めは動かないタイプ。しっかりと乗り込まれて力を出せる態勢にある。相手は更に強くなるが、渋太さが生きる展開なら食い込みがあっていい。

(競馬ブック・西村敬)

グロリアムンディ

牡5 JRA 大久保龍志厩舎 通算19戦7勝

父:キングカメハメハ
母:ベットーレ
母の父:Blu Air Force

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芝で新馬勝ちしたが、以降はなかなか勝ち星を挙げられずにダート路線に変更。するとあっという間に4連勝を挙げ、アンタレスSでは東京大賞典を4連覇したオメガパフュームの半馬身差2着。重賞初連対を果たした。その後、GIの壁こそなかなか破れないでいるが、中央と地方で重賞2勝を積み上げるなど確実に力を蓄えてきた。これまで重賞で好走した時の共通点はラスト1Fを要するタフな流れであったこと。スピードや前回のチャンピオンズCのように切れを問われると分が悪いが、スタミナ勝負になれば持ち前の粘り強さを発揮する。その前走は休み明けの影響もあっただろう。大井コースは初参戦でも時計のかかる馬場は歓迎だし、距離延長も望むところ。

過去3走の競走成績

(研究ニュース・小林唯生)

ドゥラエレーデ

牡3 JRA 池添学厩舎 通算10戦2勝

父:ドゥラメンテ
母:マルケッサ
母の父:オルフェーヴル

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昨年のホープフルSに優勝し、今年3月のUAEダービー2着。その後はダービー、宝塚記念、セントライト記念と結果が出なかったが、前走のチャンピオンズCで再びダートへ戻して3着。一線級が相手だったが、改めてポテンシャルの高さを示した。芝もダートもこなす二刀流。ここまで唯一無二のローテーションを歩んでいる。好走パターンはハナか2番手で、粘り強さや持久力を生かす形。池添学調教師も「ポジションを取って運びたい」と。この馬のスタイルは決まっているだけに、同型との兼ね合い、枠の並びがポイントになるだろう。稽古では折り合いに苦労するほど。やればいくらでも動くので、オーバーワークに気をつけながらの調整。デキ落ちの心配はなさそうだ。

(競馬ブック・広瀬健太)

ノットゥルノ

牡4 JRA 音無秀孝厩舎 通算16戦3勝

父:ハーツクライ
母:シェイクズセレナーデ
母の父:Unbridled's Song

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ダートに路線変更して素質開花。未勝利、1勝クラスを連勝した後、伏竜Sは落鉄しながら2着。兵庫CSも2着だったが、大一番のジャパンDダービーではユニコーンSの勝ち馬ペイシャエス、前走で後塵を浴びたブリッツファングを完封してJpnI初勝利を飾った。古馬になってやや伸び悩むが、とにかく馬体重がポイントのよう。510kg台以下で出走したダート戦に限れば連対を外したのは一度だけと当日の馬体重には要注意。2走前のJBCクラシックは27kg減と馬体が絞れ、森泰斗騎手の好判断で先行策から2着と存在感を示した。前走でまた増えた馬体をどれだけ絞れるかが鍵だが、前走後は緩さもなく、軽快なフットワーク。510kg台での出走なら軽視禁物。

(競馬ブック・信根隆二)

注記

当ページは、12月24日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。