予想情報 Prediction

レースの見どころ

2022年の当レースVを皮切りに、今季日本のダート界を席巻してきたウシュバテソーロ。本年は大井二千を舞台にして、当レースの前哨戦的意味合いもあったJBCクラシックでタイトルホースの仲間入りを果たしたキングズソード、更には南関生え抜き、無敗の三冠馬ミックファイア。まさに千両役者、揃い踏み。少頭数とはいえひと筋ではいかないグランプリレースだが、予想のポイントを挙げると(1)ウシュバテソーロの前走敗因、仕上がり。(2)2023年JBCクラシックの総括。(3)他路線組との比較。 この3点を柱に、予想を組み立てることになる。

本命

  • 11キングズソード

CHECK!

6月に行われた帝王賞が2分1秒9の好時計で決着。そちらに比べるとJBCクラシックの2分5秒1決着は地味に映るかもしれないが、直前に砂の入れ替えがあり、少なくとも記者の想定時計にはピタリとハマった。実際、帝王賞ウィナーが4着に完敗しているし、馬場改修の恩恵があった1頭だと考えている。  強いて不安点を挙げるなら、結局は前残りの先行競馬。キックバックを受けない外番手へのポジショニングは、あれ以上ない理想形。今回内枠で馬群の中に入ると予想を立てるが、JBCで2番目に速い上がりをマークしたメイショウハリオよりコンマ9速く上がっての完封だから、その迷いも杞憂とみる。

対抗

  • 55ウシュバテソーロ

CHECK!

BCクラシックの映像を見る限り、発馬で挟まれ道中最後方。スパートは三角からロングスパートになったが、前を捉え切れず後ろからも差される結果。南関のこの組み合わせならガラッと変わってレースの流れに乗れるはずだが、日頃パドックではパシュファイヤー着用、レースでは耳当てを取るルーティン。特段イレ込むわけではないが、馬をその気にさせて、一気の瞬発力で勝敗に持ち込むのがこの馬の本道だ。その形で結果を出してきたが、BCクラシックでは早仕掛けとはいえ半端な結果。 昨年の東京大賞典の本追いが83.6-66.6-51.7-37.3-11.8。今年が84.5-67.8-52.5-37.5-11.6。このクラスにしては珍しく、中4週使いもこなしているので過敏になる必要はないが、やはり前走が120%だったのではないかという一抹の不安もある。

単穴

  • 89ウィルソンテソーロ

CHECK!

力では上記の2強優位と見ているが、自滅的ポカも馬券的にはあり得ること。そこに割って入るならこの馬だろう。11月のJBCクラシックでは勝負処で付いていけず株を落としたが、先行馬が上位を占めたチャンピオンズカップで別次元の末脚を発揮して2着。本来は位置取り不問のレース巧者で同馬を第2勢力の筆頭に指名する。

連穴

  • 66ドゥラエレーデ
  • 22ノットゥルノ
  • 88ミックファイア

CHECK!

ドゥラエレーデの休み明けはこれまでなら栗東CWで上がり37秒前後をマークしてきたが、前走は意外にヤンワリ。直前の坂路で帳尻を合わせてはいるが、マイナス14キロでの出走。単に2走前が重かったのかもしれないが、ややルーティンに疑問が残る。その上でのチャンピオンズカップ2着を評価することもできるし、逆に反動の懸念も無くはなく、連下の筆頭に落ちついた。展開面では再度スンナリ先行有力で加点。 JBCクラシックでのノットゥルノは、代打騎乗の森騎手がこの馬の長所を最大限引き出して好走。馬体重の増減が激しいのは難だが、今回は主戦戻り。相手に最大限走られては厳しいが、有馬記念を制しダブルグランプリ制覇へリーチの手綱捌きは見物。 ミックファイアは南関生え抜きの無敗馬として迎える大一番。これまで対戦してきたメンバーの対古馬戦績を調べると、正直時期尚早の気がしなくもないが、ダービーグランプリの反動から立ち直り、11月26日時点で『鞍を置いて500キロ近く』まで回復。最大の懸念材料の馬体減りは回避できる見込み。

提供 ケイシュウNEWS 高橋 孝太郎

注記

当ページの情報は、12月28日(木)17時現在のものです。
当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。