予想情報 Prediction

レースの見どころ

過去5年のデータから。TCK女王盃からの参戦組が(4-2-3-11)と好成績を残している。エンプレス杯は今年から施行時期が移動したが、TCK女王盃を受け継いだ兵庫女王盃も同じく移動しており、中4週の間隔に変化はない。実績面に注視すると、3着以内馬15頭中14頭にグレードレースの連対歴があった。唯一の例外である20年2着ナムラメルシーもダートグレード競走で掲示板に載っており、重賞善戦歴がないタイプは一枚割り引いて考えたい。枠順別に見ると3着以内馬15頭中12頭が4~8枠。昨年は実力馬が内に入って1、2枠で決まったが、外枠有利の傾向が出ている。また、3枠は過去10年遡っても連対例がない。

本命

  • 44グランブリッジ

CHECK!

サンプル数こそ少ないが、川崎記念から直行してきた馬は過去5年で2頭いて3着、2着。ともに馬券に絡む活躍ぶりで、同じ舞台を続けて使うアドバンテージがあるようだ。同馬は関東オークス、エンプレス杯を制し、牡馬相手のJpnⅠだった前走でタイム差なしの2着。川崎2100mへの適性はメンバー中、随一と言っていい。中間の併せ馬で格下に遅れており、若干、体調面に不安を残すものの、直前の猛稽古で出走態勢は整ったと判断したい。手綱を取る川田騎手は近3年、それぞれ違う馬に跨って1着、3着、1着。当レースとの相性は抜群だ。

対抗

  • 55ライオットガール

CHECK!

本番との結びつきが強い兵庫女王盃組からはライオットガールを重視する。馬体重を10kg絞って臨んだ前走は、本来の素軽い先行力が戻り、終いの粘りも強化。後続の早目の追撃を受け止め、直線に向いてから更に突き放す楽勝だった。4歳になって一段階、スケールアップした印象を受ける。過去5年、TCK女王盃優勝馬がエンプレス杯に駒を進めたケースは3着、1着、1着。信頼度はかなり高く、初めて経験するトリッキーな川崎コースを攻略できれば好勝負に。

単穴

  • 67アイコンテーラー

CHECK!

道中、ライトウォーリアをマークする格好で進み、直線に向いてからはピタリと馬体を併せて追い比べ。勝ち馬の抵抗に遭った上、後方から鋭く伸びたグランブリッジに差し込まれて結果3着だったが、中身の濃い川崎記念のレースぶりは高く評価できる。昨年のJBCレディスクラシックは前記2頭を寄せ付けず、女王の座を手中に収めた実力馬。川崎コース2度目で上積みが期待できるだけに、牝馬同士の競馬に替われば勝つチャンスは十分にあると言える。

連穴

  • 812アーテルアストレア
  • 11キャリックアリード
  • 710オーサムリザルト

CHECK!

アーテルアストレアは近5戦で牝馬ダートグレードレースを2勝。純粋な力差はないと思われるが、昨年のエンプレス杯が勝ち馬から1秒2差の4着。兵庫女王盃は鋭いマクリを放ちながらも2着止まり。本質、コーナーがキツい小回りのコース形態は合わない印象が強い。他の凡走があった際の着穴候補。キャリックアリードは英愛ダービー馬の肌に東京優駿勝ち馬という配合。2100mへの距離延長がプラスに作用する可能性が高い。19年~22年にかけてエンプレス杯で2着したのは大井所属馬。JRA勢の牙城を崩すとすればこの馬か。重賞好走歴がない馬は苦戦を強いられる傾向だが、オーサムリザルトはデビューから5戦無敗を誇る。規格外の勝負強さでジンクスを打ち破るかもしれない。

提供 競馬ブック 善林 浩二

注記

当ページの情報は、5月7日(火)17時現在のものです。
当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。